悪魔くんについて
ようやく「アントマン&ワスプ」を観て来た。
主人公の相棒になるホープという女性、どこかで見た顔だなあ……と思って、ちょっと検索したら、何と「ホビット」に出て来たエルフの女戦士じゃないですか!
妙にゴツゴツした顔つきで、どーもぼくには趣味が合わないが、アメリカ人にとっては美人なのかね?
まあ、動きもキレがあるし、女戦士という役柄にはぴったりなんで、これはこれでいいかな。
気になるのは重要アイテムの「量子トンネル」。これでミクロの世界へ飛び込む設定なのだが、どう見てもドラえもんの、ひみつ道具「ガリバートンネル」にしか見えない。まさかヒントになった……なんてこと、ないよな。
ということは別にして、ぼくは結構、Amazonで買い物をする。
大抵、DVDとかだが、ぼくの買物傾向で「あなたへのおすすめ」ってのが出てくる。
ふんふん、あっちはぼくが買いそうなもの、これだと思っているんだね……と、ちょっと面白がって見ていると「悪魔くんDVDBOX」というのが目についた。
「悪魔くん」かあ~。
これ数十年前の、白黒のテレビシリーズだぞ。
いや、好きだけどね。
でも、わざわざ注文する気にはなれないなあ……と思っていたら、ふと作者の水木しげるにとって、これは重要な作品なんだと考えた。
水木しげるはちょくちょく自伝で、この「悪魔くん」がマンガ家として転換点になったと自負しているらしい。
実際、これ以降、水木しげるは社会の底辺にいる庶民の怒りや、諦めなどをモチーフにした作品を描くようになっていた。
それの系譜としてぼくは「コケカキイキイ」というマンガが大好きだ。
それにしても「悪魔くん」、リメークしないのかなあ。
テーマが今ではちょっと通用しなくなっているのか?
いやいや、本気でやれば傑作になるはず、とぼくは思うのだが。
でも絶対、海外では理解できないだろうな。
何しろ主人公は悪魔の力を借りて、社会に革命を起こそうとする子供なんだから。
そういえばブッダことお釈迦さまは、自分の子供に「悪魔」と名前を付けたぞ。
自分の修行の邪魔をする悪魔、という意味らしい。
ヤバい!
こんなことあれこれ考えていると、買いたくなっちまった!




