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没案 夜  作者: 晴日 アオ
2回め
6/20

5 ヘイオン3

1月たって、遠山たちのことがだいたい分かってきた。

私は遠山たちと合わないようだ。



遠山と木村が微妙なラインでを口撃をして、笑っている。

標的は、ぽっちゃりした佐藤だ。

それを私がたしなめるという流れができていた。

全く、楽しくない。


佐藤がどうして、遠山と一緒にいるのかがわからない。

口撃は、聞いてるだけで少し不愉快になるのに。


「この服カワイクな~い。どうかしら?

穂香(佐藤)もどう思う」


「可愛いと思うよ」


「そうよねぇ。私にはとても似合うわよね。アハハハハ」


「そうだよね。アハハハ」


これが遠山と、お供の木村だった。



この同調を求める口撃、

一見何もなさそうだが、いつも佐藤に聞くのだ。

裏の意味として、"あなたには似合わないんでしょうけどね。"

がきっと含まれている。


私に口撃が来ることはない。

というか、もしかしたら私とは親しくないのかもしれない。


だけど、なんだか、むしゃくしゃする。

もし、私にやってきたら、と考えるだけで、

腸が煮えくり返る。



他に話すことと言えば、私が興味のないことだ。

今流行の~。とかだ。

私は流行をあまり追い求めないタイプで、そこは仕方がない。


しかし、ゆっくりと本を読んで佇んでいる知的そうな男を、

ありゃ、ひ弱でボッチな男よ。とバカにした。

そして、本なんて読んだって、なんにもならないのにね。

と言った。



遠山たちとは全く合わない。

私は、遠山らと距離を取る。

そう決めた。


この学校の学食はまずく、高い。

だから殆どが弁当を持ってきて、教室で食べる。


遠山たちは、遠山の席に集まって食べている。

最初だけは私の席に来てくれたが、初回限定だったようだ。


私を仲間に組み込めたと思っているのだ。


一緒に食べなければいい。

話には適当に答えて、過ごせばいい。


無視する相手には、突っかかってこないだろう。


もし、ちょっかいを掛けてこようとしたら、

先生を呼んで、真っ向勝負をする。


今も不仲のような状態だ。

1月あれば、縁切ることができるだろう。



というのを縁切り計画を実行した。



すると、2日で縁が切れた。


私は孤独に戻ったようだ。

静かで本が読みやすい。

でも、本を読んでも寂しさがたまに訪れるところに。

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