中級ダンジョン攻略2
武治といなりが【吹雪を纏うリッチー】から逃げる数分前……ー左ルートの沙葉ー
「ミューディが動くたびに…何かが潰れる音と悲鳴がが……」
「(;・ω・)」
「えっ…モンスターを潰してるから下を見るな?…他のプレイヤーとその相棒は水泡の波動で動きを封じて動けなくして踏んでないから大丈夫?」
「( ^∀^)」
「モンスターの……さっきから霧で前が見えないのだが…幻影の霧も使ってるよね…絶対に噂が立つよね…」
沙葉は思考を放棄した。
ゴゴゴゴゴと世紀末のあの人の如くダンジョンを破壊しながら進むミューディと沙葉は一足先にボスの部屋の前に着いていた。
「ミューディのお陰で素材が沢山取れましてよ!」
「( ^∀^)」
「ボスに挑む前にと…ほらミューディ、フィッシュバーガーお食べ」
ミューディは大口を上げ沙葉はフィッシュバーガーを10個を口に入れそれをミューディは食べた。
「これで良し…行こうか」
少し休んでからミューディに乗りボスの部屋に向かった。
「おっ…ここのボスは氷のドラゴンか…」
アイスドラゴン
HP????
「上級ライセンス持ちでも見られないのか……そもそも敵のステータスは見られないのかもね」
『我の眠ー』
「ミューディ水泡の波動!」
ミューディは大きな口から泡を勢い良くボスに当てた。
『…小娘め喋る前に技をねじー』
「ミューディ!このままボスに突っ込んで押し潰そう」
「( ̄ー ̄)b」
容赦ない追撃をねじ込んだ沙葉。
『ぐぬぬ!』
「体力ゲージがもう半分をきったよ」
『おのれ!【アイススパイク】!』
氷のドラゴンが吹雪を纏いミューディに体当たりしてきたが全く効いてない。
それどころかミューディは体当たりされた場所を左のヒレを使ってポリポリ掻いている。
『えっ?何で効いてないの?…魚類は我の絶対的な獲物ではないのか?』
「たぶん圧倒的なレベルの差かな?」
「(*´∇`)ノ」
ミューディはあくびしている。
アイスドラゴンは絶望した。
『あの~…』
「何か?」
『このアイテムを差し上げるので見逃してくれないでしょうか?』
アイスドラゴンはあなたに【アイスドラゴン素材セット】を渡そうとしています…受けとりますか?
YES
NO
「とうしようかな?」
YES
NO⬅️
「だよね?」
『えっ…』
アイスドラゴンはさらに絶望した。
「ならもっと出しなよ…他に有るよね?」
『…………うぅ』
アイスドラゴンはさらに【ドラゴンの透明玉】を差し出すことを決めたようです…受けとり見逃しますか?
「仕方ないからそれで了承してあげるよ」
YES⬅️
NO
『…鬼っ』
「何か?」
『何でもありません…帰らせて貰います』
アイスドラゴンは哀愁を漂いさせながら去っていった。
沙葉は【アイスドラゴンセット】と【ドラゴンの透明玉】を手に入れた!
「やったねミューディ」
「(´・ω・`)」
「ん?…この下に何か有るの?」
「( ^ω^ )」
「掘ってみようか…工務店でスコップ買ったもんね」
かん!と一回掘っただけで下から熱い水が勢い良く出てきた。
「これって温泉だよね?…熱!」
「~~~~~~♪」
「ミューディ凄く喜んでる…鼻歌歌ってるよ……温泉作る?と言うアイコン出てるし…」
「(*^▽^*)」
「作っちゃうか!オート有るみたいだし!」
沙葉は温泉造りに着手した。
5時間後…
「ミューディもご苦労様」
「( ^∀^)」
「ふふふ…工務店で【家の基礎】と石材を大量に購入して置いて良かったね」
この日を境に氷の渓谷に【宝石の癒しの大浴場】と言う東の陣営に取って最高の癒し効果が有る日帰り大浴場か出きるのであった。
「違法建築にはなってないよね?基礎も出来てるよね?」
「(;・ω・)」
「耐久性調べるか」
【宝石の癒し大浴場】
耐久性……MAX
とあるプレイヤーがこの地で温泉を堀宛て開業した浴場でとある相棒のモンスターが浸かったことで【霧風呂】が誕生した。
元々の温泉の性能は傷を直すのに特化している風呂です。
【入場料】取りますか?
「……取ろうかな?あって困らないもんね…管理人置かないー」
【それならこちらから管理人を用意させていただきますね】
「えっ」
【運営が選んだ人たちも使わせて貰うからそこは任せて欲しいな】
「えっあっ…はい」
【浴場の掃除は常にクリーンするから安心して使うと良い。浴場のオーナーちゃん…入場料は取って置きなさい…それじゃあ】
「…通信切ったのかな…500円で良いや…攻略に消極的な人でも入れるようにしとこう」
【東の陣営に【日帰り温泉】が氷の渓谷にオープンしました!是非ともご贔屓に!…相棒と共に来てね!】
「…オーナーになっちゃった」
「( ^ω^ )」
「そうだね帰ろうか。いなりたちが心配している化も知れないからね」




