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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
東の頂点を取るまでの道
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五大最難関イベントを発生させたふたり

「そうだ!ミューディってレベルどれくらい?」

「ん?…待ってて……あった」


ミューディLV10

性別♂

種族ジュエリーフィッシュ(翡翠)

称号幸運の加護を持つ者

覚えている技

【水の泡】【跳ねる】

【コイコイ】


「男の子だったのね?しかも幸運の加護持ってるし」

「そのお陰なのか良くアイテムを拾うんだよね」

「羨ましい~それに意外にレベル高かった」

「桜の森で経験値の泉を見つけてね」

「そんなのがあったの?」

「ミューディを浸したら一気に10レベル上がってね…泉の水は渇れたけど」

「えっ」

「また見付けられるかもね」


【東の陣営のプレイヤーが初めて五大最難関のクエスト【セイクリットペガサスとアビスリッチーとアースバイパーキングの三つ巴の闘争】を強制解除しイベントを開始しました】


「「えっ」」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


【現実世界】


《開発室》


「ねぇ…何なの?なんで【幻想の森】に入れちゃったの?入るには相棒が80レベルにならないと入れないよね?そう仕組んだよね?」

「これぞ自由度が高いゲームの醍醐味だろ」

「だろじゃないわ!10レベルと15レベルを連れた子供達が巻き込まれたんだぞ!」

「デスゲームじゃないんだから平気でしょ?」

「このクエストはクリアするまで森から出られないんだよ!」

「相棒が倒れたらどうなるの?」

「キャンプ地に強制送還ですよ。こちらは手を出せませんから、見守るしかありません」

「子供たち~!トラウマ作ったらすまん!!」

「様子を見てみようじゃないか!この影響がどんな変化をもたらすのかな…それに他にも組み込まれた子も居るみたいだね?」

「それに出会える確率0.5%の金の経験値の泉を呼び寄せた子も居るからな」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「珍しいイベントに巻き込まれた人が入るんだね~」

「……もしかして私達がフラグ立てしちゃったかな?」

「まさか~」

「ミューディたちの尋常じゃない震えと物音がー」

【危険です!このテントから絶対にでないでください!危険です!絶対にこのテントからでないでください!】


ビクウッ!!とふたりして身体が反応した。

ロゼッタたちも尋常ない震えが出てきた。


「これで私たちが巻き込まれたって証明されちゃったね」

「……寒気がするわ!」

「いなりは本能が動くタイプなんだね。テントに居れば安心って訴えていたけど」


トントントントン!


「ひぇっ!!」

「ビクッ!!」

「誰か居るんだろ!空けてくれ!」

「テント開けるかはいなりが決めて!」


シルエットからして同じ年の子かな?


「頼むから!開けてぇ!!」

「開けてもし襲われたら一緒に怖い思いしてくれる?」

「怖いこと言ってくるね…デスゲームじゃないって言ってたけど…怖い思いするだけなら一緒に味わってやるわ!」

「なら一緒に開けるよ!」

「「せーの!」」


「うわぁ!」とテントの扉を開けたら朱色の髪の少年がなだれ込んできた。


「閉めるよ!」

「うん!」


ふたりで協力して閉めた。


「ぜぇ…はぁ……もう無理……走れねぇ…」

「服ボロボロだ…ソーイングセット有るっけ」


沙葉がリュックをガサゴソし始めたが。テントの生地の影にはとてつもない程の巨大な何かの影が写った。


「……私たの相棒もいずれアレになるんだね…あった」

「そうなって欲しくないわ」

「…入れてくれてありがとさん…」

「お礼言えるんだ…あなたの相棒はどこ?」

「ヤられてオレのリュックに保護している」

「その子出して上げなよ。心細い思いしてるわ」

「すまないな…出てこいオウカ」


少年のリュックから小さい蜘蛛が現れた。


「☠️」

「瀕死になってるのね…戻すにはどうしたら良いのかな?」

「…冒険の手続き調べればわかるかもね。君上着脱げる?直すから貸してくれる?」

「うん」

「あった!え~と…料理食べれば治るって、沙葉焼きそば上げて良い?」

「うん…世は情けってね」

「えっ…良いのか?」

「子蜘蛛ちゃんに名前とアクセサリーを贈っているからね」


抜け目なし沙葉の言う通りに子蜘蛛ちゃんにはマフラーが着いてた。


ぐぅー…


「それに君のお腹は素直だ」

「うぐっ……」

「味は保証するよ!スッゴい旨いよ!」

「近い!近いよ!」

「冷めてるかも知れないけど」

「……何やら何までありがと」

「素直なのは良いことだね」

「君たちふたりで食べれば終わると思うけど」


少年は冷めていなかった焼きそばを受け取ると少年は子蜘蛛の傍に行き一緒に食べた。


「ウメェ!!」

「♥️」

「食べっぷり凄いや」

「これで良いかな?縫えてるけど…母さんより上手くないな」

「ちゃんと縫えてるじゃん凄いよ」

「そう?」

「ごちそうさん!」

「♪♪♪」

「やん!子蜘蛛ちゃん元気になってる!」

「ホントだ、上着返すよ」

「こっちの方もサンキューだな」

「お前男なのに縫えるんだな」

「沙葉は男じゃないよ」

「えっ!?」

「男じゃなくて悪かったね」

「まじか…すまなかった」

「あなたは男の割には素直に謝れるのね」

「じいちゃんがめっさ厳しい人なんだよ」

「あぁ…」

「それにしてもよく逃げきれたね」

「オウカのお陰でどうにかな」

「♪」


【脅威が居なくなりました…外に出ても平気に…ににに!ナルワケネエダロガァア!?】


「にゃあああ!?」

「うぉ!」

「なっなんだよ!このアナウンス!」

「「「ガタガタ」」」


ふたりと三匹は震え出した。


「ななな…何が起きてるの…はわわ!」

「わからないけど危険な事が起きてるのは確かだ」

「………………」

「あっいなり気絶してる」


ちーん…といなりは気絶していた。


「まだ外には出られないね」

「だろうな…」

「今日は相棒を可愛がる日になりそうだね…寝るのは仕切り作るから少し狭いけどそれで寝よう」

「ホントに申し訳ないな」

「少し待ってくれる?私、腰抜けちゃってるから」

「……安心しろオレもだ」


腰のダメージが回復した沙葉達によっていなりは寝かされその日は終わった。


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