ケルさんの過去話 放課後見回り編
「とりあえず、今日私はお婆ちゃんのお見舞いに行かないといけなくて……(本当は大好きな妹のです。)。なので今日は直葉さんしか見回りがいなくなるんですよ……。」
監査になってからしばらくしてから、風紀委員とも関係があるようになった。
まぁ、風紀委員長は重度のシスコンであり、今日は他の人の不幸も重なったため、俺は風紀委員の直葉と校門の前に立っていることになった。
「そういえば、あなたは髪を染めているのでは?」
「これは元からだ。後瞳の色もな。珍しいだろうが、色々混ざってんだよ……。」
確かドイツ人とイギリス人と………。まぁ、隔世遺伝はたまにとんでもないことになったな……。
「そうですか。しかし、もし染めたりしていたのなら、私は許していませんでした。」
「ガチガチな風紀委員だな……………。」
「風紀委員たるもの、学校内の風紀が乱れないよう切磋琢磨するのが努めです。」
とりあえずコイツはいやなやつだな~。と思っていると、今は聞こえてはならない声が聞こえた。
「けるにぃ、会いに来たよ~。」
空耳かと一瞬思った。
いや、ここにいるはずがない………知梟の声がしたのだ。
「けるにぃ、今日は私がお迎えに来たんだよ!!」
今度は知梟が足にしがみつく感覚……。
「けるにぃ、頭なでなで~。」
「よしよし、知梟はいい子だな~。でもなんでここにいるんだ?」
「けるにぃのお迎え………。地図持って冒険したの!!
うん、質問の答えも返ってくるし、頭を撫でたら「きゅ~。」と知梟が甘えた声を出しているので間違いない。
知梟はここにいるのだ。
俺の妹の知梟は金髪の、ネコ耳ヘアー(髪がネコ耳のように立っている。)で、身長は低い。まだ小学三年生の平均より10センチほど低いので、幼く見える。
兄さんと姉さんにはあまり懐いておらず、必然的なのかは分からないが俺に非常に懐いている。俺はシスコンではないとは言って置くが。
「けるにぃ、お仕事してる?ネルも手伝う!!」
知梟の一人称はネルだ。
「いや、もうそろそろ終わるから大丈夫だ。」
「えぇ~。じゃあけるにぃと一緒に帰るの!!」
「分かったから。」
そんな風に話していて、ふと直葉の存在を忘れていることに気付いた。
コイツの性格だと絶対に「風紀を乱すことをしないでください!!」とか「妹を学校に来させるのは危ないでしょう!!」とか叫ぶだろう。そしたら知梟は泣いてしまう。とゆーかぐずる。
とりあえず直葉の方を見ると、固まっていた。
数分たって、そろそろ何か叫ぶんだろうなぁ~。と思ったが、予想外の言葉で直葉は叫んだのだった。
「ロリ妹金髪ネコ耳ヘア………も、も、も………。」
とりあえず知梟を俺の後ろに行かせる。
なにか、やばいと感じたからだ。
その予感は当たっていたのだけど。
「萌えーーーーーーーーーー!!!!!!」
と、山でもないのにやまびこが聞こえそうなほどの大声で直葉が叫んだ。そして、そのまま飛びかかってくる。
「ペロペロさせてぇーーーーー!!」
「うぉら!!!」
つい反射で殴り飛ばしてしまった。知梟が怯えていたので、殴り飛ばしたのは間違いでは無いだろう。
「だから、私は小さい女の子が世界一可愛いと思うの。だから、近所の幼稚園にお菓子を持って行ったり自分がめいっぱい愛でたいから他のロリコンどもを勧善懲悪してるし。」
直葉がロリコンだとわかった。それも末期の。
「知梟、泣くなよ…………。ほら、帰りにクレープ買ってやるから。」
「けるにぃの手作りのホットケーキがいい…………。」
「分かったから、今日帰ったら作ってやるから……。」
この会話の間に直葉はよだれを垂らしていたり、ぶるぶる震えていて、知梟に抱きつこうとしていた。
「もう我慢できない!!本気でもふってやるんだぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ものすごいスピードで直葉が知梟に抱きついた。
「あぁ、このロリの匂い、この柔らかさ!!もふもふもふもふ…………。」
「けるにぃ~。たすけて~。」
知梟を助けるというよりも直葉の暴走を止めるため、俺は直葉の背中に何回かエルボーを喰らわせた。
「けるにぃ、ひっく、ぐずっ。」
「よしよし、泣くな知梟。」
「泣き顔も萌えるわ………。その内合法ロリになるように育てたい……。」
「知梟。毎日牛乳飲め。」
「牛乳嫌い!!けるにぃが口移ししてくれるなら飲む!!」
「せめて普通に飲んでくれ………。」
俺は監査になってから何回目か分からないため息をつくのだった。
知梟を家につれて帰ると、兄の二狼が「サブロー、知梟に何かしたのか?目が赤いぞ?」と、居間に寝転がりながら言った。
「これは別の人だ。後ホットケーキミックス残ってる?慰めるように作りたいんだけど。」
「あるぞ。まぁ、チョコホイップは無いけどな…………。」
「蜂蜜とかで十分だ。」
「はやく、はやく♪けるにぃ~。」
「今作ってやるから。ちょっと待っててくれよ……。」
さて、ホットケーキを作っている間に二狼兄さんのことを説明しておこうと思う。
俺の一つ上で、別の高校に通っている。
浜京大学付属というエスカレーター校に入ってた。
この大学は主にコンピューターについて学ぶための大学であり、大学の単位で○ーグルとかヤ○ーのセキュリティーの突破もしくは管理会社のセキュリティーへのピンポンダッシュなどの非常に難しく、下手すれば犯罪になるような課題があるのでは?という噂が出るほどこの大学の卒業生の力がすごいと有名な所だ。
まぁ、二狼兄さんは機会音痴を治すためだけにこの高校に行ったという、理系のスペシャリストだ。
さて、ホットケーキが焼けたので知梟の所まで持って行く。
その笑顔を見てから、直葉の所にコイツを連れて行かないようにしようと決心するのであった。
次で一応ケルさんの過去話は終了です。




