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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
東の頂点を取るまでの道
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パーティー組んだよ!(ゴリ押しデスケド)

「くぅ~良く寝たわ~…現実でも寝てるのにゲームでも寝るなんて面白いわ…おはよロゼッタ着替えて朝ごはん食べてまた【桜の森】に行って試練を受ける準備をしようか」

「♪」


【始まりの街の育成センター】


《食堂》


「もう活動している人居るんだね…なに食べよう?」


がやがやと賑やかな声の中から面白い会話をしている人達がいた。


「攻略組が深夜に試練に挑んだらしいんだが…見事に負けたらしい…最初の試練だと言うのにひとりでの挑戦は難しかったと言っていたよ」

「まさか…あの馬使いが負けただと…」

「今は5人組で協力して挑んでるよ」

「やはり…そう簡単には行かないんだな」


【西の陣営のソロで活動しているプレイヤーが始まりの試練を突破しました!】


「なに!」

「前みたいな感じでアナウンスが入ったよ!」

「俺たちの東のトッププレイヤーがソロでクリア出来なかったのに西はソロでクリアしやがったぞ」

「マジかよ!」

「俺たちもレベル上げて試練を受けよう!」


そう言って食堂にいた人達の半分が出ていった。


「……勝てるかな?あたしでも。食べたらショップを覗いてみよう」

「♪」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


【始まりの街の育成センター】


《ショップ》


「いらっしゃいませ」

「何が買えるか見せて貰っても良いですか」

「はい、こちらが今のあなたが買える品物です」


回復薬S………100円

ドクダミ薬………100円

シビレ取り薬………150円

アロエ薬………100円

キャンプの食材セット………3000円

キャンプの調理器具セット………15000円

テントの強化素材1………30000円


「えっそんなの有るの…所持金いくらあるかな?」


所持金………3000円


「えっ…モンスター倒したのにコレしかないの?もしかしてお金は自分で稼ぐ系かな?…シビアだ…売るアイテムあるかな?」


【インセクトクイーンの心】

売却額……50円

【インセクトキングの心】

売却額………50円


「………………」

「すみません課金用アイテムを売りたいんですが」


隣を見ると青緑色のお魚さんを左脇に抱えている同じ年ぐらいの少年?が現れた。


「どれを買い取りましょう?」

「この課金用アイテムをお願いします」

「査定しますね……おや!桜の森で稀に取れる【金の琥珀】を手に入れた見たいですね!コレなら200000円で買い取ります!」

「お願いします」


えっマジか…この子こんなもの拾ったの?2日目が始まったばかりなのに凄い運だよ!


「そこから調理器具とテントの強化素材1を買いたいのでそれを差し引いた金額をください」

「わかりました、少々お待ちください………これが調理器具でこちらがテントの強化素材でございます。そしてその金額を差し引いた155000円をお受け取りください」

「ありがとございます」


その子は受け取った物をリュックにしまった。


「何か他にご用はありませんか?」

「あとキャンプの食材セットを30個とアロエ薬を130個と回復薬Sを150個ずつください」

「合計金額は118000円になります」

「それでお願いします」


隣でとんでもない事が起きてる…。


「確かにいただきました…またいらっしゃってください」


【東のプレイヤーが全プレイヤーの中でショップでアイテムを売って所持金を初めての100000円以上にしました】

【東のプレイヤーが全プレイヤーの中で合計金額100000円以上を一度に初めて使いました】


うん、隣に居る人がやってのけたやつだ。


「レベルリンク頑張ろうか…ミューディ」


抱えている青緑色のお魚さんが口をパクパクさせてる…何気に可愛い名前が…尾鰭(おびれ)と胴体の間に金色のリングがくっついてる!


「…何か用?」

「へっ?あっ!…慣れた感じがして凄いなって見とれてて」

「兄さんたちがやってるゲームとか見ていたから…何となく」

「そうなんだ…アロエ薬大量に買ってたみたいだけど」

「相棒は肌が弱くてね、外を一緒に歩いているだけで低温やけどするんだ」

「へぇ…」

「それじゃあ」


あたしの中でコイツだと何かの勘が訴えている…この子を手放しては駄目だと。

身体が勝手に動いて少年の腕を掴んでいた…がっしりと。


「アイテムとかわたし達に使わなく良いから一緒に行動して欲しい!」

「えっきゅっ急に言われても」

「ソロでクリアは難しいんだって年上の人たちが言ってたのを聞いてたんだ!」

「ソ…」

「お願い!」

「うぐっ……少し待っててくれる?」


少年は少し離れた所でお魚さんと何か話し始めた。


「ホントに?……どう思う?…………わかった」


あたしがドキドキしていると…。


「相棒が君となら良いと言ったから良いよ。でもうちの子戦うの下手だけど」

「それなら問題ないよ。うちの子戦うの上手いから」

「そっそっか」

「フレンド交換してからパーティー組みましょ」

「うん…わかった」


ピロリン♪【フレンド登録完了しました】


……ん?…あれ?もしかして志織とフレンド登録出来てない?


「どうかしたの?」

「何でもない…自己紹介するね。あたしの名前はいなりって言うの」

「私の名前は沙葉(さよ)って名前だよ」

「沙葉さんっていうんだね…(男の子なのに珍しい…)」

「さん呼びはしなくて良いよ。そのまま沙葉って呼んでくれる?年近そうだし」

「良いの?」

「君とは何か長くなりそうだし」

「?…わかったこれから宜しく」

「ならもう少し待ってて他の薬も買い足してくるから」

「えっ状態異常なら平気よ」

「これから一緒に過ごすんだから…それに君とは長くなりそって言ったでしょ?」

「はは……ソウデスカ」


こうして【いなり】は後に【オカンな錬金術師】と呼ばれるようになる人物を仲間にした。


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