表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

~そうだ 異世界、行こう。~

 ん~、マぁ~、ちょい長めのモノローグ入るぞぉ~んで、すっかり桜の花は散り去りまして、新緑の香りも感じられ、そろそろ初夏の雰囲気が漂い始めた昨今だす。思えばドタバータしておった怒涛の日次は入学式とその翌日くらいでしてね。ここ最近は至って平穏な日々が続いておる次第ですっすわ。我が学園「テク校」では小テストがちょこまかとありましてのぉ。結構煩わしいなぁと感じる以外は特に変わった事も無く、ちょいと刺激が無さ過ぎて、何なら物足りねぇとまで思う位なんすよね。それからですな、あれだけの騒動を起こした例のキチガ……もとい甘露甘味氏も、あれ以来ぱったりと姿を見かけなくなっちまいましてな。こうなりますと、ひょっとしたら全ての出来事が幻だったのではないのかと錯覚する程度には、つつがない毎日ですだよ。


 おっ、そだ×2。響輝先輩プロデュースによる、明日〇ゃんのフィギュア全種類のお披露目会の事っすけれど、んまあ、お約束通りの波乱万丈てんやわんやで見応え満載な開催と相成った訳っす。けれども、それはまた別のお話っす♪ ←誰が望んでんだよ、そんなゴミクソ話(笑)


 んで、そんなこんなで、例によって放課後ティーンタイムな訳なのですっす。何時もの様に僕が「溜まり場」に向かいますと、大抵は蘭丸先輩&響輝先輩が先に(たむろ)っておるんすけれども、本日はこの僕が珍しく一番乗りなのですわん。だから誰も居ない「溜まり場」と言うのはお初なんで、とても×2新鮮ですな。


 僕は一人ソファーに座り込み、ほんの数秒ほどボケーっとしておりましたらば、ここで最近「ヤバ校」絡みの悪い話も、とんと聞かない事をふと思い出したんす。


 そうなんすよ。「ヤバ校」の番長さんが代替わりした事は以前より承知していたんすけれど、去年まで「ヤバ校」の番を張っていたのが、何とあのリーダー格っぽいデブ野郎さんだったらしいんすよね。この事は僕自身もつい先日知って驚いたんすわい。そのリーダー格っぽいデブ野郎さん番長 (ややこしいな)が、去年に入学してきた新一年生の、通称「黒鬼」によってしばき倒され、トップの座から陥落していたんすよね。


 そして、その「黒鬼」が番長となってからは「ヤバ校」の統制がめっちゃ取れ始めましての。以前の様にむやみやたらと迷惑行為をする生徒が激減したみたいなんすよね。なので近頃は、世間的にも比較的平和な日日が続いているのだねっす。


 ふうむ……「黒鬼」と言う通り名から連想するのは、やはり「赤鬼&青鬼コンビ」ですっすわな。入学してあっちゅう間に「ヤバ校」を制してしまう実力をお持ちである御様子だし、きっと蘭丸先輩や響輝先輩に勝るとも劣らぬ、まさしく鬼神の如き圧倒的強さを誇る人物なのでしょうな。うぬん、是非にも一度お目にかかりたいものですわいにょ。


 ううむう、近い将来に「赤鬼&青鬼コンビ」VS「黒鬼」ってな、血で血を洗う世紀の大激突が起こりそうな予感がビンビンにしてやがるぜっす。……んまあ、僕の勘ってば、殆ど当たったためしがないっすけれどもね(笑)。


 ちな、リーダー格っぽいデブ野郎さん元番長 (だからややこしいって)は当時高校三年生でしたので、もう既に「ヤバ校」をご卒業なさったそうです。おめでとうございます。ついでに人生も卒業しちゃえば良かったのに(辛辣)。風の便りによると、卒業後は家業の大乱闘ス〇ッシュブラザーズ事業に従事しているとの事で……って、何だよその猛烈に興味を掻き立てられる職業はよ? そいつは任〇堂の下請け会社か何かなのか? もしくはプロゲーマーって意味なのか? んまあ、どっちにしても関係者各位に、きちんと怒られて来いやバカ野郎が。


 おっと、そう言えば入学式当日に出会ったエテ公……もとい猿渡師匠は、現「ヤバ校」番長の右腕と仰っておられたよな。師匠の発言がウソかホントかわからないし、信じるか信じないかはあなた次第状態な案件だけれども、師匠ってば元気にしているかなぁ。あの時みたく、また漫才みたいな会話で盛り上がりとう御座りまするよ。


 そんな事を思いつつ、この坦坦たるデイリーを、何だかんだ満喫しちゃっておる今日この頃なのです。


「うぬ。素晴らしきかな天下泰平。事も無しだわ。誰も居らぬ「溜まり場」だし、ここいらで自慰行為でも一発かましちゃおうかしらん♡」←オウオラ、やれるもんならやってみやがれ、このきたならしい阿呆がァーーッ!!


 そう呟いたのち、僕は部屋に置いてあるチョコ菓子を一つ取って咀嚼する。はぁ、高校入学当初はスリルとサスペンスが一日単位で訪れると思っていただけに、「のどかだねぇ」と改めてこれなる安寧を享受する僕なのであったっす。


 うい×2、そんなまったりタイミングにてファ〇マの入店音が鳴り響くっす。ここに来て、やっとこさ蘭丸先輩と響輝先輩が「溜まり場」にご到着なさったのですのよん。


「おおんやぁー、あれ×2あれまー、進っちが一番手なんかよー。こりゃまたレアな光景なんじゃねーのんー?」

「ふふっ、そうですね。……おや? 何だか本日の進さんはとても和やかな表情をしておられますね。ふふっ、何かしら嬉しい事でもあったのです?」

「えへへ、やっぱ自然と滲み出るオーラで分かっちゃいましたっすか。いや×2、この安穏(あんのん)なる日常に感謝しつつ、お菓子を噛み×2、心の安らぎも嚙みしめておった所なんすよ(笑)。……ぬん? と言うか、お二人の後方に居られるもう一人の謎紳士はどちら様で御座ぇますだか?」

「おう×2ー、このお方こそ以前ちょろりんこと話した事があったー、三年生で発明部部長の敷島(しきしま)(ひろし)こと宏っち先輩だよーん」

「ああー、はい×2。そちらが例の御仁で有らせられましたかぃ。や、お初にお目にかかりますっす。一年桃組で「赤鬼&青鬼コンビ」一の弟子である一本気進と申しますっす。以後お見知りおきをっす」


 ↓学生特有の毒にも薬にもならない会話(α)


「おい×2ー進っちよー、ウチら弟子を取った憶えとかねーんだけどー? (笑)。事実の捻じ曲げっていけない事だと思いまーす(笑)」

「ウヒヒw サーセンwww つい出来心で捏造された歴史を吐露しちゃいましたっすぅ、てへぺろ(・ω<)☆」

「うむ×2ー、大変素直でよろしいー(笑)。以後気をつけるようにのー(笑)」


 ↑学生特有の毒にも薬にもならない会話(Ω)


 ↓引き続き物語をお楽しみください↓


「ふふっ、敷島先輩は暇さえあれば面白い発明に、それこそ寝食を忘れて没頭しておられる御方なのですよ。そんな狂気っぷりが我々「赤鬼&青鬼コンビ」のツボに突き刺さりましてね。その様な理由から、ここ「溜まり場」に出入りを許されている唯一の一般人なのです……ええ、勿論ヤンキーでは無いと言う意味での一般人ですね」


 んえ~、そげなご紹介にあずかりました敷島先輩の見てくれっすけれどもな、「テク校」の制服の上から白衣を纏っており、大昔のギャグ漫画あたりで登場しそうな、典型的イケてないデカ丸眼鏡を掛けておる、猫背で根暗チックな風貌なんですの。ええ、率直に申しまして、こと喧嘩なら僕でも余裕で勝てそうなアトモスフィアを醸し出しておる果敢無げな先輩像っすよ。しかしながら、流石は我らヤンキー界隈と連んでいる影響か、頭髪の色は見事な紫色に染め上げておりんすし、両耳には大き目のアメシスト(紫水晶)をあしらったピアスがぶっ刺さってやがりんす。


 しかして、敷島先輩が(くだん)のダサ眼鏡をスッと外したその瞬間にですな、あんれまあ大変っす。若手イケボ声優がキャラクターボイスを担当しそうな細身の美男子キャラに大変身したんすな(物理的)。オホッ♡そうなっちゃいますと、背筋もピーンとしてはるわ(^^)……いや、てか、どんな原理原則でそうなんだよ(笑)。


 でもね、「ふむう。やはり眼鏡が無いと吾輩は無理なのですぞ。何も視えないのでありますなのですぞ」と言いつつダサ眼鏡を即座に掛け直しますと、元の陰キャオーラが匂い立つ、弱キャラ然とした元の姿に戻る敷島先輩なのでありましたとさ。ぷへぇ、しかも語尾が「なのですぞ」ってな変な奴属性のおまけ付きときたもんでぇwww


 ぷひひ、ヤベえ。これは多分だけれども、初の自分より喧嘩の実力で格下キャラが参戦してきてくれて、僕はちょっと……いや、かなり大分(だいぶん)有頂天モードに入っちゃっているっすよ(笑)。何せ敷島先輩の体型を見る限り、眼鏡の有り無しに関わらず、型どおりなもやしっ子っすからね。こんなヒョロガリあんちゃんが殴る蹴るの取っ組み合いなんぞ、まず間違いなく得意な訳がねえんすわ(笑)。


「えー、あのっすね、付かぬ事をお伺いしますっすが、敷島先輩のそのヘアースタイルってば、鮮やかなパープルに染まっちゃっていますっすよね。それはご自身で染めたものなのか、もしくは行きつけの美容院とかでやってもらっちゃっているんすっす?」

「ふむう。その質問の回答でござるが、まさしく「毛」だけに、その様な「不毛」な事は吾輩していないのでござる。うむう。偶然にも素晴らしき駄洒落が完成しちゃったのでござりまするな。我ながら天晴れにござりまするぞ」

「ぷへぇ! ござるでござるかぁ!! あんさん、語尾は「なのですぞ」とちゃうんすかぁ!?」

「ふむう。まだキャラが定まりきっていないが故に発生した悲しき弊害なのですぞ。うむう。やはり「なのですぞ」の方が吾輩にはしっくりきそうなのですぞ。従って、語尾は「なのですぞ」で統一する事に、つい今しがた決定致しましたなのですぞ。いやはや、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした、なのですぞ」

「お、おう……全然大丈夫っすなのですぞ。気にしなくてええですよっすなのですぞ(笑)」


 うぷぷ。多分この人ってば、俗に言う「黙っていればモテるタイプ」の残念人間っすわん。あらいやん。増々僕的好感度が爆上がりですわよんっすよ。


「ふむう。残念な人間とは、他者からはちょくちょく言われている事なのであるですぞ」

「うぇあ、ぷへぇ! ……や、すいませんっす。僕の心の内(地の文)を勝手に読まないでほしいっす」

「ふむう。あいすまなかったなのですぞ。普段はあまり人間と話をしない吾輩であるからして、ついぞ嬉しくてやらかしてしまった感じなのですぞ。うむう。ちなみにこの頭髪は正真正銘の地毛なのですぞ。遺伝子操作の実験で吾輩自らが被験体となった結果、髪の色がバイオレットに変色してしまったのであるですぞ。ふむう。この吾輩のピアスとて、いつの間にやら耳から芽吹いておった産物なのですぞ」

「ぷへぇ! ヤバコワキモっ!? ウェエー、それマジなんすかぁ……普通に考えて、健康面諸々に支障が無いのか心配になりまするわよですぞっす」

「ふむう。他にも知らぬ間に全身の筋力が一時的に強化されていたり、声質も突然に変化したり等々、元の肉体とは色々と掛け離れてしまったのは揺るぎ無い事実なのでありますぞ。眼鏡の脱着で身体が変貌を遂げる不可解な謎現象も、恐らくは度重なる人体実験の副作用だと思われるのでありますぞ。うむう。自身の体を好き勝手に色々と弄り過ぎた所為なのでありますな。ふむう。今となっては吾輩本人も、元来の体が如何様(いかよう)な物であったのか、もう把握し兼ているのが現状なのでありますぞ」

「……そ、そうなんすね……ええっと、何と言いましょうか……うーん、差し当たり……が、頑張って下さいね?」

「ふむう。頑張ルンバヤンバルクイナなのですぞ」


 そんなカスみたいな語路合わせを口にした敷島先輩はビシッと中指を立てやがるんす。いや、既視感よ。そこは親指でしょっつーの。カッ、何だかこのネタってば散々擦るよなぁ。え? もしかして流行るとか思っちゃってる系っすか? ㋛ねばいいのに。


「なー? おもしれーだろー進っちー? 宏っち先輩ってば、めっちゃイジり甲斐があるっしょー(笑)」


 むっさニコニコ顔でそう言い放つ蘭丸先輩ですっす。釣られて響輝先輩もくすくすと笑っておられる御様子ですっす。いいえ、僕はどっちかと言うと先輩方の秘部をイジ……←言わせねーよ!


「ふむう。所で一本気進殿よ……貴君は「どきハト」をとても好んでいそうなお顔立ちをしておりますなのですぞ」

「ほへっ。あらイヤン、何で分かっちゃったんっすか? ちょこっとハズいどすわんっす」


 ええ、今更言わずもがななのですが、「どきハト」とは「どきどきトゥンクハート」の略称の事であるっす。……ってか、「どきどきトゥンクハート」を「どきハト」と呼ぶ層はかなりのコア層でありましてね。加えて「どきハト」好きに悪い奴はいねえってのが僕の自論なのだぜっす。


「ふむう。「どきハト」好きは、いずれひかれ合う者なのですぞ。うむう。困った時のジョ〇ョネタ頼みなのですぞ」

 

 うふふん、最期のジョなんちゃらは意味不明っすけれども、思わぬ所で新たに「どきハト」仲間が増えた事には喜びを隠し切れないっすよ。しばし、推しキャラは誰なのかの話で盛り上がる僕&敷島先輩なのでしたっすよん(この間大よそ0.01秒なり)。


 そうして、僕と敷島先輩はがっちりと握手を交わすのですっす。漢二人の間に、最早言葉は無粋!! 押し通れ!! その後のハグ&濃厚なキスの流れは、火を見るよりも明らかな展開であったろう。←なんでやねん。んなわけあるかw


 この一連のやりとりにより、僕と宏先輩のお互いが完全に信頼する関係と相成ったっす。←んなアホなw


「ふむう。ここで突然ですが、今から異世界へと出発致しますぞ」

「えぇ……不意打ちが過ぎるっす! え? 何事すかマジで。そしてシンプルに口が臭い!」

「ふむう。胃が腐っとんじゃ、なのですぞ!」

「ぷへぇ! お笑いコンビ・千〇の、ひと昔前のネタのまんまパク流しっすな。もうええわい!」

「ふむう。吾輩が旧来より開発していた異世界転移装置が、丁度昨日の夜に完成したのですぞ。就きましてはソイツの試運転の為に、今日はここ「溜まり場」に赴いたと言う訳なのですぞ」

「あー、そーゆーことね、完全に理解した ←わかってない……で、終わらせられたら何とも楽ちんな事だろうか。や、僕は何からツッコんで良いのやらって感じで若干パニクり情態っすよ。……ええとですね、とりま、まさかとは思うのですが、その異世界転移装置とやらを発動した途端にっすよ? ベタに突如暴走してきたトラックに轢かれて僕らが死ぬだとか、はたまた何らかの事故で誰かが亡くなってしまうだとか、その様な悲運に見舞われる何て事はありませんっすよね?」

「ふむう……うむう……(※ここは若本〇夫ボイスで脳内再生をお願いします)」

「いや、何でそこで言葉が詰まるんすか。僕は不安でおっぱいですぞっす。違った、いっぱいですぞっす(にやけ顔)」

「ふむう。ほんの冗談なのでありますぞ。そんな効率の悪い異世界への行き方なんぞ、吾輩は採用してはおりませぬぞ」

「ホッと一息、カフェタイム。あー、それを聞いて胸を撫で下ろしましたっす。するってぇと、一体どの様な原理で異世界へと移動なさるんですっす?」

「ふむう。それはですな、いつの日にか吾輩が開発した数々の発明品を世に大発表し、自らの会社㈱を立ち上げる予定なのですぞ。従って、そこは企業秘密なのでありますぞ。あしからずなのですぞ」

「なるなるっす。それならば仕組みを話せないのも納得の範疇っす。そう言う理由なれば仕方が無いっすよね。甚だしく了解したっす」

「ふむう。理解が早くて助かるのであるですぞ。それに例え異世界転移装置の説明をしたとて、呆れ果てるくらいIQの低い貴君らには到底脳味噌の処理が追い付かないでありましょうからして、時間の無駄でしかないのですぞ」

「ぷへぇ! ものごっつい馬鹿にされてるぅ! だけどもだけどぉ、全くもってその通りですっす! くやしい……! でも……感じちゃう! (ビクンビクン)」


 とは言え、まあアレっすよ。今や異世界転生や異世界転移の創作物が溢れ返っている現代の日本っすわ。果ては海を越え、人気アメリカン・コミックスであるスーサイド・ス〇ワッドまでが異世界へと召喚されちゃう時代でありますぞなもし。ありとあらゆる物が異世界へと馳せ参じており、こうなったら異世界へ行っていないジャンルを探す方が難しいってのが当世なのですっす。ですからして、僕的には「これから異世界へ行くぞ」と言われても「まあ、そんな事もあらぁな」と、すんなり受け入れているオタクな自分が恐ろしい限りだぜぁ(笑)。


「ふむう。そしてこれが、件の異世界転移装置なのでありますぞ。とくと見よ、なのですぞ」


 ぷへぇ! おうおう、しかもですな、その肝心の異世界転移装置ってなもんの見た目がですな、どう見ても完全にNintend〇 Switchの本体そのものだった為に、僕のヲタ心をがっちりキャッチしちゃったんす。それにより、どんな突拍子もない事もあっさり信じられる身体になってしまいましたとさん。それに「どきハト」好きに悪い奴はいねえしの(二度目の念押し)。


「ふむう。うだうだ言っている時間が勿体ないのですぞ。うむう。では早速ですぞが、今から異世界転移を敢行いたしますですぞ。うむう。ゲームセンターDX、敷島ON! なのですぞ!」


 あいよ、我々の意思はガン無視且つ有無を言わせず、そう敷島先輩が叫ぶと同時にスイッチのスイッチw←(なにわろとんねん)を入れると、僕達が一瞬だけ七色の光に包まれたかと思いましたらば、既に異世界に転移していた後なのでしたよん。起動時間はやっ! ロード時間みじかっ! 流石は最新ゲームハード機っす! ( ^ω^ )ニコニコ


「ふむう。どうやら異世界転移の儀、成功の様相なのですぞ。うむう。装置が完成した昨晩の時点で即座に運転を試みようとしたのではあるが、何しろ次元を超える未踏の領域なのですぞ。万が一にも失敗した場合には、莫大なエネルギーの反作用によりて、吾輩の自宅ごと爆発して吹き飛ぶ可能性が有る事も否定出来なかったのでありますぞ。であるからして、例えその様な大惨事が起こったとしても、誰も悲しむ事のない母屋である「溜まり場」をば、お誂え向きの実験場として選定致した次第なのですぞ。ふむう。とまれかくまれ、何事もなく良かったですぞ(ピースサイン)」

「ぷへぇ! そ、そんな危険を伴う検証の立ち合いに付き合わされたんすか僕らは! やっぱりリスクありありの有野課長で、ここに居る全員がGAME OVER(ガメオベラ)かもねだったとはっす! くっ、その様なエゴイストの怪物みたいな事を、何食わぬ顔でやってのける敷島先輩を、僕は心底軽蔑いたしとう存じますっす! ったく、しかも神聖なる「溜まり場」を何だと思っているのか貴様わぁ!? (ギャルピース)」

「ふふっ、さしもの私もドン引きですね♪ 今となり、そんな経緯を聞いてしまっては、とてもではありませんが敷島先輩を擁護する気にはなれませんよ♪ 何なら敷島先輩は金輪際、「溜まり場」出禁までありますからね♪(ワンピース)」←ピース縛りの三段落ち大成功!


 うぬぬう……響輝先輩が終止、強張った笑顔のままで仰っておられまするっす。これは相当にマジギレしている証拠っす。正直怖ぇーっす。怖過ぎて、僕はちょこっとおちっこ漏らちたっしゅ。


「まー×2、響輝も進っちもさー、そんな目くじらを立てなさんなよー(笑)。そも×2さー、ウチらの日常なんざー、所詮は出鱈目・荒唐無稽なんだからよー(笑)。別にこまけぇこたぁいいんだよ!! ってなもんじゃねーか(笑)」

「ふむう。まさに赤鬼殿の仰る通りなのですぞ。ちっちゃい事は気にするな! それ、ワカチコ! ワカチコ! なのですぞ」

「いや、敷島先輩、それをアンタがゆってぃ(言って良い)立場じゃねぇっすよ! しかも、うすら笑いが輪をかけて苛立たせるっす! おいこらニヤニヤすんなっす! つか、敷島先輩って、蘭丸先輩の事を赤鬼って呼んでるんすねw」

「ふふっ、ちなみにですが、敷島先輩は私の事を青鬼呼ばわり致しますよ♪」

「はあ……いやまあ……そ、そうでしょうねっす……(苦笑い)」

「まー×2、んな事は超どーでも良いじゃんかよー(笑)。それよりもさー、もうその異世界とやらに到着したんだからよー、この事実に注目してみようやー(笑)」

「ぷ、ぷへぇ……た、確かにそうっすよね。今の僕らって物凄く類い稀な状況の真っ只中な訳っすもんね!」

「ふふっ、そうですよね……いやはや、まさか、この私の方が、あの蘭丸に諭されてしまう日が来てしまうとは♪ ふふっ、私もまだ×2、肉体的にも精神的にも修行が足りていないと言う証明ですかね。ふふっ、真摯に猛省致しますね♪」


 ふへぇ……何とか響輝先輩の表情が、普段の通常スマイルに戻りやしたっすよ。うぬん、どうにか怒りの嵐は過ぎ去ってもらった感じで一安心っすわ。そうして安堵したらね、僕はちょこっとうんちっち漏らちたっしゅ。←汚ねーなw なんでやねんwww


「ふむ×2、ほう×2ー、何やら周りとか広大な草原が広がっているしよー。ウチの記憶の限りでは、こんな場所は「テク校」の付近には絶対無かった筈だもんなー。つーことはよー、マジに別世界へ来ちまったって事なんなー(笑)……んー、どうやら空気も澄んでいるっぽいしよー、まず×2良い所じゃんかー(笑)」

「ふふっ、そうですね蘭丸。それはそうと、「溜まり場」ごと転移してしまうのかと思いきや、私達人間だけをセレクトして転送するシステムだった訳ですね。いやはや、良く出来ていますよ。ふふっ、この点は本当に素直に、流石は敷島先輩だと称賛致しますよ♪」

「ふむう。その辺りはバッチリ抜かりは無いのですぞ。しっかり設計、それでいて完璧で満足なお仕事が吾輩のモットーなのですぞ」

「大爆発の危険を孕みまくりな装置だったのに、その威風堂々っぷりは何なんすか。や、敷島先輩マジサイコパスですっすわ(笑)」


 ふむん。そんなサイコパシキシマはさておくとして、なるほどっすね。少なくともここから見渡す限りは「テク校」周辺では無さそうですっすし、どうやらガチでマジもんの異世界に到着したものと考えた方が良さそうっすの。


 ううむ、取り合えず気候は暑いでも無く寒いでも無しですし、日中の春の様なとても過ごしやすい土地の様であるっす。んまあ、極端に灼熱の地だとか、極寒の地だとかに召喚されなくて良かったってのが正直な僕の感想っすな。


「ふむう。どうやら時間軸も我々の元の住んでいる地球とはズレが生じているっぽいですぞ。うむう。先程の我らの世界では夕方でありましたが、こちらの世界ではまだ昼間の様ですしの」

「あー、言われてみればそうっすね。あっ、じゃあもしやしてアレじゃないすか? 多分っすけど、日本とアメリカの時差くらいのもんがあるんじゃねぇかなと予想してみるっす」

「ふむう。それはまだ分かりかねますぞ。うむう。もしかすると、時間の流れ自体が全く違う可能性もありますし、或いはこちらの世界には夜と言う概念すら無いのかもしれませんしな。ふむう。それはそれで非常に興味深い疑問なのではありますが、今日の所はほんのり下見程度と考えておるのですぞ。うむう。ここの辺りの真相解明は、もちっと時間に余裕を持たせた、次回の機会にでもゆっくり調べる事に致したいのですぞ」

「うっひょー! 知的で研究熱心な敷島先輩パネェっす、かっけーっす! そこにシビれる! あこがれるゥっす!」


 しかしまあ、そんなしょっちゅうor何度でも異世界に来られるもんなんすなぁ。それならば、今般の空前の異世界ブームっちゅうもんも、そろそろ終焉のお知らせなのかもしれませぬっすなあ。いやいや、そんな事よりもっすな、今の僕は兎に角っすね、この折角の異世界探訪を満喫したいってな思いで頭がいっぱい×2なのですっすよ。そうっすね、現状の僕のお気持ちを例えるならば、日本を代表する、某三大テーマパークに到着した時のワクワク感と似通っておるっすわよん。


 そいでもってですな、ここで「赤鬼&青鬼コンビ」のお二人が衝撃的な発言を致したんす。


「おい×2ー、何だってんだこりゃーよー。ウチの体が何だか可笑しな事になってやがんぞー? (笑)」

「ふふっ、右に同じくですよ蘭丸。どうやら私達の体が女体化してしまった模様ですね♪」

「なははー、しかもウチとか胸がめっちゃ巨乳ちゃんになってるしさーwww」

「ふふっ、私の方は特にお尻の方の肉付きがよろしくなった御様子ですよwww」


 おい、マジかよっす。この異世界で遊びたい思いでいっぱい×2だったけれどもっすよ? 何せお二人のおっぱいがいっぱいで、おっぱい×2に思考が書き換えられちゃったぜっすよ。←コイツはホンマwww


 んまあ、僕的には、お二人の女体化>異世界って感じですからして許してたもれっす。


 しかし、お次には矢継ぎ早の懐疑心さんが到来っす。そうっす。どうして僕や敷島先輩の体には変化が無いんじゃろうかって事っすわな。やいコラ、何でだよコラ!


「ふむう。どうやらですな、転移の際に人数分の郵便番号・生年月日・性別・スリーサイズを入力する必要がありましてな。うむう。吾輩のミスで、「赤鬼&青鬼コンビ」の欄にですな、ついついうっかり「女性」と入力してしまったのですぞ」

「ほほう、なるなるっす。つまりは、ミス(mistake)でミス(Miss)っちゃったって事なんすね~……って、やかましいわ(笑)」

「えー(笑)、マジかよー(笑)、宏っち先輩ってば、ウチら超困るんですけどー(笑)」

「ふふっ、何故にその様なアカウント登録みたいな機能を実装したのかは謎ですけれど、全く持って、人騒がせな限りですね♪」

「ふむう。とか言いつつ、「赤鬼&青鬼コンビ」の二人は全然嬉しそうな顔をしておりますですぞ」

「うんうんっす☆ お二人が幸せそうならば、僕は口をつぐむっす。何も言うまいっす。うひひ、僕とて嬉しい限りっすぅ~♡」←もう貴様は喋るな。声が不快だし耳が腐る


 ふむふむ、さりとて、普段の先輩方の容姿は女性その物&スタイル抜群なので、お胸やお尻がそこまで大きくなったとは見受けられないんすよね(蘭丸先輩のmini(ミニ)PaiPai(パイパイ)の事には触れないであげて下さい)。敢えてそう言われてみれば、そう言えばそうかもねって気がする程度である。いやはや、やはり先輩方にとって、女性の象徴パーツが成長すると言う事は、我々が想像する以上に嬉しい事なのだろうね。


 いやするってーと、女装ではなくて、今の「赤鬼&青鬼コンビ」はガチの女性って事でありますっすわいな。きゃるーん、僕的には全然アリですやんっすよ。だって、これにてリアル「どきどきトゥンクハート」物語が成立じゃないっすかヒャッフー♪ それでいて僕的にはガチで恋な物語もレッツスタートの予感で、股間もハッスルスイート……もとい、「びきびきティンポビート」ってなもんっすよん☆←極度の興奮状態or心身喪失により、一部不適切な表現がありますが、作品のオリジナリティーを尊重するため、伏せ字無しでそのままお送りします。ご了承下さい。


 しかし、ぬあんとまあ、敷島先輩はこう続けるのですっすん。


「ふむう。でもまあ、女体化はこちらの異世界に居る間だけ有用なのですぞ。うむう。恐らくは元の世界に帰れば、きっと元通りになると思われますですぞ」


 ……との事っす……。


 ああ、もうクソがガがっ! もちっと長く夢を見ていたかったぜぁ!! だからこそ女体化したお二人のお姿を目に焼き付けて、今晩のおかずにせねば割に合わんわなっす!!! ←勃起……もとい、絶句


 てな理由で、この僕はですな、蘭丸先輩&響輝先輩をば、バキバキの目でガン見しておった訳なんすよ。そしたらばっすね、そりゃまあ、何とも満ち足りた表情でキャッキャウフフしてなさるお二人が映ったんっすよな。そうなんす。お二人は女性の身体に変貌したこの貴重な体験を、飽くまで目一杯楽しむ姿勢な訳なのですな。うぬん、流石の御二方っすわ。いつ如何なる時も冷静さを失わず、臨機応変に対応するそのお姿っす。こう言った機転の利く感覚が、「赤鬼&青鬼コンビ」の喧嘩最強伝説にも繋がっているのだろうなと、改めて感心する次第であるっす。


 そんな感動している僕を押しのけるかの如く、この敷島先輩とか言う狂人は、また×2衝撃のご発言をなさるんすよ、おちんとん。


「ふむう。所でこちら側の世界には、およそ戦闘に役に立たない魔法を収集するのが趣味で、頻繁にミミック(宝箱に化けた魔物)の罠にかかるお茶目さんであり、尚且つ千年以上生きた大魔法使いさんはいらっしゃるのですかいのう。吾輩は、あのビジュアル、性格、声etc.、彼女の事が、どどどのどストライクでしてな。是非ともお会いたいのですぞ」

「はは~ん、もしやそれって漫画orアニメ・葬送のフ〇ーレンのフリ〇レンさんの事っすかね?」

「ふむう。ヲタクは察しが良くってホント助かるのですぞ。凄まじき速さの理解力でしたぞ、進殿。ズバリ、その通りなのですぞ」

「お褒め頂き光栄ですっす。でもまあ、流石にソイツは無理な話(主に著作権的に)っすよ。まかり間違ってコラボの話なんて来ない限りは有り得ないっすね」

「ふむう。こんな肥溜め同然の様な作品に、そげな夢の様な奇跡の話なぞある訳が無いのですぞ。うむう。ならば吾輩的には、最早この異世界なんぞに用なぞ無いのですぞ。早いとこ、次の発明のタイムマシン制作に取り掛かりたいが故に、とっとと元の世界に帰還する事を所望致しますぞ」

「ぷへぇ!? いや、早くも帰るんすかよ! つうか、僕的には折角の異世界をもう少しだけ堪能したい所なんすよ!! それに我々は今、異世界転移の真っ最中な訳なんすよ? 異世界ものと言えば、僕達ヲタク界隈からしたら、そりゃもう喉から手が出るほど欲しいし、経験しまくりたい貴重な体験なんすよ!!!」

「ふむう。そもそもですな、異世界へと訪れる装置の発明自体が、吾輩の大きな目的だったのですぞ。しかもですな、種〇敦美女史も不在となりますと、吾輩的には完全に興味が失せきった次第なのですぞ」

「おい、中の人(声優さん)の名前で呼ぶなよっす! てか、次のアンタの発明ってなもんがタイムマシンですとぉ?! しれっと凄ぇ事ほざいてんじゃないよ()()はっす!!」

「あははー、ウチも葬送のフリーレ〇はアニメで観ていたから大好きだぜー(笑)。だからよー、この異世界に来たら、めっちゃ会いたいって気持ちはすんげぇ分かるんだわー(笑)。でもさー、ウチ的にはフェ〇ンちゃん……違ったー、じゃなくって市〇瀬加那ちゃんに会いたいってなもんよー(笑)」

「ふふっ、右に同じくですよ、蘭丸。私もシュ〇ルク様……いいえ、小〇千晃様に会いたいですもの♪」

「ええい、お二人まで被せて、中の人のネタでボケるのやめいっす! やめさせてもらうわっす!」


 いや、とは言えこの会話ってば、むちゃんこ楽しいけれどもやね(笑)。んまあアレっすわ。取り合えず敷島先輩は旅行に来ても直ぐにおうちに帰りたくなるタイプの人って事なんっすな。や、もっとゆっくりして行こうやマジでよっす。


 きっと、《ヒ〇メルならそうした》っすよ。そうだね、《勇者ヒン〇ルならそうした》ってことだよ。

 ↑大事なことなので2回言ったし、ヒンメ〇理論を強調してみました。


「まあ×2ー、何やかんや異世界に来ちまったんだしさー、もうちょっとだけ遊んで行こうぜー、宏っち先輩よー(笑)」

「ふふっ、私も蘭丸に賛同致しますよ。それに、もしかしたら突如何かしらの理由によって、二度と訪れる事が出来ない場所になるかもしれませんしね。ふふっ、例えばソーシャルゲームのサービス終了みたいな現象が、起き得る可能性だって無きにしもあらずですからね♪」

「そーだそーだ、流石先輩方っす! 説得力があり過ぎて逆に困っちゃうっす。ソシャゲのサ終っすが、課金しまくった挙げ句に、最後に残るのは思い出だけと言う、あの時の空しさたるやっす! あれなる耐え難い虚無感にはもう遭遇したくないんすよ!」


 ここでふと気になった僕はですな、おもむろに自身のスマホを覗いてみたんすよ。んまあ、予想はしておりましたけれども、当り前の様に圏外でありますっすのよん。てか、普通に電波が繋がっていたとしたら、それはそれで気持ちが悪いし、異世界感は皆無ですっすけどね。それと思ったのはっすね、もしもこのまま、元の僕らの世界に帰る事が出来ないならば、誰かに助けを求める事も不可能ってこってすわな。そう考えますと、結構恐ろしい事だなって思う次第で御座ぇますだよっす。


「……ふうむう。諸君らがそこまで異世界残留を所望するのなら仕方が無いですぞ。それならば、ほんの僅かだけ異世界滞在を延長するのでありますぞ」

「いやっほい、やったぜー、流石は宏っち先輩ー、話が分かるぜー(笑)」

「ふふっ、私達の我儘に付き合って頂き、感謝致しますよ、宏先輩♪」


 そう言われながら、蘭丸先輩に抱き着いてもらい、あまつさえ響輝先輩には手を握ってもらっておられる敷島先輩の姿が僕の眼に焼き付けられたのっす。さてと、敷島先輩をぶち殺すとしようかい。判決、羨ま死刑。


「うむう。あと、もういっちょ付け加えるとですな、この異世界へは、来ようと思えば再び、何時でも来られるのでありますぞ。吾輩に掛かれば、異世界への行き来程度のイージー所業は朝飯前なのですぞ」

「ぷへぇ! 頼もしやっす!! うぬん、もうそのお言葉だけで、ンもう、僕は何も反論できねえっすわ!!! うんこっこ!!!」


 そんな超絶自信家の敷島先輩が言うにはっすね、異世界とは大抵が剣と魔法の世界でありつつ、何処の町も丸で某有名RPGのテンプレの如き、なんちゃってヨーロッパの世界が広がっているらしいとの事っす。そうして、当り前の様にモンスターもわらわら居るので、とっても危険であるとのことっす。


「はっ×3ー、んもうー、宏っち先輩ってばー、ウチらを誰だと思っているんだっつーの(笑)。泣く子も黙る「赤鬼&青鬼コンビ」だぞってーのー(笑)」

「ふふっ、蘭丸の言う通りです、私達――(あんまり意味のある事を言ってないので割愛します)」

「ふむう。その余裕もいつまで続くか分かりませんですぞ。うむう。もうどうなっても吾輩は責任は持ちませぬぞ。ふむう。異世界は未知の領域だと言う意味では、割かし怖い場所なのですぞ」


 いやまあ、言うても、僕もお二人がいるなら何とかなりそうな気がしているんすよね。あれっすな、主人公補正ってやつっすな。←主人公テメーじゃねーのかよ。市にさらせカス。


 そんなこんなで、僕ら一行は徒歩でしばらくテキトーに向かっていると(てか、方角とかよく分らん。地図とか読めなくない?)、にゃんだか割と大きい街へと辿り着いたっす。はい、お察しの通り、その街で行きかう人々は普通に日本語だし、かなり文化的な生活を営んでいる御様子っす。つーか、この街並みを見る限りですと、ほぼ日本と変わりない感じですっすわ。……んまあ、所々、ザ・剣と魔法の世界ってな出で立ちのお歴々ももちらほら見えるんすが、概ね殆どの人間が、僕らの世界での同じような服装でおる感じっすな。ま、着やすくてストレスフリーだもんね、現代服は。


「なー×2、この街の人達を見る限りさー、どう見ても日本人じゃない外国の人っぽい人間が溢れているっぽいけれどもよー、やっぱ英語とかネイティブで喋れないと駄目なんかなー? 何だか北欧系? だか西洋系? の人種が多いっぽいぜー」

「ふふっ、大丈夫ですよ蘭丸。異世界と言うものは見た目が外国人であろうが、人外の亜人であろうが、もれなく日本語で会話が成立しますよ♪」

「ほへぇー、そうなんかー? え、つか、何でだよ? どういう仕組みなんぞー(笑)」

「ふふっ、異世界とはそういうものなのですよ。異世界では殆どの物事がご都合主義でお膳立てが整えられており、基本的に苦も無くとんとん拍子に物語も進み、難なく生活できてしまうと言う、とてつもなく楽ちんな世界なのですよ♪」

「あー、確かにそうなのかもなー。この街に辿り着くのも、そこまで時間はかかってないし、別にデンジャラスな場面にも遭遇しなかったしなー(笑)」


 ここで敷島先輩が補足を致します。はりきってどうぞ。


「ふむう。そしてこれは繰り返しになりますがの、異世界と言うものはですな、世界観が何時だって中世ヨーロッパ風と言う所までがテンプレートなのですぞ。理由は吾輩も分かり兼ねますぞ。只ですな、この様な謎現象の事を、某小説家にな〇うサイト界隈じゃ、「ナーロッパ」などと小馬鹿にして言われておる現況なのですぞ」

「へぇー、そんなもんなんだなー。マニアック過ぎてウチはあんま理解してねーけどよー(笑)」

「ふふっ、深く考えすぎたら負けですよ、蘭丸♪」

「ふむう。正しくそうなのですぞ。異世界に関しては、それくらいに軽く捉えていた方がキチ……もとい吉なのですぞ。かの映画スターであるブ〇ース・リーの名言から拝借して、まさしく「考えるな、感じろ」なのであるですぞ」


 はいよ、更に更に、この僕が補足説明をば致しやす。


「うっす、響輝先輩と敷島先輩の両名が仰った事は概ね正しいっすね。それからっすね、一つだけ例を出させて頂きますと、異世界に転生、或いは異世界に転移した人間と言う物はっすね、与えられた様々なチート能力のおかげで滅茶苦茶強くなるんすよ。その結果、何故か女の子にモテモテになりハーレム状態だ~何てのは日常茶飯事っす。そんな感じで、まるで恋愛シミュレーションゲームの如く、展開もほぼ規定通りに事が進んだりするっす。進なだけにっす」

「ほーん、ここまで話を聞いても、ウチは若干意味が分かってねーけどさー(笑)。要するに異世界ってのは、生きていくのに何の苦労もなくって、それでいて随分と便利な世界って事なんだなー。そりゃみんながこぞって異世界に行きたがる理由にはなるわなー(笑)」

「ふふっ、では蘭丸。お試しに人間では無く、我々の世界ではお目にかかれない種族の御方に話しかけてみてはどうですか?」

「おー×2、それ良いじゃんかー(笑)。よっし、ウチがそれっぽい人に話し掛けてみるべさー(笑)」


 そうやって蘭丸さんが意気揚々と話し掛ける人を探している真っ最中な訳っすが、よくよく見なくとも、所々に町民に紛れてモンスターっぽい容姿の人達が闊歩している模様ですの。


 んまあ、かく言うこの僕とて、アニメや漫画やゲームでしか観た事のない、所謂架空の存在であるエルフ族なんかが、実際に目の前を通り過ぎていくこの光景を目の当たりにして、甚く感激しておりまするっす。ええ、伝え聞いている通りに男女ともに美形ばかりで、本当に耳が長いんだな~ってな感想っす。……おおっと、あっちの方で歩いている人を見てみれば、肌が褐色ですからダークエルフっすね。にゅふふ、蘭丸先輩も美貌だけならダークエルフに間違えられちゃうかもねっす(笑)←キモッ


「おー、すげー×2、明らかに人間じゃないモンスターもちらほら見受けられんじゃーん(笑)。いやはや、マジで異世界なんだなー。ちょい感動、ウケるー(笑)」


 そうやって無邪気にはしゃぎたくる蘭丸先輩っす。んもう、そのお姿、ご様子ってば、超絶可愛いなうおい。正直、僕的にはエルフ族の女性よりもアナタ様の方がドンピシャなのですぞ、むほほい。←こいつホンマ、キモッ


「ふむう。この都合の良さや、とんとん拍子に話が進むのも異世界の特徴なのですぞ。基本的に異世界転生・異世界転移した人間という奴は、チート級の能力を与えられ、それにより才能が無くとも、もしくは努力をしなくとも。超最強で何故か尊敬されて女子にもモテモテなのですぞ。あまつさえ、異世界には奴隷制度なんかも生きておりますので、ドスケベ共にはまことにもって都合の良い設定てんこもりな世界ってな訳なのですぞ」

「はは、それってまるで天国みたいっすよね。そんな願望を持った人類全員が、この剣と魔法の異世界に移動したら大変な事になっちゃいますっすね」

「ふむう。誰しもがクソみたいな人生なんてまっぴらごめんですからな。吾輩とて、異世界に憧れる気持ちも少しは分かりますぞ。しかもプラスアルファで、異世界では楽して生きる事が可能であるとあらば最高なのですぞ。そんな人々の願望が何かしらのパワーとなって、異世界へのゲートを開く要因となっているのだと吾輩は推測するのであるですぞ。多くの人間がそう望んでいるから、異世界への転生、或いは転移が一向に無くならず、むしろ勢いを増しているのだろうと考えるのですぞ。そして、殆どがゲームみたいな世界観なのですぞ。虫唾が走りやがるですぞ」←おや? 最期の発言どうしたw


 敷島先輩の異世界ディス……じゃなくって、解説が留まる事を知りませんっす。


 ここで蘭丸先輩がっすね、「何だかよー、宏っち先輩ってばブチ切れているみたいだけどさー(笑)、異世界やら剣と魔法の世界やらに恨みでもあんのかー(笑)」の問いには、「ふむう。と言うより、漫画・アニメ・ゲーム・書籍等々で、剣と魔法の世界は大好物でありますぞ。しかしですな、昨今の異世界事情の様に、似たような作品が乱立している事に腹を立てているのですぞ」との事でしたっす。(´・ω・`)知らんがなっす。


 ええっとまあ、取り合えずっすね、響輝先輩に「ふふっ、あのオークっぽいおじ様に話し掛けてみなさいな。蘭丸♪」と促された蘭丸先輩が「オークってどの人よー(笑)」に僕が、「ほら×2、あそこに見える、緑色の肌色をしていてめっちゃ恵体の御方っすよ」で「あー、あの野郎かー(笑)。でもなんかきっちりスーツを着こなしてっし、真面目で親切そうだよなー(笑)」に響輝先輩が「ふふっ、それはそうですね。見た目はシークレットサービス風ですが、いきなり殴ってきたりはしないでしょうよ♪」で蘭丸先輩は「そっかー、喧嘩はできそうになくてつまんなそうだけどさー、オケ×2ー。んじゃ、ちょっくら絡んでくるわー(笑)」との流れで、蘭丸先輩がオークっぽい、町民おじに話しかけるっす。てか、何でよりによって、そんな屈強な強面にわざわざ話しかけるのか。怖いもの知らずってホント最強っすな。


「なー×2ー、おーい、そこのオークっぽいおっちゃんな人ー、ちょっと良いかーい?」

「うぬぬん? はて? ワタシの事ですかな?  と言うより、オークっぽいも何も、ワタシはオーク族ですよ(^^)」


 蘭丸先輩が屈託なくストレートにお声掛けしたのは、ここいら界隈では一番強面のオークさんでしたとさ。例え異世界であろうが、臆さずにグイグイとイケる蘭丸先輩はやっぱ流石っすね。


 間もなくして、蘭丸先輩が手招きで僕らを呼んでいましたので、全員がオークさんの近くに集合した形っす。さすが異世界さん、テンポよい流れだよ。GOGOGO!


 そうして、オークさんは続けてこう仰りまするんっす。


「うぬぬん……あ、いえ、もしも違っていたら謝罪致しますが、アナタ方は、異世界人ですよね?」


 その屈強な見た目に反して、とても紳士的で丁寧な口調のオークさん。そんなオークさんっすが、僕ら一行が異世界から来たというのを真っ先に見抜きましてっすね、ここの世界のざっくりした説明を話し始めてくれたっす。流石ご都合展開異世界っす。そのオークさんの事っすけどな、バッチリスーツを着こなしており、ギャップ萌え感がえぐいんす。聞くと、ご職業はSEシステムエンジニアとの事で、今やここ異世界でもIT(情報技術)やICT(情報通信技術)が急速に普及しており、こちら異世界でもSEは引く手あまた・食いっぱぐれのない人気の職業なのだそうですっす。


 そんな現代チックな話が出たものっすから、ふと僕はスマホを確認してみたんす。するとっすね、さっき携帯を確認した時は圏外であったのにも拘わらず、何と電波マークも至って正常であって、何だか普通にネットにも繋がるみたいっすし。その話を聞くや否やオークさん曰く、「うぬぬん、きっと先程は草原だったので、電波が弱かったのでしょう」とのこと。成る程で納得っす。


 ですので、試しに僕の姉に「異世界に来たよ」と異世界映えバリバリな自撮り写真を添付したメッセを送ってみたんす。けれども、やっぱり「芝」と一言だけ返ってきてそれきりでしたね……んだよ、あのどブス。こんなにも姉想いで優しく可愛い弟に対して興味なしかい。うぜえわ、クソが凸。


 ここで蘭丸先輩が、不満そうにしている僕の顔に気が付いたのか、お声掛けをばしてくれまするっす。うちの姉と違って、優しい、好きい、付き合って、結婚して下さいっす。


「おー×2、進っちよー、めっちゃ不服そうなお顔でどしたんー?」

「ああ、いえね、実は僕には5つ年上の姉が居るのですっす。今は大学に通う為に離れた所で一人暮らしなんすけどね。んまあ、その姉なんすが、こっちから電話しても滅多に出ませんし、メールも大抵一文字とかでしか返さないんすよね」

「へー、進っちにお姉ちゃんいんのかー? 写真とかあるん? めっちゃ見てみてえわー(笑)」

「ふふっ、右に同じくです♪」

「ええ、あるっすよ、写真。ちょちょいと待ってて下されネットっす」


 僕はスマホに保存されている姉の写真を先輩方一同に見せるっす。そこには、特攻服を着た姉がヤンキー座りでこちらを睨みつけている姿だっす。高校生時代に暴走族の頭をやっていた頃の黒歴史の物である。姉曰く、この写真が私のベストショットなので、他の人に見せびらかせるなら、この写真を見せろと命令されているんす。


「ほへー、気合入ってんじゃん、お姉ちゃんっちー(笑)。喧嘩も強かったんかなー?」

「いいえ、姉はあんまり揉め事は起こしてはいない筈っすよ。うちの姉は所謂ファッションヤンキーっすね。暴走族チームのヘッドではあったのですが、友達だけで作ったお遊びクラブみたいなもんすからね。それにメンバー全員が無免許でしたので、乗っていたのは自転車ですし」

「ふふっ、それはとても、お可愛らしいエピソードですね。それに、容姿だって凄い美人さんじゃないですか♪」

「それなー(笑)。ってか、他にも写真ねーの?」

「あい、御座いますっす」


 僕は他にも家族の集合写真だとか、ヤンキーっぽくない姉の写真をスライドショーモードにして、どんどんと表示させていく。その度に、蘭丸先輩や響輝先輩の「かわいー♡」「かわちい♡」「かわよ♡」ってな声が聞えていたのだが、次第にその声も止んで、最期は苦虫を噛み潰したような顔で無言になっていったんす。


「……おいー、進っちよー……途中まではお前のお姉ちゃんっちのかあいい写真ばっかだったんだけどよー……最期の方は明らかにお姉ちゃんの合意を得ていない……」

「ふふっ、そうですね……何と言いますか、隠し撮りのような……とても不快ですね……」

「そー×2ー、それなー。お風呂だとかおトイレの写真じゃんかよコレー……しかもモザイク処理とかもしていないから、大事な所とか丸見えだったしよー(赤面)……」


 げげっ、これはまずいっす!


「あ、いや、これはっすね、実は姉と大喧嘩をした際にっすね、アイツの弱みを握ってやろうと思いまして! そいで、ついつい盗撮をばっす! ……あっ、でもっすね、その前に何とか仲直りが出来たんで、結局このお宝……じゃなくて、画像は使わず仕舞いだったんすけどね!」

「ええー、お前サイテーだな、進っちー(怒)。即刻に消去してやれよそんなもんさー(悲)」

「ふふっ、どんな理由があろうとも、たとえ家族間であっても「性的姿態等撮影罪」や「迷惑防止条例違反」に問われる盗撮は犯罪ですよ。正直、ドン引きですね……」

「ふむう。あとでその写真のコピーを吾輩にも譲ってほしいですぞ。うむう。飽くまで研究の資料用にですから、やましい気持ちからなのではないのですぞ」←コイツが何故かスルーされて許される理由


 ううう……。先輩方の冷たい視線が突き刺さって痛いどすっす。なので、僕はその場で秒で写真を削除してやったんす。でも自宅PCの方にバックアップがあるのは内緒だぞ、エヘヘ♡←紛うことなきゴミクズックス


「……あっ、誤解してほしくないのはっすね、僕は決して姉に欲情している訳ではないっすよ。これは飽くまで再び姉と対立した時の切り札でしたんで。だって考えても見て下さいよ。思い浮かべてみて下さいっす。皆さん、自分の家族に欲情ってしますかって話っすよ。しないっすよね? 要するに姉と言う存在って、言わば母親の分身で、ミニ母ちゃんな訳っすよ」

「進っちー、すっげー早口で草生えるわー(笑)」

「ふふっ、各家庭にもそれぞれ事情がありますでしょうし、そう言う事にしておきましょう♪」

「それなー。ま、性癖も人それぞれかー。色々よなー(笑)」

「ででで、ですからっすね! 僕だってこの写真を閲覧する度に吐き気を催していた訳ですよっす。オエッ。……でもですね、姉の方にも大いに問題があると思うんすよ。毎回の返信に一文字だけって、何か腹が立つんすよね。こちとら、ちょっとした論文ばりの長文を送る時も有るのにっすよ!」

「それは進っちが悪くねー? そんな長文とか読むのもメンドイだけだしさー。それって親族以外の人間とかだったら超キモいだろー。いや、それ通り越して怖いわー(引)」

「ふふっ、それに返事が一言なのは、もしかしたら照れ隠しなのではないでしょうかね?」

「ううーん……いやあ、あの姉に限ってそれはないんじゃないかなあっす。それに奴は、あんまし頭も良くないんで、単純に文章が送れないだけなのかもっすね」

「おい×2ー、あんまり身内の事を悪く言うもんじゃねーぜー(微オコ)。進っち、「めっ」、だぞ」


 僕は蘭丸先輩に軽くポコリンと後頭部を小突かれる。さーせん。ちゅうか、デュフフ、蘭丸先輩のおててが僕のドタマに触れちゃったわん。ちょっち怒って、頬を膨らませてる顔の蘭丸先輩かわよ♡


「ふふっ、何れにせよ、可愛いらしいお姉様じゃないですか。聞いた限りでは、私は進さんのお姉様の事が好きになれそうな気が致しますね♪」


 するとその瞬間、僕のスマホに姉からのメールが着床……失礼しやした、着信したんっす。そこには照れ顔の絵文字が一つだけ送信されていたんす。……何でこっちの会話がそっちにも聞えてる風なんだよ。……あっ、もしかして、全てに気が付いている姉の逆襲か? もしや盗聴器を仕掛てやがんなまであるぜ、あんにゃろうめ! ったく、本当にどスケベな姉じゃわい!


 ここで僕が盗聴器を探そうと、制服やら何やらを全て脱ぎ去り、生まれたままの姿になろうとしていたそのタイミングにて、オークさんの「あ、あの……申し訳ありません。実はただいま昼休みの真っ最中でして、そろそろ職場へ戻らなければならないんです。ですので手短にはなりますが――それでもよろしければ、異世界についてご説明しますね」で、正気に戻る僕なのでしたっす。


 ウェーイ、オークさんってばさ、呼び止めておいてほったらかしにしてごめんねごめんねー。


 しかもですな、件のオークさんはとても親切でしてのん。続けて異世界の詳細まで説明してくれるとの事なんす。なんちゅう感謝感激雨あられ。おじオークさん改め、イケおじオークさん曰く、何でも僕らみたいなもんに邂逅する事は日常茶飯事であり、異世界初心者に軽くこの世界の説明をするのも、こちらの住人にとったら慣れっこなんですってよん。


 とは言え、割かし長めのオークさんの説明を聞くのはちょい苦痛で御座いましょうっすよね。ってな事で、久々なる便利ツール、倍速機能ONにてお届け致しとう存じます。あ、ソーレ、ポチっとな。〔▶▶〕←※「あーあ、そもそも、こげなクソ作品を読む事自体がダルいぜー」ってな御人に朗報です。何と×2、この箇所から本作の最期の行まで読み飛ばしても差し支えありませんなのん。尚、自己責任な模様。並びに、この件に関しての苦情・抗議等は一切受け付けておりませんので、悪しからず。凸 【この番組は、二か国語放送です。副音声ではパペット〇国〈トゥー〇ック〉語放送をお楽しみいただけます。音声切り替えは、リモコンの音声切換ボタンをご利用ください。】←パペットス〇スンにどハマり中。「ふわあっ」←声真似も練習中


 そんなオークさんが仰るにはですっすな、数多の転生者や転移者が勇者として活躍しまくったおかげで、すっかり異世界は平和そのものとなってしまったのだそうっす。その結果、人と魔物(人間以外の全人型種族。ちな、言葉の壁も魔法で無問題な超絶ご都合主義w)が共存共栄し、皆が仲良く暮らす社会が築かれているみたいなんす。更に言うとっすね、転生者の大半が日本国出身だという事実から、異世界の街並みは現代日本風に整備され、どこへ行っても、日本人にはどこか懐かしい風景が広がっているのだとっす。そして、思わず失笑しちまった事があったんす。それはっすね、転生者&転移者どもが冒険をはじめとした、ありとあらゆる異世界での「やれる事」をやり尽くしてしまい、今や「異世界もの」が完全に飽和状態となっておる、とっても深刻な事態であるってな話なんすよ。んまあ、要するにっすね、異世界で大冒険的な何かを開始したとしても、最早出来る事は何一つ残っていないみたいなんすよね。だもんで、魔物の討伐なんて行為も今や過去のものなんす。そげなもんはすっかり廃れてしまい、そんな依頼を一手に引き受けていた冒険者ギルドなんぞは、漏れなく全てコンビニエンスストアとなったそうっすよ。


 続けてオークさんが仰りまする事にはっすね、この世界では生まれたその時より一人一つ、特殊能力のスキル(特異)ってな物が与えられて使用する事が出来るらしいんす。勿論、そのスキルってなもんは転移・転生者にも有用で、こちらの世界に来た瞬間に、誰しもが自動でスキル習得が成されておるみたいですっす。その概要はと申しますと、何かしらの特殊能力を一つ与えられ、頭の中で自然と浮かんでくるイメージを連想する事で発動するっぽいんす。しかし先述の様に異世界は平和そのものとなってしまったので、件の本スキルも世界を救えるレベルのものでは徐々に無くなっていったとの事っす。この詳しい説明などは、本来ならばそこいら辺にいっぱいあるコンビニ(元ギルドね)にて説明してもらえるみたいっすね。いやはや、これは×2、ご丁寧に教えていただきまして、ありがとうございます。初対面な我々に親切にしてくれた、見知らぬイケおじオークさんとの心温まる交流っすですわね。


 さて、それを聞いた上でのスキル大公開っすよ、パンパカパーン(笑)。


「はい、それでは一番手をば、一本気進行かせてもらうっす! 僕はイメージした飲食物を、何でも出せる万能自炊能力っすね。ただし、一人分のみで、一日三食分だけみたいっす」

「あー、何かウチらのスキル? っての? あんま意味ねーみてーだわー(笑)」

「ふふっ、そうですね。どうやら私達「赤鬼&青鬼コンビ」のスキルは性別反転――つまりはガチの女体化能力だったみたいですよ♪」

「それなー(笑)。もうウチら誰かさんの手違いで女になっちまってっしよー(笑)」

「ふむう。それはお気の毒になのですぞ。うむう。だが謝罪は断るのである」

「あははー、反省の色が微塵もねー(笑)。や、別に良いんだけどさー(笑)」

「ふふっ、まあ、それでこそ敷島先輩ですよ♪」

「ふむう。そして吾輩のスキルはと言いますとな、自身の視力が爆上がりになり、眼鏡無しでも遠くまで良く見える能力(視力12.0)らしいですぞ」


 うん、どうですかねぃ、皆さん。とってもしょぼいっしょ?(笑)


 ちなみに、ここ異世界では、以前まではゲームの様にステータス画面を目の前に表示させ、自分の能力値を閲覧する事が出来たらしいっすが、プライバシーの権利やら個人情報保護の観点から、全面廃止の流れとなったらしいっす。なるほどっすな。平和になっただけじゃなく、色々と合理化も進んでいる訳なんすね。


 ……あい、っちゅう事で、もう異世界にて、特にやる事も無くなった訳っすわ。だもんで、みんなで話し合った結果、折角なんで、かつては恐怖の象徴でもあった魔王の城でも見学して、今日の所は元の世界に帰ろうってな事となったざんす。ああ、普通にプチ観光だわコレ(笑)。


 そうしますと、ここでイケおじオークさんが「それならば、この街から出ているワイバーンタクシーを使えば、空を介して魔王城へ行ってくれますよ。大体10分くらいで到着するでしょう」と教えてくれたっす。続けて付け足すように「ちなみにですが、徒歩だと山を越えますので、一日がかりですね」とも伝えてくれたんす。


 ……うーむう、一番早く行ける方法を最初に提示してくれたのに、その歩き情報っている? 交渉事って、最初にマイナス情報を教えて、その後プラスな情報を明示するのが定石なのに――ってバリバリの営業マンである僕の父に聞いた事があったんす。このイケおじオークさんってば、営業職とかは向いてないかもしれないね。←こんな小僧に大人の世界の何が分かってるってんだよw


 うおっと、いけない×2。つい×2、他人のあら捜しをして、ソフトにディスっちゃったっすわ。んまあ、それはそれとして、今や魔王城も普通に観光スポットと化しているらしいのですっす。しかしながら、特に何があると言う訳でも無い魔王城であるからして、行く人も殆ど居ないみたいっすよ。


 いやはや、それにしても、一銭にもならないプチ異世界ガイドをしてくれたイケおじオークさんですっす。そんな最期まで親切だったイケおじオークさんに、唐突にも蘭丸先輩が喧嘩を売る暴挙に出たのですっす。しかも単純に、イケおじオークさんが「強そうだ」ってな、クソみたいなヤンキー然とした理由でしたっす。何を血迷っておるんじゃこの人は。


 しかしまあ、この蘭丸先輩の狂行にはさしもの響輝先輩もあきれ果てましてっすな。響輝先輩が乗っからなかっただけでも御の字だったもんすから、全員全力全開で蘭丸先輩を制止したんす。むひっ、この時どさくさに紛れて、蘭丸先輩のお胸をがっつり触ったった事は内緒っすよ。


 んで、そうこうしている内に、イケおじオークさんも職場に帰って行ったっちゅう次第っす。


 けれども、去り際にイケおじオークさんってばめっちゃ笑顔で「では、良き異世界ライフを」と仰ってくれたんすよね。いやん、イケおじオークさんってば、めっさ親切、マジ神しん。惚れてまうやろー。抱いてん。


「なー×2、所でよー、そのワイバーンっつーのは何なんだよー? 乗り物の名前かなんかなんかー?」

「ふふっ、そこは私も気になる所なのです。誰か分かる方はおられますか?」

「あ、ええとっすね、ワイバーンってのは、ファンタジーに於いて架空生物の代表格でありまっする、ドラゴンの一種ですっすね。飛竜、翼竜とも言われているんすよ。んまあ、要するに空を飛べる事が出来る竜の事っすね」

「ほう×2ー、なるなるんほーん、了解した~……って、いや、ちょっと待って(笑)。こんなにもスルッと事実を受け入れるとか、自分でもびっくりだわー(笑)。だってドラゴンとか普通に居ちゃう世界なもんで、何か感覚が麻痺してきてんだよなー(笑)」

「ふふっ、右に同じくですよ♪ 大体こちらの世界に来てからと言うもの(以下省略)」

「ふむう。吾輩もですぞ。うむう。(略」

「ええい、もう大勢の読者がだいたい気付いちゃっているでしょうけれども、もうこの物語に神様(ちんけな作者)が飽きちゃってて、早く終わらせる事だけに全集中の呼吸なんすよね(笑)。ったく、やる気がないのも大概にせえよホンマにっすよ(笑)」


 そいでもって一同が観光気分マキシマムでワイバーンタクシー乗り場(笑)へ到着っすよ。ええとっすね、ワイバーン一匹に対して一人の運転手さんが付いており、お客さんは一人だけ乗せるシステムみたいっすね。なので今回はワイバーンタクシー四台(匹)って事っすな。んまあ、ドラゴンが車代わりって所以外は至って普通のタクシーっぽいんすよ。うい、当り前ですが運賃も取られたっす。しかも電子マネーでの支払いOKだったし、日本円で片道1,000円だったっすよ。ですが、僕らを異世界転移者と見抜いたワイバーンタクシーの運転手さんが、1,000×4で4,000円となるところを、3,980円に負けてくれたんすよ。うわ~い、めっちゃ良心的ぃ~♪(「98円」、「980円」と言う様な価格表記は何故かおトクに感じます。これは、無意識の内に、私たちの価格に対する心理的抵抗が小さくなっている状態です。この様な価格には心理学的にも名前があり、「大台割れの価格」と呼ばれています。1,000円や20,000円等と言う「大台」の価格を消費者に意識させない効果があると考えられています。)ちな、響輝先輩が全額デジタル通貨にて支払ってくれたっす。えっ? よくこの世界での通貨を持っていたねって? んもう、そんな事言って来やがるあんぽんたん共にはっきりくっきり言っちゃってくださいよ、敷島先輩。はいどうぞ↓「ふむう。深くツッコんだり考えない方が身の為ですぞ(威圧)」


 そうっす。考えたら異世界では負けなのっす(笑)。


 そうして、おおよそ10分ほどの間でしたっすが、ワイバーンタクシーに乗り込みまして、上空からの異世界探訪を堪能致しますっす。なるほどっす。上からの眺めは正に圧巻っすよ。下に広がるのは、雄大な大自然がどこまでも続いておるんす。大きな山々や森、澄んだ湖が見えましたっす。でもまあ、これらは僕らの世界でもよく見かける風景なので、そこまで驚きはしなかったんす。ただ、それでも異世界ならではの光景も数多く目にしたんすよ。例えば空中に浮かぶ島や滝があったり、よく目を凝らせば、遠くの空には空中浮遊都市っぽい存在が見え隠れしているのも確認できたっす。それからふと空を仰ぎますと、真っ昼間にもかかわらず、三つのお月様っぽい球体が煌々(こうこう)と輝いているのが確認できましたっす。まるで夢の中にいるような不思議な感覚でしたっすな。うぬん、この様に、僕らの世界では決して見ることのできない風景に出会いますと、「ああ、ここは本当に異世界なのだなあ」としみじみ感じた次第ですっす。まる。


 そして、特筆すべきは「赤鬼&青鬼コンビ」や敷島先輩のご様子っすよ。見れば、ワイバーンタクシーに乗りながらも、各々がとびきりの笑顔をみせておるんすよ。や、何だかんだ愉しんでおられるようで何よりっす(笑)。


 そうして、ワイバーンタクシーが空を滑るように飛び始め、一番高い山の頂上に聳え立つ魔王城の全景が見えてきますと、更にワクワクが止まらないんす。そう、異世界での日常と非日常が混ざり合いまする、この不思議な空気感に、僕はテンション爆上がりで胸を躍らせるんす。


 そんなで、体感時間的にも丁度10分程にて、見た目は何だか物々しい山のてっぺんに到達っす。うむ。当り前の事かもっすけれども、こっちの山側にも、ちゃんとワイバーンタクシー乗り場があるじゃないのさ(笑)。


 僕らはワイバーンタクシーから降りる際に、きちんと運転手さん&ワイバーンさんに「有難う御座いました」と伝えます。すると「こちらこそ、ご利用有難う御座いました。帰りの際もワイバーンタクシーが必要ならば、是非にも再びご利用くださいませ。宜しくお願い致します。では、お気をつけて行ってらっしゃいませ」と、ワイバーンさんの方がお答えする形です。いや、お前喋れたんかい。あっ、でも運転手さんも笑顔で手を振っていたっすよ。素晴らしきかな、優しい世界。


 そんなで、僕らがワイバーンタクシーが去るのを見届けた直後に、何とまさかの驚きなエンカウントが勃発っす。ええ、突然何者かに僕らは襲撃されたんす。そう、その暴漢なそやつはと言いますと、何か棒のような物を持ってして、僕らを無差別に攻撃してきたんす。


「ふむう。皆の衆、案ずるでないですぞ。吾輩、こんな事も有ろうかと、敵意を向けてきた者に対して、バリアが自動的に張られる装置を、全員の衣服にこっそり取り付けておったのですぞ」


 いつの間にそんな芸当を! この人怖いしキモい!! コワキモ!!!


 しかし、敷島先輩がそう言うや否や、その言葉通りに、僕らの体にA.T.フィー○ドが展開される(ナチュラルに版権無視)。そうして、件の襲撃者は次々と僕達に攻撃を仕掛けるも、全て跳ね返されてしまうのであったっす。


「なんだ×2ー、宏っち先輩ってば、こんな事をしなくてもウチらは良かったのによー。いい加減喧嘩させろよなー(笑)」

「ふふっ、そうですよね。さっきのイケおじオークさんとも蘭丸は不発でしたし、斯く言う私とて、久しぶりにバトルが出来るかなと、正直ワクワクのドキドキでしたのに♪」

「ふむう。それは余計な事をしましたですな。素直に御免ね――略して、すーごめですぞ」


 こんな風に余裕綽々の先輩方とは真逆な僕はと言いますと、何故だか僕の周囲にだけバリアが出現せずに、襲撃者の攻撃が顔面にクリーンヒットしちゃいましたのん。当然ですが、この僕は盛大にブッ飛ばされてしまった訳なんす。


「ううう……何で僕だけ(痛)……」

「ああん? そりゃこっちの台詞だぜゴルァ。まずオレ様の攻撃が一向に当たらねえバリアの登場にも驚きだったがよゴルァ。この武器として使った棒切れは、オレ様の自作である柔らか巨大マシュマロでこしらえたる代物なんだぜゴルァ。しかもだなゴルァ。そんなに強く殴ってねぇだろがよゴルァ。だからそこまで派手に吹き飛ぶ道理が見当たらねぇんだよゴルァ」

「……んだよ……そんな端から人を傷つけるつもりがないのなら、じゃあ何で攻撃なんてしたんだよっつー話っすよ……」

「おう、その件については、すまねえなゴルァ。ついつい本能からか、勝手にオレ様の肉体が動いちまったんだぞゴルァ。それはそれとして、オメーの貧弱さ加減には呆れ果てるばかりだぜゴルァ」


 そう、わちゃわちゃとした悪夢の様な入学式以来、学校ではとんと見掛けないなと思っていたら異世界に来とったんかいワレーな案件っすわ。見覚えのあるシルエットっす。あの特徴的で美味しそうな洋菓子ケーキの髪型っす。語尾に「ゴルァ」が耳障りなあやつっす。そうだす。先にここ異世界に転移していた甘露(かんろ)甘味(あまみ)の野郎が居りやがったんすな。んまあ、コイツの存在自体が異世界寄りなんすから、むしろ異世界に生息している方が自然なんじゃないっすかね(笑)。


「おー×2、誰かと思ったら、甘味っちじゃんかー(笑)。しばらく学校で見ないと思ったら、こっちの世界に来ていたんだなー(笑)。や、流石、やぱ色々もってんよオメーは(笑)」

「ふふっ、もうあの気持ちの悪いマゾムーブで、私達を付け回さないでくださいね♪」

「それなー(笑)。そういや、そんな事もあったような無かったような気がするぜー(笑)」

「おうよゴルァ。オレ様もこっちの異世界で他にする事もなかったもんでよゴルァ。ちょっと反省して己を見詰め直していたんだぜゴルァ。そうしたら、やっぱ他人に迷惑かけちゃ駄目だよなって結論に達したんだぜゴルァ。だからもう「赤鬼&青鬼コンビ」を付け回すのも止めにすんぜゴルァ。その節はごめんなさいでしたぜゴルァ」


 ほな不良もやめてまえよゴルァ……なんてツッコミは心の中でしか言えない臆病な僕でしたっす(笑)。


 さて、そんなゴルァなオレ様が話す事には、何とあの入学式の帰り道に、あの異世界行きのベタな展開、トラックひかれの目に遭ったらしいんす。これは絶対におっちんだのかと思いきや、気が付けば無傷で、ここ魔王城前にいたそうな。おい×2、あの日からずっと異世界にいたって相当ヤバいじゃん。主に出席日数とかが。←うむ、極めてリアルに深刻な問題じゃな


 んで、この山の頂にて、何不自由のない異世界ライフを送っていたとのことっす。何でも、この魔王城には衣食住に必要なものが揃い踏みな建物だったらしく、有難く勝手に使わせて貰っているのだとか。こちらも楽しそうで何よりでしたなっす。


「へぇ~、でもまあ、何にせよ、お疲れ様でしたっすよ、甘露甘味氏」

「んだよ、それゴルァ。水臭ぇぜ一本気進よゴルァ。オレ様とテメェの仲じゃねぇかよゴルァ。オレ様の事は名前で甘味って呼んでくれちゃっても良いんだぞゴルァ」

「いやあ、僕と君ってば、そこまで親しい間柄でもないだろうにっすよ。むしろ君にはきつめの暴力を振るわれた苦々しい思い出しかないっすし。それにね、僕は友達の初の名前呼びイベントなんかは、より感動的なシーンにするべきだと思っておる派なのでっす」

「おうよゴルァ。それって漫画の『私がモテない〇はどう考えてもお前らが悪い!』のも〇っちこと黒〇智子が、ゆ〇ちゃんこと田村〇りの下の名前を初めて呼ぶシーン(コミックス第14巻・喪138:【モテないし大学に行く】参照)だとか、あるいは漫画の『明日ちゃん〇セーラー服』で木崎〇利花ちゃんが明日〇路ちゃんの事を、下の名前で呼ぶと宣言&実行したシーン(コミックス第2巻・第13話:【呼び方】及びコミックス第3巻・第14話:【りりって呼んで】参照)みたいにって事だなゴルァ。分かるぜ、その気持ちはよぉゴルァ。実を言うと、このオレ様も漫画史上最高峰の名シーンだと思っているんだぜゴルァ」

「う、うん……具体的な作品名も挙げての解説あんがとさんっす。僕は著作権だとか物怖じもせず、怖いもの知らずな君がとても怖いっす。てか、君もその両作品が好きだったんすな」

「おうよゴルァ。どんだけ時が巡ろうとも、誰が何と言おうとも、オレ様はずっと愛し続けていく所存であると誓った漫画達だぜゴルァ。ついでにオレ様が愛している、現在連載中の漫画本を述べていく事とするぜゴルァ。まずは『HU○TER×HUN○ER』だろゴルァ。それに『B○RSERK』だろゴルァ。それから『BLACK LAG○○N』だろゴルァ。あと『よ〇ばと!』だろゴルァ……って、こんなの永遠に終わりそうにねえからこの辺で終わりにしておいてやるぜゴルァ!」

「うっす、賢明な判断だと思うっすわ。そいで、先程からピックアップしておりましたコミックス群ですっすが、目まぐるしい昨今の時代には珍しくゆっくり連載ですっすわな。ですから僕ら愛読者側も、のんびりと時間をかけて読む事が可能な素敵漫画ばかりですっすよな」

「おうよゴルァ。間違っても休載しがちであるだとか、はよ続き描けなんて言わないよ絶対だぜゴルァ。これからも各々の漫画家先生方には、無理せずに自分のペースで、ゆったりと執筆なさってくださいましだぜゴルァ」

「そうだね。そこは僕も大いに同意する所っすわ。――そいではこれよりっすね、最初にタイトルが挙がった両作品、『わたモテ(作品名の略称)』&『明〇ちゃん(作品名の略称)』をリスペクト&ミックス致しましたパロディシーンの台詞をば吐きますっすわ。張り切ってどうぞ。↓『進ちゃん 進ちゃん! 僕 今日から甘ちゃんって呼ぶ。だから僕のこと 進ちゃんってよんで。……お……おはよ あ……あまちゃ……』」

「いや、もう挨拶の時間帯的におはようは違ぇし、ちゃん付けもこっぱずかしいだろうがよぅゴルァ。それにそこのシーンは女子が演じるから見栄えがするんだぜゴルァ。オレ様らがそれをヤると、ただひたすらに絵ヅラ汚いな状態だろうがゴルァ」

「んまあ、外見云々は言えてるっすね。あっ、でも芸能界では昼も夜も挨拶は「おはようございます」なんすよ。だって芸能界の仕事は〝不規則〟っすからね。企業勤めのサラリーマンみたく、定時での規則的な労働時間じゃないんすからな」

「いや、そんなん知らねーわゴルァ。つーか、オレ様ら芸能人じゃねーしよゴルァ。結構めんどくせー奴なんだなてめーゴルァ」

「ぁぃー、有難う御座いますっすー」

「お礼を言われる事なんぞ、オレ様は一言も言ってねーぞゴルァ」

「んもう、では君の事は何とお呼びすれば良いんすか?」

「つうか、もうおめーの好きなように呼べやゴルァ」

「ぅぃー、了解すんすん、パペットス○スンっす。ではでは、これから宜しくっすよ、甘味君」

「いや、甘ちゃんって呼ばんのかーいゴルァ。ほんじゃあ、オレ様はテメーの事を(すす)ちゃみって呼ばせてもらうぜゴルァ」

「ほう。令和の白ギャルとも称される、古〇優奈ことゆ〇ちゃみみたいに言いやがってよっす。妹ちゃんの古川〇菜ことゆいちゃみ(改名し、現・ゆ〇小池)と共に、姉妹揃ってかわゆいっすよな」

「おうともよゴルァ。彼女らの何が良いかって、二人共に笑い上戸(ゲラ)気味なんだよなゴルァ。例えばバラエティ番組なんかだと、どんなお笑い芸人のボケでも、心から楽しそうに笑ってくれるんだよなゴルァ。そりゃもう芸人としちゃ笑わせ甲斐もあるしよゴルァ。その上に大爆笑してくれるとあっちゃあ、嬉しい事この上ねぇし、芸人冥利に尽きるってなもんだわなゴルァ」

「うん×2、ホントそれよねっすわ。それを観ている僕ら視聴者側も、何だか嬉しくなっちゃうもんねっす……つーかさ、んな事よりもだね、お前もちゃん付けで呼ばんのかーいっす。もうええわっす」

「あっはっはー、いやはやー、黙って聞いていたけれどもよー、お前らコンビってマジおもしれーよなー(笑)」

「ふふっ、進さんと甘味さんで漫才コンビでも組めば宜しいかと思われますね。「金鬼&菓子鬼コンビ」ってコンビ名などは如何でしょうか(笑)」

「うん×2ー(笑)、普通に売れそうだよなー(笑)」←売れるかぁw


 そんなでお二人も大爆笑ですっす。


 ですが響輝先輩ごめんなさいっす。こと漫才コンビって事となりますと、この僕には心に決めた猿渡師匠という、お猿にとても酷似したホモサピエンスが居るのですっす。なのでコンビ名は「金鬼&緑鬼コンビ」になっちゃうんすな。あしからず。つか、猿渡師匠ってば元気してるかしら。久々に会いたいっすな。←本心では別にそうでもないと思っている


 この様な、心底どうでも良いやりとりに更に輪をかけまして、至極どうでも良い事をばもう一個追加っす。本日の甘味君の頭にはエクレアが乗っかっておるんす。どうやら彼の頭髪の代わりになるのはショートケーキ限定ではないらしいっすね。ここで異世界コソコソ噂話っす。魔王城のお風呂はシャワー付きらしいっす。


「ちなみに、オレ様の昨日の頭はチョコレートケーキだったんだぜゴルァ。えっへんおっほんだぜゴルァ」

「すげいっすな、ゆくゆくの甘味君のあだ名は糖尿病予備軍野郎で決まりっすな!」

「ちぇっ、そんな言い方すんなよなゴルァ……オレ様個人の悪口は良いけどよゴルァ。お菓子のイメージを下げるような発言はやめちくれよなゴルァ……オレ様マジで落ち込んじまうからよーゴルァ……」


 そう言うと甘味君はがっくりと肩を落として静かに泣きだしてしまったんす。ふん、貴様の様な、万人には理解し難いサイコ野郎の心根なぞ知った事かボケめっす。もっとお泣きよ。←仲良くなった途端に威張り散らすコヤツこそサイコパスでは?


 そんな感じでひとしきり甘味君は悲しみまくりっす。そうして、しばらくして甘味君が泣き止んだタイミングにて、甘味君が魔王城を案内する流れとなったんすな。


「んまあ遠慮すんなよゴルァ。異世界の旅で疲れたろうゴルァ。ゆっくりくつろいで行ってくれよなゴルァ」

「や、自分の家か。そして何だその謎の気遣いは。優しいかよっす」

「おうよゴルァ。コンセプトは久々に実家に帰った時のお母さんの対応だぜゴルァ。まあ城の中を行きながら、オレ様の経緯なんぞを話すからよゴルァ」

「そう言えば、この魔王城って無人なんすか?」

「いんや、元魔王のカミラ・フローラってな幼女が一人ぼっちで住んでいるぜゴルァ」


 そうなんす。甘味君曰く、何とここ魔王城には、度重なる転生者や転移者との戦いで魔力がほぼ消え失せ、今や単なる幼女と成り果てた魔王がひっそりと暮らしておったんすよ。


 さぁ喜べや、ロリコンの読者諸君よっす。強力なる新キャラがここで投入っすよ(笑)。


 そうこうして魔王城の大広間にまで行きますと、成る程、甘味君がくっちゃべっていた通りに、そこには一人の小さな女の子が佇んでおりましたとさっす。


 ほむ。そんな彼女をば見れば、マントに鎧っぽい物も着こんでおるんす。更には妖艶なる美しい銀髪の美少女ではありますし、何より頭部から垂直に二本もの角っぽいもんが生じておられますんす。ですんで、んまあ、その様なお姿の彼女が魔王と仰るのならばそうなのでしょうよ(投げやり)。


「おう、カミラよゴルァ。オレ様の連れ共が来たからよゴルァ。改めて宜しくなゴルァ」

「お、お邪魔しますっす。はじめましてっす。甘味君と愉快な仲間たちっす」

「ふははー、我が名はカミラ・フローラなのじゃー。頭が高いのじゃー。ひれ伏せいなのじゃー雑魚どもめー。そして、妾の事はカミラ様と呼んで崇め奉れなのじゃー……って、う~む、駄目なのじゃ~……お、お腹がペコペコで力が出んぞなもしなのじゃ~……」


 あーあ、語尾に「~じゃ」をつける変な喋りじゃし、ここでもテンプレ丸出しロリババアなのじゃな。しかしまあ、偉そうに格好つけな口上を述べて登場したものの、それが幼女の姿じゃ締まりませんよねっすな。何だかお腹も空いているみたいだし、お声も弱弱しくて見てらんないっすよ。


「えー(笑)、これが魔王城の主で魔王なのかよー(笑)。ひたすら可愛いだけの女の子じゃんかー(笑)」

「ふふっ、蘭丸の意見に全面的に同意いたしますね♪ この世のものとは思えない愛くるしさじゃないですか♪」

「ねぇ、甘味君や。この小さなおさなごがっすな、本当に魔王様で間違いないんすよね?」

「おうよゴルァ。カミラ本人に戸籍謄本を見せてもらって、ばっちりオレ様のまなこで確認したから疑う余地がねえぜゴルァ」

「なるほっす。それなら無問題っすな。はっはっは」

「……ううう、甘露甘味よ……お主は本当にトラブルメーカーなのじゃ……お主が居るだけでも妾はてんてこまいなのじゃが、その上更に訳の分からぬ連中まで引き連れて来おってからに。……もういい加減に勘弁しておくれなのじゃ……妾は静かに暮らしたいぞなもしなのじゃ(弱)」

「ああんゴルァ。そんな言い草はねーだろがよゴルァ。もしもオレ様が魔王城に来なかったら、カミラだってずっと飢えたまんまだったじゃねーかよゴルァ。感謝されこそすれ、恨まれる筋合いはねえぞゴルァ」


 どうやら聞くに、空腹だった元魔王の幼女さんに食事を提供していたのが甘味君だったみたいなんすよね。彼女ってば甘味君が来るまでは、その辺の雑草なんかを調理して食べていたそうでっす。度重なる戦いにより、もう魔力はほとんど消え失せたとは言え、小さな火を起こすくらいの魔力は残っているそうなんす。ううう……お貧しい限りからのお可哀そうにである。こんなん無条件で涙がでらぁなっす。


「しかしだゴルァ。このオレ様はなゴルァ。どんな状況であろうが、幼子を放っておくような外道にはなり下がりたくないからなゴルァ。だからカミラには、今日までオレ様が直々に食事を提供し続けていたんだぜゴルァ」


 ……ってな感じで完全なる善意で行動をしていた甘味君っす。その一番の動機として、甘味君には幼い実の妹が居るからとの事でしたっす。「こんな小さな子供を見捨てられるかよボケがゴルァ」と語気を荒げる甘味君であるっす。しかしまあ、それはそれとして、ホント何なんコイツ。頭がお菓子で奇人変人の不良って設定いりますかね? 何度も言うけれど、めっちゃイイ子じゃん甘味君(笑)。むしろ良い不良じゃん。良じゃん。(※参考文献:漫画「転が○姉弟」第四巻、43ページ・四コマ目)


 それよりも甘味君の妹さんが気になる所だっす。まさか兄妹揃って頭にお菓子を模した髪型にしているのだろうか。だとしたら妹さんの方は和菓子を所望するっす。いやはや、お会いしたいようなしたくないような、怖いもの見たさで拝見したい気持ちは大いにありますなっす。


 しかしですな、そんな甘味君と幼女魔王様ことカミラさんが出会って間もなくの頃、二人の間に重大な問題が生じたらしいんすよ。それはっすな、そんな甘味君の善意の行為に対して、このカミラさんってば「うわあ、このお菓子頭のクソ雑魚おじさんめが、また来たのじゃー(汗)。もう甘いご飯は怖いのじゃー(泣)。妹想いと言う皮を被ったロリコンキモいのじゃー。ざぁこ、ざぁこ、阿呆たれー、馬鹿たれー、すき焼きのたれー」と嫌がられて(怯えて)しまったらしいんすよね。


 そんな事があったってな話を聞いて、僕はすかさず甘味君に問い質してみたんす。


「ふむ、甘味君よ。確かに君は年相応の割には老け顔だけれども、仮にも我らはピッチピチの高校生なんすよ。おじさん呼ばわりされている事に、君は不満は無いのかいっす? それだけならばまだしも、相当のメスガキ煽りっぽく雑魚嗤笑(ざこししょう)されとるしっす。最期のすき焼きのタレに於いては、最早ただの低俗極まりなき暴言っしょ?」

「いや、すき焼きのタレは別に良いだろうがよゴルァw まあ、アレくらいの小さい子供からしたら、オレ様らって充分おっさんだからなゴルァ。それに高だか幼き子供の戯言じゃねーかよゴルァ。微笑ましく見守る事はあれど、そこは全然切れ所じゃねーじゃんよゴルァ」

「へぇー、相変わらず、見た目によらずお優しいこって。てか、甘味君って、実は良い人キャラなんすよな? もう不良である必要性あるっすか?」

「馬鹿野郎ゴルァ! 初期設定とは絵柄も性格も変わってきやがるなんて事は、連載漫画界隈とかだと割かしあるあるだったりするじゃんよゴルァ。それによゴルァ。人は成長する生き物であるってこったぜ、進ちゃみよゴルァ」


 ふーむ、過剰とも言える良い人設定&一連の甘味君の発言に、僕は何だかイラっとするのであったっす。チッ、これだと僕の方が心の狭い悪役になってんじゃねーかよクソがゴルァ。


 あいよ、ここで甘味君の詳細スキルが判明したんすよ。彼のスキルは塩を砂糖に、醤油を蜂蜜にと言った具合に、調味料を全て甘い物に変化させてしまうスキルであったんす。なので、どんな料理を調理したとしても、漏れなく全てが甘いお菓子となってしまう残念スキルだったんすな。それと僕のスキルと若干被るから止めれや。


 そんな甘味君の料理と言う名のお菓子を食べさせ続けている毎日に、カミラさんはウンザリしていると言うのが今の現況だったらしいんすな。


 へ? それがそこまで問題なのかって? それが大有りなんすよ。だって、カミラさんってば、超の付くほどの辛党だったらしいっすもん。


 それを聞いた瞬間に咄嗟に思い付いたのが、僕のスキルで料理を作って、辛党なカミラさんに振舞う事っすよ。そこで僕がスキルで激辛料理をカミラさんに提供致しますと、この僕にあっさりくっきりめっちゃり懐いてくれるカミラさんなのでしたっす。


「うおお、進とやらよ! お主は妾好みの料理をピンポイントで提供しおってからに! 貴様と言う奴は、何ちゅう愛い奴めなのじゃ! いいや、そなたは人間にしては珍しく素晴らしき存在じゃわい! 良きに計らえなのじゃ!」


 ……ってな感じで僕の腕にしがみ付き、お顔をすりすりと擦り付けてくるカミラさんっす。うぬん、何だかむちゃんこ心を開いてくれている、ワンコかニャンコを連想しちまったっすな。いやあ、これまた分かりやすいちょろいヒロインっすわ。もう一回言わしてっす。ちょろイン。


「おい、ふざけんなゴルァ。オレ様の飯が不味い訳ねーだろがよゴルァ。やい、カミラゴラァ。こっちのオレ様特製、魚の刺身の生クリーム&チョコホイップ漬けを食らいやがれやゴルァ」


 僕に急接近なカミラさんっす。その様子がよっぽど羨ましかったのか、続けて大量に作り上げたお菓子をカミラさんに提供し続ける甘味君っすよ。いや、もうそこまで来たら、それって単なる嫌がらせにしかなってねーぞオイ。


 しかしながら、そんなアホの甘味君を隅に置き去っといて、僕らとて調子に乗りまくリングしちゃったんすよね。そりゃ何かって、このカミラさんってば、どこからどう見たって、マジに只の幼女にしか見えないんすもん。だからっすね、段々とみんなして、カミラちゃん呼ばわりしちゃって、あまつさえ思いっきり愛でてちゃってたんすよ。そんなで、みんなして寄ってたかってカミラちゃんの頭を優しくなでなで大会を開催したりして可愛がっちったい(笑)。


「んもう~、やめちくれなのじゃ~(汗)。妾をおこちゃま扱いするでないのじゃ~(微オコ)」


 うふふ、ほんにかわよ。そんな事をしつこく継続しておったらばっすな、ここに来てそのカミラちゃんがっすね、何だか小刻みに震えているように見えまするっす。いえね、いくらここの異世界がポカポカと春の様に暖かいとは言え、高山の頂上の魔王城っすからね。もしかしたら、風邪でも引いちゃったのかしらん。大変だ。これは僕がぎゅっと抱きしめて、カミラちゃんを温めて差し上げなければの。←この顔にピンときたら110番


「むぅ~……お主ら~、この妾をついに怒らせてしまったようじゃのう!」←ようじょのようじゃのう←くだらぬ駄洒落を挟むな


 あんらまあ、カミラちゃんってば。今迄とは打って変わった気迫ですっすのよん。こいつは、どうやらマジにブチ切れているご様子ですんっす。


 しかし、そんなカミラちゃんの事を「赤鬼&青鬼コンビ」、延いては敷島先輩も微笑ましく「うんうん」と頷きつつ笑顔で見守る始末ですっす。丸で子供を見守る親の図ですわいなっす。んまあ、端的に言って、カミラちゃんの怒りには、全くビビッていないのですよん。


「んもうー! お主ら揃いも揃って本当に馬鹿にしおってぇ! ぁぃ分かったのじゃ! 貴様らに地獄を見せてやろうなのじゃ! さぁ、おいでませなのじゃ! 我が眷属・地獄の番犬ケルベロスよ! なのじゃ!!」


 ほほう、ケルベロスね……僕も名前くらいは聞いた事が有るぞっす。何せ色々な漫画やアニメやゲームにて、散々ッぱらこすられてきたキャラクターであるからしてなっす。


 大体は三つの頭を持つ巨大な犬ってのがセオリーだが、はてさてどんなのやら見ものっすな。


「おお、これは今度こそ本当に本格的なバトルを期待しちまうぜーウチってばよー(笑)」

「ふふっ、そうですね蘭丸♪ そのケルベロスとやらが、もしも巨大なモンスターレベルの生物ならば、私も協力参戦いたしますよ♪」


 うふふ、はいよ、残念無念また来週。読者な皆様の御想像通り、出てきやがったのは普通に可愛らしい、頭も一つだけのちっこい子供ワンコでしたぜ。地獄を見せるとは何だったのか。地獄どころか天国でしたっすな。


 んまあ、魔力が弱まった魔王の姿がカミラちゃんであるのだから、当然他の諸々もそう言うオチなんだろうなって、無茶苦茶想定内ってこってすわな。


 ちなみに件のケルベロスの見た目ですが、もう完全に子犬の柴犬でしたわい。唯一のケルベロス要素と言ったら、頭頂部から三本のアホ毛(浮き毛)が目に付く事くらいじゃ。ですので、僕らみんなで再度、愛でて触って存分にモフらせて頂く形だっす。


「ふははー、ちなみにじゃが、この子の名前はケルちゃんなのじゃ。何せケルベロスじゃからのう! のお? ケルちゃん~♡」

「ァンァン☆(ケルちゃんの鳴き声)」


 はえ~名前もかわよ。んまあ、何のひねりもない安易なネーミングセンスですこと。だがしかし、某カードキャ○ターさくらっちゅう漫画orアニメ作品にて、ケ○ちゃんってなゆるキャラが既に存在しておりますんで、そこは英断だったと思うっす。何より可愛いから許す。かわいいは正義なり。


 そいでもって、すっかりカミラちゃんもにっこり・ほっこりなのですっす。むほほ、カミラちゃんを含め、みんなも和みまくっとる訳ですよんっす。


 いやはや、しかしまあ、本当に何も事件らしき事件が起きねえっすわ。これが今現在の異世界なんすなあ。平和そのものですのおっす(笑)。


 だがしかし、そんな事を考えていたらば、割とマジでGYG(ガチヤバ事件)が唐突に発生しやがったんで御座るっす。


「ふむう。少々不味い事案が生じてしまったのですぞ。どうやら異世界転移装置が故障してしまったみたいなのですぞ。もう終わりなのですぞ」←いや、諦めるの早くね?


 てか、ななななんですと! はよ任○堂サポートに連絡しろやっす。←まずはそれだよなw


「ふむう。やっちまったのですぞ……材料費をケチってしまい、Nintend○ Switch本体を中古で購入したのが仇となってしまったようですぞ」

「いや、マジで何してんすか。てか、やっぱそれNintend○ Switchだったんかーい(笑)」


 さぁ、絶体絶命かと思いきや、ここで響輝先輩が自身のスマホを取り出します。


「ふふっ、皆さん、慌てることなかれです。案ずることはありませんよ♪」


 そうやって落ち着き払った響輝先輩が、ゆっくりとスマホを空中にかざしますと、『ブォン』と言う謎な音と共にキラキラと光る魔法陣が現れたんす。それから間もなくして、件の魔法陣から、綾小路家専属執事なる御仁(渋めのナイスミドルなのに何故かメイド服を着せられている)が召喚され登場したんす。


「ふふっ、我が綾小路グループの力をもってすれば、次元を超える事なぞ朝飯前なのですよ♪」

「何だよー響輝ー(笑)、ウチはもうちっとこの世界で遊んでいたかったのによー(笑)」

「ふふっ、大丈夫ですよ蘭丸。異世界程度の行き来なぞ至極簡単な事なのです。来たければ、また何時でも来れば良いだけの事なのですよ♪」

「そっか×2ー、んなら別にいっかー(笑)。じゃあイケおじオークさんとの喧嘩も、次回に噛ます感じでオールオッケーだなー(笑)」


 ……はい、だそうですっすよ。つかオケおじオークさんとのバトルはまだ諦めてねーんすかよ。やめとけ、両者ともに只では終わらんぞマジに。最悪死ぬど。


 ははは。んもう、色んな意味で馬鹿馬鹿しくてやってらんねーっすわ。


 こうして、あっさりと元の世界へと帰れた、僕達一同であったとさっす。


 尚、敷島先輩は響輝先輩の財力、延いては発明力に発狂&絶望するのでありましたとさっす。


「ふむう。一言だけ言わせてくれなのですぞ。正直悔しいです! なのですぞ!!」


 んまあ、響輝先輩の財力を舐めきって構えていた結果がこれっつー感じですわな。……ってか、響輝先輩のおうちってば、どんだけお金持ちなのだろうか? 何をやって稼いでいるご家庭なのかしらん。……おっと、そいつを追及すれば、何やらか大きな闇の力で僕自身が抹殺されそうってな第六感が働いたので、僕は思考を停止する事とするっす。悪しからずっすん。←陰謀論乙!


 そうそう、困った事に僕に懐いちゃったカミラちゃんは、「進らの世界で住んでみたいのじゃ。妾もそちらの世界に連れて行けなのじゃ」と言い出して、僕らの世界にくっついて来ちゃったんすよん。


 結局、そんなお茶目なカミラちゃんですっすが、響輝先輩の家にホームステイすると言う形で落ち着いたのでしたっす。流石響輝先輩っす。お金持ちぃ~っす♡(ここは夢グ○ープの保○有里さんっぽい声でヨロ)


 ほい、異世界編、これにて終わりっすー(笑)。ハイお疲れ、解散解散(CV:子安○人)。どうだい? 終盤の怒涛のスピーディーな展開は、まさに異世界物のライトノベルって感じで爽快だったろう?


 あ? んだコラ。文句があんなら、まずはマ○ドナルドのハ○ピーセットでも大人買いで購入して、お前らお得意のネット特定能力を駆使してここまで持ってきて来てくれや。話はそれからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ