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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
東の頂点を取るまでの道
29/139

第二回総力戦~準備期間~3

「クピー…………………………はっ!」

「いなり、おはよう」

「いつの間に寝てた!」

「…何か基地が出来ていんるだけどさ…いなりは覚えてる?」

「全然覚えてないわ。それと…」

「武治ならあそこでオウカが甲斐甲斐しく世話してるよ」


オウカにお世話されながら武治はまだ寝ていた。


「今は地盤とかちゃんと基地として成り立っているのか調べているところなんだ」

「基地の中に入るのはダメ?」

「うん、まだダメ…隅々まで調べないとね」


…そう言えばロゼッタがいないわ。


「あぁ…そうだロゼッタに基地を見て回って貰ってるからね」

「だからいないのね」

「朝ごはん作る準備しないとかな…ロゼッタにはご褒美におやつ作るか」

「ロゼッタはね…卵料理が好きなのよね」

「そうなの?…いなり」

「なに?」

「オムレツ作ってみようか?」

「…爆発するわよ?」

「脅し文句が怖いよ……火加減とか味とかは私が様子見るからやってみるだけやろうよ」


沙葉に指導されながら【オムレツ?】を作り始めた。


「………ダークマター?暗黒物?」

「◯魂じゃないんだからさ~」

「これも才能のひとつ…?……何か使える時が来るかも知れないから閉まっとこう」

「もう一回?」

「今度は私が調味料とか入れた卵液渡して火加減調節するからそこで焼いてみてよ」

「うん」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「ようやく出来たわ!形は気にしないでね!」

「そこは気にしないよ…味もどうにか様になってるね」

「沙葉の指導のお陰だよ」

「初級編はもう良いかな」

「でも玉子を沢山無駄にしちゃった」

「しちゃった…じゃないからと言いたいけど、はぁどう処理しようかね?」


周囲に漂う悪臭により寝ているミューディが体をピクピクさせている…武治も同様に体をピクピクさせている為にオウカが戸惑っている。


「ヤバイね、あのミューディですらピクピクしてるよ」

「さっさとしまいましょう」

「うん」


ふたりでしまえるだけ閉まったが入りきらなかった…。

あたしは寝ている武治に沙葉は寝ているミューディの側に持っていって近くに置いておいたら目覚めた。


「ミューディおはよう」

「(´・ω・`)」

「ん?悪夢を見ていた?…これ?コレはいなりが作ったオムレツだよ」

「!Σ( ̄□ ̄;)」

「そんなに驚かなくても良いじゃないか」

「いなり…なにこれ?」

「あたしが作ったオムレツよ」

「異臭がするぞこれ…それに黒くね?」

「食べる?」

「おれにシネって言っているのと一緒だぞ?」

「…あたしと沙葉である程度は閉まったんだけど…入りきらなくてね」


武治が見たのは異臭を放つ黒い物質が山になるくらい積み重なってる景色だった。


「起こし方は他に合ったよな…?」

「口に突っ込むとか?」

「食わせる方から離れるんだ」

「武治に聞きたい事があったんだけど」

「?」

「武治は昨日の事覚えてる?この基地の事とか」

「………覚えてないな」

「だよね」

「オウカは覚えてる?」

「( ^▽^)」

「良かった!覚えててくれたわ」

「どんなトラップ仕掛けたかも覚えていてくれていると良いんだけど」

「(´・ω・`)」

「そうか…でもこの基地を作ったのは私達なんだよね?」

「( ^ω^ )」

「武治…残りのこの【オムレツ?】を君の持ち物にしまえるだけしまってくれない?」

「マジか…アイテムボックス腐らないよな?」

「今のところは大丈夫!」


武治のアイテムボックスにギリギリ入りきった。


「良かったこれでどうにか異臭問題解決よ!」

「………今度モンスターに投げてみるかミューディですら引いていたこの【オムレツ?】をな」


すると基地の入口がウィーンと開くとロゼッタが出てきた。


「ドアが最新式だ!」

「ご苦労様ロゼッタありがとね」

「( ・∀・)」

「お腹減ったからごはん食べよう?…そうね」

「特に異変はなかったんだね?」

「( ̄ー ̄)b」

「これで入っても平気だぜ!」

「朝ごはん食べたら中を確認しましょう!」

「OK!」

「ロゼッタこれあたしが作ったんだけど…」

「(゜ロ゜;ガタガタ」

「そんなに引かなくても良いじゃないか…あたしを凝視するの止めて味を見て平気だったわ」

「( ・-・)」

「ここまで引かれるとは思っては見なかったよ」

「ふたりで居たときに何があったんだ」

「倒れるような出来事はなかったよ」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「…お腹いっぱい」

「…休憩もすんだし…そろそろ動くぞ」

「そうだねー…」

「ロゼッタたちも小さいサイズに戻ったし行きますか!」

「こういう時のいなりの動きは早いな」

【…目の認証と指紋認証とライセンス確認しました……ドアを開きます】


ウィーンとドアが開いた。


「この岩場に擬態機能が付いてる…」

「擬態機能?」

「石見たいな見た目のドアだが地面に収納される機能も付いてるんだ」

「ドアが地面に収納するのね!秘密基地として最高じゃない!」

「確かにこれだと敵にも味方陣営の人から見つからなさそうだね。この基地はパーティーを組んでいる人しかここに有りますアイコンが付かないみたいだし」

「早速中に入ったらドアを地面に収納してみましょ」


ドアに3人で入って基地の中に入った。


「これをこうしてと……」

【ドアを収納します…】

「ちゃんと収納されたか映像が流れるから確認できるのね」

「収納されたね…」

「オンオフは指紋認証でいなりと沙葉も出来るからな」

「どこぞの悪の秘密基地だよレベルの基地だね…」

「変なテンションで作ったとは思えない基地ね」

「欠陥は無さそうだし…進んでみるか」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「…この司令室って趣味全開ね」

「ヒーロー物の司令室ってこんなもんだろ?って言いたいが記憶ないからな」

「ここからの半径30キロの風景を見れるって機能凄くない?」

「状況を見つつ作戦を立てられるわね」

「他の部屋も休憩室とかもあったし…大きなイベントが起きたらここがメインになるのよね?」

「きっとそうだろうな」

「リックの中身を確認してみたら色々無くなってて心配したけどこれなら文句ないね」

「籠る事になってもダイ…運動する為の施設もあるし」

「…どうしたの?武治?はっきりダイエット部屋って言って良いんだよ?…いなりも武治もその辺は今まで突っ込んで来なかったけどさ」


…実は沙葉はぽちゃっとした体型なのである…あたしと武治はどんなことがあろうとも突っ込まなかったが変なテンションの時にそれぞれの心の中にしまいこんで合った願望がこの基地の中に反映それていた部屋が所々あったりしているわ…。


「武治って変なときに地雷踏むわよね。その部屋は相棒を鍛えるのにも使えるし…沙葉は今のままでも平気よ」

「そうだぜ、おれといなりは見た目で判断する事はないぞ?」

「そうなんだけどね…私の中にこういう気持ちがあったんだと分からされる日が来るなんて」

「沙葉はまだましよ…あたしが作ったであろう部屋はモザイク加工されてたわよ」


そうあたしが作ったであろう部屋は⑮禁とドアに張られていたの。武治か作ったであろう部屋もモザイク加工されていたわ。


「おれもだけどな!ワッハハハ!」

「笑い事じゃないわよ…でも15歳になればモザイクが取れるわね」

「どんなエロ部屋かスプラッター部屋なのか…」

「そこは15歳になっての楽しみね!」

「楽しみにする必要ないと思うよ」


こうしてイベントが始まるまでこの基地で過ごした。



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