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アホな話。

作者: 篠崎

思いつきで書き始めたので、最後まで書き続けられるかわかりません。

よって、短編として掲載させていただきます。

 俺、上村カズキ15歳。

 只今人生最大のピンチにクラッシュ中。

 今から脳内ツウィートするから誰か聞いてくれ。


 俺は妹を殺したらしい。



 ……いやいや、「殺した」んじゃなくて「殺したらしい」んだよなこれ。

 俺にはまったく記憶にないんだがこれをどう説明しろっていうんだ諸君。

 ちなみに俺の前には小さな四角い机があって、それをはさんだ向こうのパイプ椅子に背広のおにいさんが待機中。


 はい。実は、捕まっております。


 見たところ取調室は結構綺麗だ。大きさ的には居心地も悪くないんだと思う。

 ……ドアの隣にスキンのおっさんがいなきゃな。あれで背広着てるからライク暴力団員だ。もしくは取調待ちの犯罪者か……


「君、話聞いてるかい?」

「え?」

 背広のおにいさんに我に返らされる俺。いけね、冤罪を晴らさなくては。

「どうして妹を殺したのか、いい加減に話してくれないか」

「だから、知りませんって」

 俺は真っ向から否定するしかない。というか、否定しかできないのだ。

 なぜなら……


「何回も言いますけど、俺、妹いませんから」


 そう。

 俺には妹はいないのだ。

 ちなみに、一人っ子政策バンザイ主義者でもある。

 背広のおにいさんが深くため息をついた。

「またそれか……見え透いたウソをつくのはやめてくれ。もう子供って歳でもないだろ?」

 いやいやいやいや。

 俺にはあんたがいい歳してドッキリかまそうとしているようにしか見えないんだが。

 俺が今まで父親と母親とで慎ましく生きてきたのがその証拠……

 !そうだ。

 俺は身を乗り出した。

「役所に行って、戸籍見てくれればわかりますって。あれって家族の情報とか書いてあるんでしょう?」

 うん……そうだったっけか?そうだった気がするが、ぶっちゃけ戸籍とか見たことないからわかんないぞ。

 自分で言っておきながら内心不安になった俺の心情を知ってか知らずか、背広のおにいさんは黙って背広のふところから折りたたまれた白い紙を取り出した。

 そして上目で俺を見て、その白い紙を俺に向かって差し出した。


「……なに、ですか?これ」

「自分の目で確かめてくれ」

 おそるおそる受け取った白い紙は、馬鹿丁寧に三つ折りされている。書類?

 かさり、と広げた紙を見る。

 ワープロ文字で俺の家族構成が書かれていた。

 父親の名前。母親の名前。俺の名前。

 そして……


「……え?」


 そこには、4人目の名前があった。


縁があれば「その2」として掲載させていただきます。

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