いきなりですが異世界へ
始めての方は始めまして、未熟者の自分の現連載中も作品をご覧になった方はこんにちは。改めましてPONKANと申します。ふと思い連載してみました。
何分未熟者の作品ですが、読んでいただけると光栄です。
それでは、どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
この世に生を受けて18年。
私は死にました。
私の名前は鏡兎景18歳。女。近所にある私立の共学高校に通い、高校卒業を控えた2月下旬。
私は、、、凍死した。
だって!その日は大雪警報出てたけど、学校休んだら皆勤賞取れないじゃん!!!
そんな意地を張った私の結末は死だった、、、。
何でだよ!って言いたいね、、、。
でもね!車に轢かれてとか、子供を庇ってとかじゃなくて普通に凍死した!
いや。凍死も普通じゃないんだけど、、、それでも死んだね私。
家を出て、駅のホームで電車を待って、そこから友達と学校に行くのが当たり前だったのに、、、。
凍死しちゃったよ私。
駅に行く時にさ、雪がドサァ!って落ちて来て、私埋もれちゃって慌てたのがいけなかったな。
雪が重くて指一本も動かせなくて、声も出なかった。
あぁ、私死ぬんだなって走馬灯も一緒に見えた。
だんだん眠たくなって目を閉じた。
死の世界って真っ暗で何も見えないし、何も聞こえない。
寂しい世界だなって思えたのはほんの一瞬だけだった。
だって私、、、。
「眩しくて目開けたら男になってるしぃぃぃいいい!!!」
である。
気づけば全然知らない場所にいるし、格好も制服じゃなくてなんかゲームでありそうな服装になってるしでもう大変!!!
そして、一番大変なのが、、、男になっている事だった!
「何故だ!!!何故男になってるんだぁぁぁぁあぁあ!!!これでイケメンだったらもう取り返しのつかない所だよ!いやもう現時点で取り返しのつかない状況だけど!これは無いだろぉぉおお!!!」
鏡が欲しい!私いまどんな顔してるんだ!?
あぁ、喜美ちゃん、、、依里ちゃん、、、私多分あなた方の言う転生&トリップしたよ、、、絶対に、、、。
私はアニメとか同人誌とか全く興味はない。只のゲーマーだ。
ギャルゲーだろうが糞ゲーだろうがR指定のゲームだろうが全てのジャンルをやり尽した私!
ネトゲーの世界でなら私はちょっとした有名人だった。
それなのに、まさか転生しちゃって(男に)見知らぬ場所にいるしでこれはもう確定でしょ。
神様がいるのならば一刀両断しているところだろうな、、、。
一度くらい二次元に行きたいよね~って話をしてたけど、実際は逝ったらもう帰って来れないよぉ~。
「どうするよ、、、私(俺)。あと少しで卒業式だったのに、、、。就職決まったのになぁ~。死んだら意味無いじゃん。」
ごめんね母さん。あんなに引き留めてくれたのに私やっぱりバカだったなぁ、、、。
もう家族や友達にも会えないなんて辛い。
ましてや、見知らぬ異世界に飛ばされたたなれば心細いに限る。
「ハァ。せめてここがやった事のあるゲームの世界だったら良かったのになぁ~。」
しかし、残念ながら今までやって来た事のあるゲームの中にこんな世界は無い。
「(つまり、これは正真正銘の異世界!!!)」
周りは植物に飲み込まれた建物が並び、見た事のない動植物が蠢き、あちこちで雄叫びみたいな何かも聞こえる。
何かの遺跡に見えるかもしれないが、植物が絡みすぎてよく分からない。
「うぇ、、、。こんな所にいきなり私参上して何をしろって言うんだよ、、、。」
ザクザクと初期装備?男の私が持っていたであろうサバイバルナイフで邪魔な蔦や枝を切り落としながら進む。
ここで、私のゲーム経験値が役に立つ。ナイフやサバイバル生活、その他の知識が役に立つときが来ようとは思いも依らなかった。
しかし、植物の力は恐ろしいもので、切ったら切った分だけ成長するのだ。
「うわぁ~ゲームやり尽してて良かった~。そして男に生まれ変わってちょっと感謝しよう。」
私は一度死んだ。死んだ人間は蘇ったりしない。
蘇ったりしたらそれはゾンビだろ。あの有名なゾンビゲームみたいなことになっちゃうぞ?
だから、きっとこの世界で私が元の世界に戻れたとしてもそれは私であって私じゃない。
そんな気持ち悪い事をするんだったら、まだ困惑してるけど生きて行かなくちゃいけない。
この体の持ち主には悪いけど、、、いや本当にすみません。
一度目の死があんなに後悔が残っちゃったんだから、せめて二度目は後悔のない死にしたいものだ。
「、、、我ながら逞しいというか烏滸がましいと言えばいいのか、、、ん?」
植物を切り捨てながら進んでいたらいつの間にか広い空間へ辿り着いた。
ドーム並みの広さと大きさだが、損傷が激しい。
天井は空が見えるほどの穴が開いている。
「隕石でも降ったのかな?ってうわっ!!!」
上ばかりに気を取られ床に穴が開いていたことに気付かず、そのまま穴に落ちてしまった。
「いつつつ、、、あれ?女の子が居る、、、。」
結構大きな穴だったらしく周りをよく見たら小さなクレーターみたいなのが出来ていた。
そして、クレーターの中心には水たまりの様なものが出来ており、その中に女の子が眠っているのだ。
「これって、もしかしてよくあるパターン?私が触ったら何か起きたりするパターン?!」
恐る恐る水みたいな液体にちょんっと触れる。
「、、、、、、。」
結果は無反応。
「よ、良かった~。変なフラグなんて立って欲しくないもんね。君はこの世界の主人公に起こされるといいよ。それじゃ。」
ほっと胸をおろし、クレーターをよじ登って入って来た所から出ていく。
私は気づかなかった。
女の子が目を覚ましたことに、、、。
この小説は思い立って書き始めたものなので最新は亀並に遅いです。
それでもいいぜって方。あなた様は立派な勇者でございます。