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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
最後の戦の準備期間
125/139

怒らせてはいけないスライム

【アンクルバンナ城下町】


《高台》


「ここからだと良く見えるわ~」

「あのレヴィアタンを良く見ると大きさ的に進化前のロゼッタ位の大きさだな(おれも毒されていたんだな…今ならわかる。元東の陣営トップの気持ちがな)」

「あれに一人で勝とうなんて無茶してるわ……イルゼ何してるの?」



さっきから喋らないで居る嘉帆とイルゼを見ると吹き矢を取り出しイルゼがレヴィアタンに向けて狙いを定めていた。



「(・_・)」

「試し射ちって…射ったらがこちらにレヴィアタンが来るわよ」

「( ・ω・)ノ」

「もう、ロゼッタまで…」

「良いじゃね?射たせてやれば。ロゼッタも射っちゃえって言ってるし」

「でもこの距離なら届かないわよねー」



イルゼはフッと吹き矢を放った。暫くするとアナウンスがなった。



【平和と安寧を喰らう暴食のレヴィアタン】が急所に【一撃必殺】の技を受けて絶命しました。



「「「えっ」」」

「(・_・)」



イルゼは「終わった」と吹き矢を磨き布で綺麗に拭き始めた。



「ねぇ、今の…」

「……届いたのか?この距離で…?」

「嘉帆…もしかして討伐の報酬届いた?」

「通知が来たけどキャンセルして益田殿に押し付けた」

「報酬の受け取りをキャンセルして押し付けられるのかよ」



吹き矢を拭いているイルゼから目線を外し上空を見上げるとレヴィアタンが上空から落ちアンクルバンナの大広場に落ちていくのが見えヤチヨ教官が落ちてくるレヴィアタン対策の指示をしている。



「…あっ沙葉とロディーヌがこちらに向かってきてるな」

「怒ってるわね」

「手柄を横取りしたから怒るだろうね」



そして戻ってきた沙葉とロディーヌは怒っていた。



「伝言したわよね?」

「聞いてたわね」

「おれは直接会話したからな」

「わたしは聞いてない」



2対1で意見が別れ「弁明はあるかしら?」といった沙葉に対してイルゼが「(・_・)略すと「ちんたらしてダメージを与えられていないし遅いからさっさと仕留めた」と発した。



「ふぉっ!」

「言うねー」

「なっ!」

「…口が悪くてゴメン」


ロディーヌがその発言に怒りイルゼに噛み付こうとしたのを見てロゼッタが間に入って止めようとしたがロディーヌはするりと抜け襲いかかったがイルゼは既に吹き矢を用意しフッとロディーヌに向けて放った。


プスっとロディーヌに当たり【一撃必殺】とアイコンが出て一瞬で決まった。

ロディーヌはイルゼの技を受けて真っ黒い体から元の色に戻り沙葉の腕輪に戻っていった。


「えっ」

「容赦ねぇ…」

「(・_・)」



イルゼは真顔で「仕事をしただけだ」と言った。



「ゴメンね」

「……今はアンクルバンナの大広場に行かない?レヴィアタン…ミューディの様子を見ない?」

「!」

「ヤチヨ教官から連絡来てるわ。どうするかって」

「…分かったわ。ひとまず今回の話は保留としておく」

「それじゃ行くか!」



歩き出そうとしたが嘉帆が立ち止まっていた。



「どうしたの?」

「先に行って貰ってもいい?…イルゼにモラルを教えてから向うから」

「分かったわ」



高台から急いで大広場に戻った。



「…体に培ったダメージはやっぱり来るね。イルゼはわたしを早く医務室にねじ込みたいからさっさと終わらせたかったんでしょ?」

「( ・ω・)」

「でもやって良い事とダメな事とかイルゼは言わなくても分かるはずなんだけどな」

「(・-・ )」

「へーいって……それじゃ戻ろうか…少し休んだから歩けそうだから…それにこの事は『君の肉体を失った事件』のヘイトでもあるみたいだし…」

「( ・´ー・`)どや」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【アンクルバンナ城下町】


《大広場》



「来たな」

「ヤチヨ教官様」

「突然レヴィアタンが狩られたのは驚いたが…手を出さぬように指示しておいた」

「感謝します」



それだけ言うと沙葉はレヴィアタンに近づいて行った。



「……もう息はしてないわね……あなたとは【最後の戦い】でケリを付けるつもりでいなりから特注の【汚料理】をたくさん貰ったのに」



それを聞いていたプレイヤーたちは沙葉を見て怯え「いっ一体最後の戦いで何をしようとしていたんだ…!」と言う声が所々から聞こえた。



「…今なんて言った?」

「…お料理?」

「言い方のニュアンスが違うわ」

「まぁ……沙葉の様子を見ていろ」



視線を沙葉に戻すと沙葉がぶつぶつと恐ろしい言葉を吐いていた。



「姉に■■■して▲▲▲▲する計画がオジャンになったわ。そして姉を崇拝する◆◆◆◆◆どもにも●●●●●して◎◎◎◎◎◎して悔しそうにしているのを高見の見物したかったのに」



くっ黒い!沙葉が黒いわ!怖いよ~!


そして永遠とも思えるヤバい時間が1時間立つと終わりが来た。



「あースッキリした」



沙葉は様々な嫌がらせをいい放つとスッキリした表情をしていたがそれを聞いていたプレイヤーとその相棒たちはガタガタと震えていた。



「ひぇ~…」

「嫌がらせの域を越えてるけどギリギリで犯罪にはならないな。しかも文句言えないやり方ね」

「ふむ、精神的なダメージとしてかなり効くんじゃないか?」

「頭を抱える方の嫌がらせだな…おれが沙葉の考えた嫌がらせを受けたら家から出なくなるぞ。人間不信になって」

「沙葉に動きがあったぞ」



沙葉はレヴィアタンに触れると一瞬で解体され今回のイベントが終わった。



【【イベント:ソウルスピリットの覚醒】の勝利条件に達しました!見事、ソウルスピリットの覚醒を防いだ後に【サブクエスト:絶望に染まった仲間を救え!】も同時にクリアしました!それにより全プレイヤーには【進化に至る巻物】の他に【絶望を払いの鈴】贈呈します!】



回りにいたプレイヤーがサブクエストの方に関してはプレイヤーたちは?にしていた。



「…古代樹の方の出来事を知らない人は知らないわね」

「その当たりはどうせ記者が隠し撮りしてるんでしょうから後で新聞に載るんじゃない?」

「りりぃさん…私たちはアリサちゃんたちの元に向かいましょう。さっきから連絡がとんでもない事になってます」

「あら…本当ね。それじゃチャンピオン。弥一郎に宜しく言っておいてね?」

「あっ…はい」



りりぃさんとねねさんはアンクルバンナから出て行ったのを見ていたザインと桔梗も仲間の元に向かったようだ。



「さて藤原よ。オレに何か言うことはないか?」

「何の事でしょう?私には何も言うことはありませんが?」

「お前はいつも…!」

「何に怒っているか分かりませんねー」



藤原さんはヤチヨ教官を煽ってからどこかに行った。



「遅くなってスマン」

「あっアニキ!」

「弥一郎さんご苦労様でした」

「おう…悪かったな、急に場所から離れて」

「気にしてませんよ」

「西の動きはどうだった」

「上空から見た西はかなり荒廃しNPCの村人たちもかなり減っていましたがヤチヨ教官の妹君と見られる方と軍服を来た集団が援助してました」

「と言うことは例の物資は届いていると言うことか」

「弥一郎さん、西のプレイヤーはどうなってました?」

「それが…見かけても良いはずなんだが…プレイヤーと思わしき人影は全く見なかったんだ」

「ふむ…」

「ソウルスピリットが西に戻ったのだけど…」

「あぁ…人体模型見たいな奴な」

「「えっ」」

「受肉したのよ」

「……ところで嘉帆ちゃんどこに居るんだ?」

「あれ?そう言えばまだ高台から戻ってきてないわね」



話をしていたらふらつきながら歩いている嘉帆が戻ってきた。



「…弥一郎さん…お帰り」

「おっおう」

「………(話し合い所じゃないわ)」

「顔色悪いがどうしたんだ?」

「……少しは元気はあるから…大丈夫」

「ひとまず今回のイベントは終わった。その様子だとまだソウルスピリットに胸を貫かれたのが効いているのだろう」

「「「!?」」」

「お前たちはこのままスカイエデンに来い。藤原は逃走して居ないが、他の軍医が居るからそこまで嘉帆はオレが運ぼう」



それだけ言うとヤチヨ教官はふらついている嘉帆をいつの間にか元のツインネックドラゴンに戻っている相棒に安定させてから乗せてヤチヨ教官自信も乗った。



「お前たちも今日はスカイエデンで泊まると良い。では先に向かっているぞ」



それだけ言うとヤチヨ教官はスカイエデンに行った。



「【夜空の聖域】で何が合ったんだ」

「その当たりはスカイエデンに着いて会議室で話すわね」




あたしたちもヤチヨ教官を追うようにスカイエデンに向けてロゼッタたちに乗って向かった。




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