異常現象は変化を停止で終わらせない。
話の流れが後の方のばっかり浮かび、その間の話を思いつくのに苦労する。今回は予定にあったものでようやく書けたーと嬉しい気持ちになります。
朝目が覚めると、少しだけ目線が高くなった気がする。
それに体が少しだけ重くなっている。
もしかして男に戻ったのか?と思わず叫ぼうと思って立ち上がると、それが間違いだと認めることになる。
喜んでいる僕の意志に合わせるようにお尻に違和感がある。
それに頭にも…………。そして、立ち上がったから分かるのだけど胸がさらに重い。
まず、胸だ。
目測で、認めたくないけど多分Gはある。どうりで胸が重いはずだ。
それに、胸を見たとき分かったのだけど、着ている服は昨日着ていたネグリジェではなく、寝間着浴衣と呼べるものだった。それにより、胸が強調されている。
そして、頭には多分獣耳がある。自分で頭を撫でながら探すと、確かに2つある。ちょんっとさわると少しくすぐったい。動かそうと思えば動かせる。ピコピコと動くのはねぇ………。まぁ、いいんだけど。
最後に………なぜかある尻尾だ。黄色でふさふさ~としている。多分色と形で見れば狐の尻尾だ。服に穴があくわけでなく、どんな原理か分からないけどすぅ~と、通り抜けるらしい。服に尻尾用の穴を開けなくてよかったぁ~と思ったけど、そもそもこれは……………。
「な、何じゃこりゃああああああああ!!!!!」
と大声で叫んでしまうものだった。
尻尾も逆立っていった。
「な、何があったんですか?御蔭さん!!生理って予想以上に血がでるんですよ……って、模様替えしたんですか?それに、服も………。」
上がってきた茜が言ったのはその一言だった。
確かに………部屋を見てみるとかなり変わっていた。
寝ていたのがベッドから布団になっているし、床も畳になっている。テーブルはちゃぶ台になっていて、タンスの中を覗くと、巫女服が多い………いや、そんなのしかなかった。
一応着物や、買い物のときに着るような普通の服はあった。
でも、どうしよか………?
髪がさらに長くなり、腰につくぐらいだし、髪質も変わっているけど………。
一番変わっているのはものすごく眠いことだ。油断すると一発で寝てしまうような………。
「そういえば、ネット小説では性転換するとき自分に近しいとか見覚えのあるものに変わるものもあったんですけど……その姿に見覚えってないんですか?」
そう言われると、一個だけ……昨日までの姿と同じような心当たりがあった。
birthday・time
大人達の勝手な都合で運営休止した………。
あのゲームの中で、僕が変化した内の一人だ。
狐の大太刀とかいっていた時の姿だ。
あの時のように腕を上げるが、何もでない。当たり前だけど。
ピンポーン。
インターフォンがなる。多分ノノだろうと思う。もう茜と同居していることは言ってあるからあまりあわてなくても良いかもしれない僕が女になったときもすぐに納得はしてくれたし。
なので安心して玄関に行く。多分そこまで動揺しないだろうし。ノノなら特に。
「はーい。今行くよー。」
とは言ったものの今の格好だと色々不味いので適当にあったものを羽織る。昔のコートみたいなものだ。
途中鏡を見ると、目の色が金色だった。黄色だとなんか嫌だなぁと思った。さすがに瞳の色が黄色というのはね…。
玄関を開けると、予想外な人がいた。見るのは久しぶりで、異常現象には絶対に叫び出すような人がそこで待っていた。
「御蔭君、ノノから話は聞いたんだが……………。あれ?本当に御蔭君かい?」
「は、はい………恥ずかしながら………また、姿が変わってしまって………。」
「はは………、まさか女の子になるどころか尻尾なんかも生えてるなんてね……。」
「あはは……あ、そういえばシュークリームあるんですけど、食べていきますか?」
「あぁ、ぜひ頂こう。ノノも後から来るんだが……。まぁ、私は少ししたら帰るけどね。」
ノノの父親で、政治家の杠 浩一さんは、そう笑った。
しばらくして、ノノと浩一さんが入れ違いで来た。
「ノノ…また変わっちゃてさ…………、」
ノノが赤い伊達眼鏡を取りだした。
動揺したのかな?希亜になるのはね……揉まれてるし。
「御蔭はまた胸が大きくなってる………。」
希亜になってからの一言がそれだった。
「い、いや………そのぉ………。」
「ノノはがんばってるのに一ミリも大きくならないのに!!なんで苦労しないで御蔭は大きくなってるの!!もうバカァ!!」
また研究と言って希亜は僕の胸を揉みまくった。
「や、やめ?ひ、ひぃあん………。」
「もう!!姿変わるなら胸ちっちゃくなりなさいよー!!!」
「も、もうだめ………。」
「それにこのふかふかしっぽ!!もふもふしてるからなんかムカついてくる!!ぷよぷよなんて嫌いだー!!!」
「ひぃあああああああ!!」
尻尾を触られても胸と同じぐらいに体が火照ってしまう。
茜が止めてくれるまでこれが続いた。
「もう、お嫁にいけない………。」
服がはだけて僕はそのまま倒れてしまった。
意識を取り戻してから希亜に胸について聞いた。
「胸って小さくても良いんじゃない?胸大きいと体洗うとき腕がたるくなるし……。」
「い、嫌みじゃないかぁ………。」
「希亜さん……………。」
茜がどうやらフォローしてくれるらしい。
「貧乳は、ステータスですよ。」
淡々と言った茜を絶叫に近い声で希亜はこう返した。
「だから胸のある人にその言葉は聞きたくなーーーーい!!」
まぁ、茜の胸は前の僕と同じDカップ………怒り出すのは当然だ。
どうやらトップアイドル時代も胸が小さいことで気にする発言が何回かあったらしい。観客席の子の胸が自分より大きいことなどを気にすることもしょっちゅうで、豊胸運動の取り上げられた番組には確実にゲストとして出ていたのだとか。
「はぁ、はぁ………………そういえば部屋の造りまで変わっていたらしいけど、どうなっているのかな?」
ようやく自我を取り戻した希亜が言った。
「前の部屋にあった漫画も今回無くなってるし……」
「そうですね、走ってきてうっかり御蔭さんの部屋を通り過ぎてしまう所でした………。」
………あれ?
「僕の部屋は二階で、突き当たりは壁だから、壁にぶつかりそうになったっていうのが普通だと思うんだけど……。」
※イメージしにくい人はの○太の部屋の部屋の位置をイメージしてください。たぶんそんな感じです。
「いえ、もう一つ部屋が……。」
ちょっといってみることになった。
「本当だ……僕の部屋の向こうにもう一つ部屋がある……。」
「この部屋って前の御蔭さんの部屋ですよね?」
「うん、そうだよ………。なんか、家が変な空間になっている気が………。」
だって一晩で部屋が一つ増えた時点で色々とヤバい空間だとは誰もが分かるだろう。
「一階にも何か変化有りそうだね……。」
下に降りると、なぜか地下に行くような階段があった。
降りてみると、そこにあったのは………。
なぜか木造りの露天風呂風のお風呂だった。
温泉旅館にありそうなほど広く、今の僕でも普通に入れる広さだ。
「一階の風呂だと入りにくそうだったから助かった……近くに銭湯無いし。」
しばらく希亜に胸を揉まれることになってしまった。
狭くなる理由は胸じゃなくて尻尾の方という意味でいったのに………。
次回は生徒会関連メイン回となります。




