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拝啓 最強を殺します  作者: ヒト
一学期
4/7

2.樹獣狩り

「さて一色、湊·····。俺たちでチームを組もう!」

藍太郎が真っ先に一色と湊を確保した。


それもそのはず。入学試験1位とそれを破った謎の男。組まなければ損だ。なんせこの樹獣狩りは成績に入る、かなり重要な行事なのだから。


2人は藍太郎の誘いを了承し、次にサポート役を探す。

「僕、いい人知ってるよ」

「本当か?」


湊が辺りを見渡し、声をあげた。

「皐月〜!」

すると、向こうの方からこちらに走ってくる人影があった。


「どうしたの湊?もしかして勧誘?」

皐月と呼ばれるその女性は活気のある声で、いかにも体育会系って感じだ。

「正解。チーム組まない?」


「いいよ、組もう!」

二つ返事で了承がもらえた。これでチームが出来上がった。

「はじめまして!私は大佛皐月。樹力は一目瞭然!見た景色にある物全てが分かります!」


「俺は大鴉藍太郎!樹力は衝撃波だ。よろしく」

「黒神一色だ。よろしく」

一通りの挨拶を終え、一色たちは出発しようとしていた。


そこに補助で来ていた凛が、こっちに来た。

一色に凛が挨拶をした。

「来てたんだ、一色」

それは喜びが溢れ出る様な声だった。



「ほぼ無理矢理ですけどね。凛はどうしてここに?」

3人はキョトンとした顔で2人を見た。

一色がそれを見て、凛は子供の頃からの付き合いの長い人だと言った。


「湊くんと藍太郎くんと皐月ちゃんだよね?」

凛が3人の名前を呼んだ。

「一色をよろしくね!」

「「「はい!」」」

そう言って凛は森の方に行った。


「優しいね、凛さん」

「あぁ、そうだな」

一色の顔には笑みが溢れていた。


「それじゃあ出発だな!行くぞ!」

「おー!」

藍太郎と皐月の掛け声ともに4人は森に入った。


ここで一旦樹獣について説明しよう。

樹獣とは、世界樹の守護を目的とした獣のこと。見た目こそ獣だが、体は木や動物の死体でできている。


小戦級、中戦級、大戦級に階級が分かれ、ほとんどが小戦級で、中戦級は群れに1匹か2匹程度。

大戦級は、現在までの記録で、6匹確認された。


討伐には覚醒者が2人は必須になるほど強い。

他の等級も侮ってはいけない。

それほど樹獣は恐ろしいものなのだ。


「あのちょっと大きい木の下。いるよ。群れっぽいね」

皐月が樹獣を見つけたようだ。

「どうする?走る?それなら僕が皐月を担いでいけるけど」


「それで行こう」

3人が走り出し、あっという間に樹獣の前に着いた。

「湊は皐月を守りながら攻撃。藍太郎は俺と近接でやるぞ」

「「了解」」


まずは、藍太郎が手前にいる樹獣を殴り、木っ端微塵にした。後に続き、一色が剣を作り切りかかった。


湊が2人に合わせるように、火の矢、水の弾を放ち、援護する。

順調に樹獣の数を減らし、残りも少なくなる。

「奥!中戦級が攻撃しようとしてる。範囲攻撃かも!」


皐月が声を上げ、一色と藍太郎に警告した。

「藍太郎!湊たちのところまで下がれ!」

「分かった」

そう言って藍太郎は下がった。


3人を背に一色が立ち、盾を作り出した。

その瞬間、辺りが突然作り出された岩によって破壊された。


一色の盾が無ければ、全員尖った岩で串刺しになっていただろう。

「かなり強いぞ。気を付けろ」

一色が鎧を纏い、樹獣を睨む。


刹那、樹獣が地を操り攻撃を仕掛けてきた。

湊がそれを氷で防ぎ、藍太郎、一色が横から飛び出していった。


樹獣は先の同じような範囲攻撃を仕掛ける。

しかし、さっきの様に上手く足止めはできない。

一色は向かってくる岩を砕き、藍太郎は高く飛んだ。


一気に距離を縮めた一色が大剣を作り出し、横薙ぎを放つ。

それは華麗に躱されてしまう。

「藍太郎!」


しかし、それは2人の想定通り。

「おらぁ!」

避けた着地点ぴったりに藍太郎が着地し、拳を放った。


周囲の空気が揺れる程の衝撃波と共に、樹獣は砕け散った。

どうも、ヒトです。この作品を読んでいただきありがとうございます。良ければ感想やブックマークをしてくれると嬉しいです。誤字脱字もあったら報告していただけると助かります。

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