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birthday・time  作者: 架世 凪鎖
30/43

茜の旅立ちと………また変化

「あ、御蔭さん。明日から前言っていた銭湯の所の夫婦の娘になるので、その報告を………。」

とうとう、茜との別れ?がやってきた。まぁ、銭湯に行けば大体あえるんだけれど。

「それで、その人の名字が湯峰っていうんですけど……。」「じゃあ明日から湯峰茜かぁ……。」

「はい。なので、今までお世話になりました……。」

茜は泣き出してしまう。

「うん、これからもがんばってね。」

僕はそっと頭を撫でる。

「でも、泣いてちゃいけないよ。笑顔でその夫婦の人達に会わなきゃ。」

「はい!!でも、私の笑顔って気持ち悪いかもしれないんですけど……。」

「いや、茜の笑顔はかわいいんだから。堂々と笑えばいいよ」

「はい!これからは親に甘えるってこともできそですから。」

そして、茜は銭湯に向かっていった。

「さて、僕もお風呂入ろうかな。」

そういいながら、少し涙のたまった瞳を隠すように家の中に入った。




4日後、ケルさん視点

「いんやぁ~。最近いとこができたんだが、そいつがかわいくてなぁ。お前等の一つ下なんだが、私が遠慮なく甘えてくれといったら少しは遠慮しているんだろうが甘えてくれるんだ。あ、今苦笑したやつは今度小テストなー。範囲は……聖書全部でいいだろ。キリスト関連の大学いくやつもいるだろーし。」

苦笑したやつは途端に笑うのをやめた。

「私に勉強教えて欲しいって言ってくれたのは嬉しかったな~。数学も物理も英語もすらすらと覚えていくんだよ~。お前等と違って教えがいがあるんだよな~。」 

「あれ?先生って他の教科も教えられたんですか?」

「まー、そうだろうな~。私が一番教えるのが上手いのは数学だからな~。まぁ、世界史っつーか社会の教師は少ないから採用されることが多いんだよ。後教えやすいのもある。プリントとか作りやすいしな。」




それから毎日惚気話は続いていた。

「この前底辺校のテストでオール百点だったらしいんだ。今度校長脅して編入させようかな………。」

「………………。」

あの怖いと噂の湯峰先生が完全にのろけている。

「あ、あの~。湯峰先生?私の授業なんですけど……。」

「コルトか?まぁ、コルトも聞け。私のいとこがかわいくてなぁ…………。この前頭を撫でたらデレデレになってな、エヘヘって笑うんだよ。」

「日向君!!湯峰先生が怒鳴りません!!どうしちゃったのでしょうか?」

「こちらが知りたいですよ………。」

気をそらすように窓の外を見ると、いかにも梅雨が近いと思わせる天気だ。

あー、そういえば最近知梟が傘欲しがってるんだよな……。

選ぶのにつきあってやらねぇと。ごねるだろうし。

「って、なんでつねるんですか?コルト先生?」

「今少しヤキモチが………。はぁ……。」

つーか湯峰先生はまだ喋っている。

「私のいとこがいる家は銭湯なんだ。どさくさにまぎれて胸を揉むとそれはもう反応がかわいくて………。」

イトコンか?湯峰先生?


翌日……。

「と、ゆうことで、本当なら一年下でもあるが、お前たちのクラスの一員となる茜だ。」

「よ、よろしくお願いします……。」

まぁ、かわいい部類に入るのだろう。

受験で必死になるやつら以外が大きく騒ぐ。

「あぁ、茜を襲ったりしたら女子なら私の力でテキトーに内申落として、男子ならそれに加えてホモッサ先生の特別補講な。」

それを聞いたほとんどが凍りついた。

まぁ、他のクラスの男子は知らなかったためか、次の日に特別補講室から男子のアーッという様な叫び声が響いたという……。

「えぇ、ホモッサ先生……いやメリッサ先生ですよね。最近ご満悦な表情が多くて……いったいどうしたんでしょうね?あ、それと数人の男子がブルブル震えていました。」

と生徒会庶務が言っていたので、おそらくホモッサ先生の餌食になったのだろう。想像すると怖いな……。



御蔭視点

「ケルさんから茜は上手くやっていってるって報告もあったし、これで安心して眠れるなぁ……。」

でもまさか編入してくるとは……。

まぁ、世界史の湯峰先生はかなり強引に自分の理想を反映させるからなぁ……。

外を見ると、そろそろ梅雨が来るなぁと思う。

茜とここの玄関で会ったのも雨の日なのだ。

「明日は雨が降るのかなあ…。雨はいやなんだよなぁ……。」

この服だとすぐにビチャビチャになってしまうのだ。

「まぁ、気にしないで寝よっかぁ!!」

そう、これからもこんな感じが毎日続く………。



そんな風に考えていた5月最後の日が、僕にもありました。







朝目を開けると、チヤホヤはされていないが、それなりに現実離れした光景があった。二回目のはずなのに未だに慣れない。

「なんでまた姿がかわっているんだぁぁぁぁ!!!」

その叫び声はなぜか部屋の中で反響しました。





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