近況報告と新しい仲間と誕生日!
【???】
《???》
同期のふたりと再会するときは少しだけ驚かれるかもね…ヤチヨ教官達にはある程度事情を話したけど…一緒に行動は…。
「お久しぶりです、こんにちは【泰帆】様?いいえ【挂帆】様」
「……どこでその名前を?」
泰帆は【挂帆】と言った人物に振り向くと少しだけ表情を動かした。
「お久しぶりです、まさか泰帆様の名を名乗っていらっしゃるとは思いませんでした。
ご兄妹でするイタズラはそろそろ卒業なさって欲しいものです」
「文句を言うなら離れて暮らす…それを仕出かした本人に言ってくれない?この場所に来た時には名前がすでに泰帆になっていたけど?」
「運営にも文句を言ったのですが…修正まで暫くの掛かると申されました」
「良く修正すると言わせたね…やっぱり前の時みたいに権力を使ったの?」
「それは……挂帆様も意地悪を仰る」
「それでわたしは何をしていれば良いの?」
「察しが宜しくて本当に……修正が来るまで大人しくしていて欲しいのです」
「護衛兼監視役は大変ですね」
「ふふ嫌味の言い方は貴女の母君であられる我が主人にそっくりですね」
「用件が済んだなら消えてくれる?」
「では……」
男はモンスターを呼び出し颯爽と去っていった。
ふぅ…とため息を付き「さて…次はどこに行こうか?」と大空を見上げながら呟いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【サイゼンリア飛行場】
《議会室》
「ヤチヨ教官殿のお陰で1発合格を致しました!」
「ヤチヨ教官殿のおかげです!」
「そうか、ご苦労であった…今日からまたお前たちは訓練生ではなく冒険者に戻る。スカイエデンでばったり会うことはあるだろうがな…もしこれまでの事でお礼参りしたければいつでも来い相手になってやるぞ」
「出来ませんヤチヨ教官殿には敵いません」
「でもたまには寄らせていただきます!」
「そろそろ時間だ、お前たちの待ち人が居るのだろ?行ってやれ」
弥一郎さんと一緒にヤチヨ教官にお礼を言ってから飛行場を出た。
【サイゼンリア飛行場】
《入口前》
「いなりちゃんの待ち合わせの子たちは来てるんだろ?」
「弥一郎さんはどうするんですか?」
「俺か?俺も泰帆ちゃんと同じくひとり旅だよ、」
するといがみ合いながら沙葉と武治がやって来た。
「ふたりとも久し振り!」
「「久し振りいなり」」
「どうしたのふたりして…何かあった?」
「それはね!……いなりさんや」
「なんじゃね沙葉さんや」
「隣のお兄さんは誰ですか?」
「2ヶ月間一緒に訓練して一緒にこのライセンスを取った同期よ」
「初めましてかな…俺は弥一郎って言うんだ」
「あっ丁寧にどうも…私は沙葉って言います」
「おれは武治って言います!」
「いなりと弥一郎さんが付けてる腕章って!」
「そうよ!あたし資格が取れたの!」
「掲示板でもクリア出来る人がいないっと言われてたのを取ったんだな!」
ピンポンパンポン~♪
【18歳以上の方がいるパーティー限定で相棒の防御力を一時的に強くする【強固の鈴】を配ります~!】
がっ!と弥一郎の服を掴んだいなり。
「いなりちゃんどうしたのかな?」
「沙葉と武治に許可貰ったら暫くの間一緒に行動を取りませんか?」
「ひょっ表情が怖いぞ~いなりちゃん」
「沙葉も武治も良いかしら?」
「いなりが信用する人みたいだから」
「これでようやく均等になるな」
「なにが?」
「男女の比率だよ」
弥一郎をパーティーに招待しますか?
yes⬅️
「逃がしませんよ~」
弥一郎は承認していなりのパーティーに入った、弥一郎が引いていた様子をふたりは見ていたが武治だけは心の中でほっとしていた…パーティーに野郎が増えたことに対して。
【受け取り方は運営から勝手に最年長のアイテムボックスに入れておきますから安心してください】
「おっ…確かにアイテムが入ったみたいだな」
「そのアイテム見せて貰っても良いですか?」
「敬語使わなくても良いよ、この感じだといなりちゃんどうせ放してくれないだろうし…ちょっと待ってろ……」
運営から貰ったアイテムを見た弥一郎は黙った。
「どうかしました?」
「すまんこのアイテム未成年には見せられない奴だわ」
「えっ」
「俺にはちゃんと見えてるけど……子供が見るとモザイクがでる奴だわ」
「何てものくれるのよ運営は」
「なぁ弥一郎さん」
「どうかしたか?」
「モザイク掛かっても良いから見せてくれない?」
弥一郎はリュックからモザイクの掛かったアイテムを取り出しアイテムを持っている手がモザイク加工されていた。
「うわぁ…」
「モザイク加工されてるわ」
「マジみたいだな…」
弥一郎はさっとリュックにしまった。
「そう言えば弥一郎さんは試練どの辺まで進んでいるの?」
「俺か?俺は13までクリアしてるよ」
「あたしよりひとつ先にクリアしてるのね!」
「連携だけはちゃんとしてくれたからなアイツら」
弥一郎さんはははっと斜め上を向いた。
「いなり、その事なんだけど」
「どうしたの?」
「実はおれたちじゃんじゃん進んで試練を16までクリアしちゃったんだよ」
「えっ」
「レベル上げには強い所に行くのが良いらしくてね」
「それでさっきのいがみ合ってた理由に繋がるのね」
「あっ!そうだった!」
「結局ケンカの原因は?」
「武治が死霊系しかでないダンジョンに私を置き去りにしたんだよ!」
「だって仕方ないじゃん!ゾンビとかリアルすぎるんだもん!」
「さらにきゃーきゃー叫びながら逃げたらか死霊系のモンスターが集まってきて大変だったんだから!」
「はは…賑やかだな」
「ホントにリアルだったんだって!」
「わかったから…その辺の話をあたしたちの基地でゆっくり聞かせてよ」
サイゼンリアにある広場からロゼッタに沙葉を乗せ弥一郎さんのアルタイルに武治を乗せてヒデルさんの元に向かってお金を回収して弥一郎さんはそのやり取りを見てかなり引いていた。
そして基地まで移動して基地にある広間で話をする前にモザイク部屋とは違うもうひとつの部屋にあたしは向かった。
【いなりの部屋】
「あれ?運営から便りが来てる」
【誕生日おめでとうございます!祝いの品をお請け取りください!】
いなりは【祝福の宝石花】を受け取った!
「キレイなアイテムね…調べてみようかしら」
【祝福の宝石花】
8月の誕生石であるスピネルが咲いている花でとても希少な花。他にも種類がある。
リュックに大切にしまい込んだ。




