絶対に笑ってはいけない部活紹介…………4時 その3
「さて、最初は女子バスケ部の部室だが……。」
そう言って会長はためらいなく部室のドアを開けた。
「これはどこのバスケ部ですか?」
見ただけで大掃除したくなくなるようなぐらい乱雑としていた。
「あ、そこのロッカーには桶狭間の戦いのジオラマ入ってるからあまり当たるなよ。ちなみに昨年はそれの中に伊達正宗の等身大フィギィアの生首と真田雪村のフィギィアの生首が入ってたな………いや~。御蔭の驚きっぷりたらおかしくて仕方なかった。」
「でも今年はこのジオラマなんですよね………。」
「あのバリ○シュートうつキャプテンには劣るに勝らないがな。」
「そういえば、あの塩むすび、腐っているうえになんか動いてないですか?」
「ったく………まぁ、無駄な物は予算では買ってないみたいだからあまり気にしないがな。」
「気にしましょうよ。」
「まぁ、ほとんど外から持ち込まれた物だしな。ほら、クリスマスツリーや門松まである。」
かなり大きいものだった。しかも、ツリーに至ってはイルミネーションがついたままだ。
「酒は………ないな。」
「あったら大問題ですよ!!」
「まぁ、ここではお決まりのようにロッカーに腐界があるんだがな。」
「そこまでリスペクトしなくても良いですよね!!」
「大丈夫だ。ここでは犬飼ってないしネタ帳が100越えてる訳でもないし、花札もないし。あ、でも漫画は何冊かあったぞ。」
とりあえずこの部室が黒○に浸蝕されていることについて、何もいえない。
「まぁ、ここに同人誌は何冊かあるのだが。」
「なんで!?」
「なんか表紙には黒×青とか黒×赤、黒×火と書いてある。」
「全部主人公がせめてるんですか?」
「いや、この内二冊はギャグ系だ。」
「どれが普通のなんですか!!読みませんけど!!」
私は突っ込むこと以外できなかった。
「次は女子剣道部のだな。」
「今度は散らかってないですよね………。」
「あぁ、綺麗な方だぞ。剣道部は。」
そうして、中に入ると………。
「あれ?ここの部室は板敷きなんですね………。」
「まぁ、素足で入ることもあるからな。」
「あ、畳あるんですね。やっぱり和風な部だからですか?」
「あー、それ競技カルタ用だ。ちなみにこのロッカーにラジカセ(卒業生の忘れ物)とか百人一首(カルタ部が使わなくなったもの)、なんかよく分からんビール持ったクマの人形(某漫画参照)、ブドウ糖のこんにゃくゼリー(定期的に補充される。)、エアコンのリモコン、タ×アの同人誌(手描きなので多分没にされた物。ちから始まる競技カルタの漫画のやつ。)が入っている。」
「だから、なんで同人誌がここにもあるんですか!!」
「まぁ、腐女子にとってのエロ本はBLの同人誌なんだろ?多分。」
「その一言で納得はできないんですけど!!」
「まぁ、このロッカーの隣には雑巾、箒にちりとり、モップやはたきなんかの掃除道具が入っている。後消臭スプレーと防虫スプレーとか………。」
「ちゃんと掃除する意志はあるんですね…………。」
「ただでさえ臭いのひどくなる部活だ。せめて部室ぐらいは清潔にしたいんだろう。バスケ部とは雲泥の差だな。」
「ならせめてあのクマのぬいぐるみを片付けて欲しいですよ………。」
あのクマ見てるとなんか変な気分になる。
私はブサカワ系は好きじゃないからだろう。
「ここにいつまでもいると最悪靴下の臭いつくから出るぞ。」
「裸足ですもんね………。ここに脱ぎ散らかってるわけでなくちゃんと整頓されてますけど。」
「まぁ、悲しいことに、雨でも裸足でこの砂利道を歩かないといけないからな。」
「………剣道部入らなくて良かったような………。」
「とゆーか杠はどこに入ろうと思っていたんだ?」
「………み、御蔭と同じ所………です。」
「なら料理研究部だったな。私がいなければ。まぁ、私がパシりとして使ってるがな。」
「最近はあまり見ないんですけど………。」
「さすがに女をパシってたら女としての価値が低くなるだろ。いじめてるわけではないからな。」
「そういえば会長さんって御蔭のことをどう思っているんですか?」
「弟の親友程度だな。恋愛感情は一切無い。」
「ほ、本当ですか?」
「そうなるな。それに、私はかっさらうことがあまり好きじゃない。御蔭には好意寄せてる奴が二人もいるからな。好きでもない奴をかっさらうなんてやりたくはない。」
もう一人は多分湯空先輩だろう。
「お嫁さんになりたいとかは思わないんですか?」
「無いな。全く。恋愛もしたいと思わない。したこともないが。」
「それに、こう見えても許嫁がいる。今はまだ愛し合えないが。もしかしたらそいつのことを好きなのかもしれないが、下手したら叶わない恋で終わるかもしれないからな。その事はまた後で話してやる。」
その時の会長はいつもとは違う、迫力のない顔だった。
「私のことはまた話してやる。まぁ、いつまでもここにいるわけにはいかないから、次に行くか。」




