前話補足編 同居人茜の過去
相変わらずシリアス書くのが苦手だなぁと思ってしまいます……。
私は物心が着かない頃からすでに親から必要とされていなかったのかもしれない。
私の両親はガラが悪く、それでいて親としての自覚がないぐらいの体たらくだった。もしかしたらまともにミルクももらえていなかったのかもしれない。そのくせ私は体が弱い状態で産まれてきたから余計にめんどくさがられたのかもしれない。ただ泣いて泣いて泣いて泣いて……。
その内うるさくなったのか私を適当な施設に放り込んだ。
放り込まれた施設はやや貧乏なので、赤ん坊から歩けるぐらいまでしか取り扱っていなかったらしい。あの施設の中で私が一番最初に発した言葉は「ごめんなさい。」だったらしい。
それから私はあの施設の中では謝罪の言葉しか発せない時期が続いた。なんとかまともに話せるようになった頃に両親が私を引き取りに施設にやってきた。
ただ、その時の言葉は今でもフラッシュバックするばかりだ。あの両親から解放されて御蔭さんの所に住むようになった今でもこの時のことを思い出しては親という存在に絶望するのだ。
「サンドバッグがいい具合に育ったので引き取りに来ましたぁ~。」と実の親でありながら、にんまりとした顔で私の顔をその場で殴りながら言ったのだ。
施設の人が止めようとして父親に向かったが父親はそれを殴り飛ばした。後から来た母親も「良い殴り心地ね。」と言って私の顔を殴り飛ばしたのだ。当然私の顔にはいつも腫れていた。
いつの頃からかはもう忘れたけれど顔を殴られることは無くなった。一応学校のことがあるからだろう。それからはあまり目立たないような腹や背中を殴られたり蹴られたりしたのだ。
「あんたまた門限までに帰ってなかったねぇ~今日は何しちゃおっかなぁ~?そうだ!!この魚の骨……飲み込みなさい。残飯の中に入ってたの。そのくらいのお仕置きはいいよねぇー?」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!許して!!許してぇぇぇぇ!!」
「叫ぶなっつってんだろ!!全く……ほら、今日の夕飯だ!!」
「げぼぇ…………骨が刺さったよぉ……。」
「今取り除いてやるよぉ!!おらぉ!!」
と、首を殴られて声が出にくくなっていった。
「おい!!灰皿とっとと来いや!!」
「や、やめて………やめてぇ!!」
「あぁ~、良いわぁ~。このくじゅってなる感じがたまらんわぁ~。」
「痛いよぉ………熱いよぉ………。」
「灰皿が何言っとんのや!!黙って仕事せい!!」
こんな感じでタバコを背中に押し付けられた時もあった。
死ななかったのは幸運なのか不運なのかがわからない日々が続いた。
小学校の時も中学校の時も、最初は先生達が私の家に来たのだけど、警察に訴える気力すら無くなるぐらいに暴力を加えられ、私の唯一心強い味方がいとも簡単に無力化された。
クラスの子からも虐められていたら私はとっくの昔に自殺していたかもしれない。学校は唯一怯えなくて良いところだったから……。
家ではあまり勉強ができなかったけど、生理の手入れだけは教えられた。まぁ、汚れるのが嫌なだけなんだろうけど。私は髪がボサボサに長くなっていき、私立でテストが白紙入れるようなレベルの高校に入った。あの髪と面接の時に同伴した父親のせいで学力的には入れた高校に入れなかった。父親が私のことを不良やら悪ガキやら言うのを真に受けたのだろう。不良と言っていたのは守れもしない門限を破っていたからなのだろうと察した。真に受けた面接官はなぜ真に受けたのかがわからない。
私の入った高校は偏差値は低いくせに服装指導だけはえらい気合いが入っている高校だった。髪は床屋か美容院でおかっぱにしろと言われていたが私はそんな所に連れて行ってももらえないし髪を切ることすらやらせてもらえていない。髪ゴムなどでまとめるのなら長くても良いとなっていたが私にはそんな余裕はなく、毎回毎回起こられっぱなしだった。高校の先生は親から貰った散髪代で遊んでいると勘違いして私のことばかり非難した。たぶん別の高校を受けたときの不良という父親の捏造した偏見があったのだろう。
何回も指導を受けていた私は疲れていたのだろうか、高校の階段を転げ落ちた。その結果、ガリガリだったため骨が元に戻るのが遅く、精神状態の関係で面会謝絶になるほどの大怪我をしたということで1年間入院していた。医者が言うにはこれまで生きてこれたことが奇跡らしい。何回も首の骨にひびがはいった痕跡があったりしたからだ。医者の人や看護婦さんの治療で私は人並みの体になった。味の薄いと言われる病院食は私にとってはまともなご飯であり、毎日感謝するぐらい喜んで食べていた。それなりに肉がついて、ガリガリとは言いにくい普通の体形に私はなっていた。背中の傷は消えなかったらしい。けど、別に良いかもしれないと思った。力が着いたのだから。少しは虐待にも耐えられるもしれない。そう思った私はこの一年でどう両親が変わったのかが分かっていなかった。
退院した後に待っていたのは父親と知らないおじさんだった。父親は私の体を見て「いい体に育ったなぁ。」と言って私の腕を掴み引きづった。
話を聞いているとこのおじさんはどこかのテレビ局のお偉いさんらしい。何をやらせようとしているのか、私にはまだ分からなかった。
ホテルらしき所について、父親は隣の部屋に入り、私とおじさんがスイートルームと書かれた部屋に入らされた。
おじさんはそのまま私をベッドに座らせてから、私をじろじろ見てから下のズボンを脱ぎ始めた。気味が悪いと思っていると私は押し倒されかけた。危険だと思っておじさんがベッドに置きっぱなしにしていた鞄でおじさんの頭を殴った。そして中から財布を取り出した。今の私は無一文だから持っていた方がいいだろうと思って取り出した。都合のいいことにおじさんはうちどころが悪かったのか気絶している。財布を取り出そうとしているとき何かの紙を見つけた。
その紙には私を枕アイドルとして売り出そうとする計画が書かれた紙があった。どうやらあの両親は私を売ろうとしたらしい。実の娘を、あの両親は捨てて売ろうとしたのだ。それを思うと悲しくなるしかなかった。
とにかく逃げないと!!と思ってひたすら走った。すぐに息が切れてしまう。電車を使おうとも思ったけれどそしたら食費がなくなってしまう。だから、走るだけ走った。追っ手が来てるかもしれないと思うと怖くて足がふるえた。
路地裏に逃げていると若い男何人かにナンパされたけど、逃げている最中だから逃げようとしたのにしつこく私につきまとってきたのだ。その時助けてくれたのはあの御蔭さんだ。全く逃げようとせず、逆に追い払ってまった。その姿を見て少し憧れた。御蔭さんの家に助けを求めたのはあれから2日ぐらい逃げ回っていたときだ。
あのときはNoaの本当の姿がこんなに普通な女の子だとは思わなかった。
両親は逃げ込んだ御蔭さんの家に乗り込んできた。しかし、御蔭さんに返り討ちにあったのだ。
それから私の両親は逮捕された。
御蔭さんは元男ということにびっくりした。でも、私にとって命の恩人なのは確かなんだ。
私はこれから御蔭さんのサポートをすることになった。
だから私は恩をこれ以上ないぐらいに返そうと心に決めた。私は絶対に、どんな姿になられても御蔭さんを裏切らない。
次回は本編に戻ります。
この作品もですがもう一つの作品も更新が遅くなってしまいますが気長に待って頂ければ。




