表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ

初めまして、初めての投稿でかなり緊張してます。

拙い内容ですが、楽しんでいただければ嬉しいです。

初めの方は恋愛要素が薄いと思いますが、ご了承ください。

 しがない社会の一欠片ひとかけら

 自らを示す言葉はこれが一番しっくり来ると思う。

 何か飛び抜けた才能があるわけではないし、性格もポジティブの部類には入らないだろう。容姿も平凡の部類に入っているはずだ。

 少なくとも、不細工ではないと・・・思っている。

 「どうせなら、もっと美人に生んでほしかった」というのが、両親への正直な感想。

 父親譲りの高い身長と切れ長の瞳、母親譲りの癖のない黒髪は自慢できる点だと思っているが、どうしようもなく中途半端なのだ。

 可もなく不可もなく、というレッテルが常に着いて回っているような中途半端な容姿。

 通常ふだんなら仕方ないと、苦笑の一つでもして流せるようなこと。そんな部分ことにこれほどまでに悩まされる日々が訪れようとは・・・。

 生まれて以来このかた考たこともなかった。





 目の前で両手を合わせて、キラキラと瞳を輝かせる美少女。


 フードを目深に被り、顔を隠している自分。


 何故、絶世の美人でないのか!自分!?

 実に絵にならない!

 今自分が立っているこの場所に、彼女に見合う美青年が立っていれば物語の一場面になること間違いない・・・!


 けれど、悲しいかな。今、望まれる美青年はこの場に存在しない。

 代わりに立ち位置に陣取るのは諸事情により、フードを取ることのできない自分。

 また、フードを取ったところで絵にならないこと請け合いの自分。


 フードの下を覗きこんでくる彼女が、非常に憎らしい!

 全身からため息を吐けるというなら、是が非でもこの場面で活躍させたい。


 「どうせなら、もっと美人に生んでほしかった」

 この思いが両親に届くとこはないだろう。

 けれど、どうしてもそう思わずにはいられなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ