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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
東の頂点を取るまでの道
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休暇

「あり?あたしいつの間にか寝てた?」


記憶が飛んでないわ…街に着いた記憶しか…あれなんかモヤモヤしているような…?


「お嬢さん起きたわね」

「こんにちは?」

「ふふ、こんにちは…起きられそう?」

「はい、何とか」


ピンクブロンドの髪をしている高校生ぐらいの女性が聞いてきた。


「良かったわ~…ヤチヨちゃんの訓練で精神が病んじゃったか心配だったけど平気そうね」

「クマ!ファンキーなクマどうなりましたか!」

「あら…その辺りの記憶飛んでるわ…そのクマさんならあなた達とヤチヨちゃんで討伐したわよ?アイテムボックス調べて見て」



アイテムボックスの中を調べるとホントに狂気熊シリーズの素材が入ってる…右目持ってた……あっ!思い出してきた!あの音!モザイク加工されてても意味ないわ!



「顔色が悪いわね大丈夫?あなた以外の子供たちはもう起きているわよ」

「もう平気そうなのでそちらに行きます」

「そう?」


謎の美少女に案内され育成センターの待合所に着いた。


「おっ…いなりちゃん起きてきたな」

「弥一郎さん1日ぶり?」

「実は2日振りだ」

「えっ」

「かなり精神を削っていたらしくてね…起きるまで待っていたのよ」

「体が怠い…」

「泰帆は通常運転ね」

「ヤチヨちゃんには私から言って今日は休みにさせたからね」

「教官殿がよく許しましたね」

「あっ言ってなかったわね、私はヤチヨちゃんをこの世に産み落としたママの【とみ】って言うの」

「えっ…えぇ!!」

「…良く若いですねって良く言われるのよ~ヤチヨちゃんたらパパに似て逞しいの」


何かの妄想を始めたのか…止まらないご様子ですね。


「そっそうなんですね」

「ふふふ…愛するあの人にそっくりで…」


なんかピンクの妄想に入りました?


「そう言えばロゼッタが指輪から出てこないわ」

「……教官殿の所でなんかの特訓受けてる…」

「俺の相棒も同じようにな」

「だから居ないのね」

「あなたたちはもう少し体を休めてね?」


妄想を終えたとみさんは体を休めてと言って育成センターから出ていった。


「………あれで子持ちの人妻…トンでもビックリ人間って居るのね」

「ホントだよな~詐欺だよな…寝すぎてからだが痛くてたまらない感じがするんだよな」

「体が言うことを聞かない…」

「体がポキポキ言うわ」

「教官殿も親子で参加していたとは」

「図書館のお姉さんも西側の方にいるって言ってたし」

「案外身内での経営なのかもな……もしかしたら教官殿のもう片方の親御さんは西で教官しているのかもな」

「…かもしれないわね」

「明日から始まるのか~遠征が」

「あっ…」

「もしかして忘れてたか?」

「今から体をほぐしておかないと大変になりそうね」

「動きたくない…」

「嫌でも動かしに行くわよ~そうしないと大変な思いするぞ~」

「やだ」

「俺は休憩室に戻って腹筋と腕立て伏せとスクワットだな」



あたしは容赦なく泰帆を引きずりながら育成センター内で開催していたヨガ教室に入って指導を受けた。


【ゴリアテのヨガ教室】


「うぐぐ……これ以上は曲がらない……」

「大丈夫よ~子供は柔軟だから慣らせば出来るようになるわよ」

「先生…!ギブで!」

「あら、ちゃんと出来てるじゃないその体制で5分頑張ってね」

「むっ無理です!」

「無理じゃないわ~どうせ今日しか参加しないだろうしこれくらいはやっていってね?」

「よっ読まれてる~!」

「ほらほら頑張って!次のステップ行くわよ~!」



泰帆と共に夕食の時間になるまでしごかれた。



【サイゼンリア育成センター】


【飲食スペース】



「…あ"ぁ"~疲れたけど体の痛みが取れたわ~」

「…柔軟人間にはなれない」

「良し!いっぱい食べるわよ~!」

「わたしはスープとフランスパンが良い…」

「あたしも頼もうかな冷製スープ…牛乳で作るシリーズ美味しいわよね」

「うん…ほうれん草とかぼちゃの冷製スープも頼もう…」

「結構食べてるじゃないの」

「それくらいはね…」



ゆっくり食事を取って休憩室に向かっている途中で弥一郎さんが待合所でガチムチな男性と話しているのが見えたがあたしは眠いのでそれをスルーして休憩室に戻っていった。



「よぉ健吉、元気にしてたか」

「もう、本名で呼ばないでちょうだい」

「その姿の時ぐらい本名で呼ばせてくれよ」

「仕方ないわね」

「それで話ってなんだ?」

「あっそうだったわね…弥一郎にはこの街から少しの間だけ離れてほしいの」

「もしかして奏太たちに何か合ったか?」

「えぇ、例の金髪君が居るでしょう?そいつがこの街での活動を始めると言い出したの」

「別に勝手に活動してればいいだろう」

「そうなんだけどね…男を見かけたらケンカ売ってアイテムを奪うっていって大変になりそうなのよ。

そしてアタシを含めた男たちがアイテムを取られてパーティーから追い出されたのよ」

「俺はもっと早くに追い出されていたと思ったが…」

「アタシが金髪君に絡んで【アタシを解き放ったらどうなるか分かる?】て言ってたのそしたら居させてくれてたわね」

「さすが健吉だな」

「ふふふ、そうでしょう?アタシはこれからアタシの好きなように過ごさせて貰うつもりだけど…まだ通っているのよね?」

「あぁ、【飛行乗り】の資格を取るためにな」

「何かあったら連絡してちょうだいな。アタシはもう行くわ」

「健吉も気を付けてな」

「えぇ、弥一郎もね?」




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