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  作者: 枯葉花
6/8

日陰

『俺が悪かった。』

1時間考え、練り、こねくり回して出た一文。

何回『好きです。』と打って消したか。

俺も好きなんだ。でも恥ずかしい、とかそんな感情ばかり先に立ってしまう。でもこれだけじゃダメだよな。勇気を出して書き加える。

『俺が悪かった。俺も、好きです。面と向って言うのは、少し恥ずかしくて。』

・・・消去。

『俺も君の事が好きです。言えなくてごめんなさい。』

小学生の謝罪文か?消去。

『好きです!』

女子か。それに短すぎるだろう。1時間も待たせて、こんなモノしか考えだせんかったのか。消去。

『また、会えませんか。』

会ってもなぁ、また何も言えないだろうし。消去。

『謝りたいです。全然、同情とかじゃなかったんです。俺も前から好きで、告って貰えたときは、本当に嬉しくて、今も夢のようなんです。面と向かって言うの恥ずかしいけど、メールならと思って。俺も好きです。今日はすみませんでした。』

なかなかいいんじゃないだろうか。俺が書いたにしては上出来だろう。でも、こんな長文メール貰って、迷惑じゃないだろうか。彼女はあんなに短いのに。

でも俺、彼女が好きだし。彼女が好きだから、オーケーしたんだし。誤解されたままで終わりたくない。あまりにも日々が楽しくて忘れていたが、あと少ししたら春休みが開けて高校が始まる。

始ったら違うクラスだ。勉強が忙しくなって全然会う機会も減るだろう。

嫌だ!

彼女を見るだけで、幸せなのに。彼女が誰かと話しているのを見ると、どうしてもイライラしてしまうのに。「彼女」というアドバンテージだけで壊れずに済んでるのに。それが、無くなる?

・・・嫌だ。

気付いたら送信していた。



俺と彼女は同じ高校で、同じクラスだったんだけど、春からはクラスが別れちゃうんだよなぁ。

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