表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/228

大災害映画!

 先日「ジオストーム」という映画を観て来た。

 予告で即座に「あっ、これ最低トンデモ映画だ!」という予感はあったんだが、映画館で鑑賞して、やっぱりそうだったと確認した次第。

 つまり大災害を描いた映画なのだが、映画そのものが大災害、というわけ。

 そんなダメ映画をなぜ、わざわざ観にいったのかというと、傑作、名作ばかり観ていると、そのうち「映画グルメ」状態になって、いい映画を観ても、素直に感動できなくなると思ったからだ。

 要するに映画鑑賞のグルメ状態をリセットして、「ジオストームに比べたら、この映画結構いいじゃん!」と思えるように自分の中で、最低ラインを作るためだ。


 本っ~当にこれ、ダメ映画だったのよ……。

 映画の最中、五分に一回「この映画のスタッフ、なに考えてるんだあ?」というツッコミが入る。


 まずこの映画の設定を軽く説明しておこう。

 地球温暖化の影響で、世界各地で異常気象が続き、その解決策として、衛星をいくつも静止軌道上において、気象をコントロールしようという計画が実行される。その計画の名前は「ダッチボーイ」。オランダの堤防が水漏れしたのを、一人の少年が防いだという有名な故事をもとにしている。


 まずは最初のツッコミは、宇宙ステーションに重力があるという描写。

 ひっでえ……!

 最近の宇宙を舞台にした映画で、あんないい加減な描写、珍しいぜ!


 で、地球の周囲をネットで覆って、そこに衛星を何個も並べている、という画面が映される。

 えっ、これ、本気でやってるの?

 第一、あんな大量のケーブル、どうやって地球の周りに張り巡らせたんだ?

 それにケーブルはお互い繋がっているんだが、これ不可能じゃないの?

 緯度が違うと、静止軌道上では速度が違うから、たちまちケーブルは絡まってしまうはず。

 静止軌道というのは地球と相対位置を保つため、自由落下状態にあるんだぞ。決して衛星は静止しているわけじゃない。

 赤道上では最大だが、極近くでは遅くなるというのは、簡単な理屈でしょう。


 主人公がワシントンにいて、香港の友人と電話で会話するシーン。

 どっちも夜の描写になっている。

 あのう、時差というのはどうなってるんでしょう?


 他にも科学的におかしなシーンは多々あるのだが、最大のツッコミどころは……


 これからネタバレ。

 こんな映画、ネタバレしようが、どうしようが、いいよね?


 国務長官が、事故を装って大統領を暗殺し、自分が大統領になるという陰謀をめぐらす。

 ここで心の声が叫ぶ。


 副大統領は?


 大統領が職務途中で死亡した場合、副大統領が代行するんじゃないの?


 ぜいぜいぜい……!

 とにかくこの映画、ツッコミどころが多すぎ!

 是非、この映画を観てあなたもツッコミどころを探してください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ