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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
最後の戦の準備期間
120/139

恐怖のクリスマスが始まった日

~3年前のクリスマスにて~


【始まりの街】


《大広間》


「メリークリスマス!」

「まだ復旧出来てないけど」

「もう!沙葉ったら!そんな事言わないのよ!」




そこへニコニコしながら武治かやって来た。



「いなり!沙葉!芋が焼けたぞ!」

「うはぁ~!憧れていた枯葉で作る焼き芋だ!」

「焼き栗もあるぞ!」

「持ってきてくれたの?」

「ほら!冬に食べる焼き芋は旨いもんな!」

「それは…ありがと(枯葉で作る焼き芋って現実で作るとなると難しいって聞いたことがあるよ。確か芋を焼く温度が足らなくて中途半端に焼けるんだっけ?)」

「おう!」

「旨い~」

「(´∀`)♪」

「オウカたちも嬉しそうだな」

「!…確かに美味しい」

「…でも火事にならないか心配だよな」

「大広場の中心にある枯葉から火柱が立ってる」

「たひか…建てなおひた家の素材に使った奴の性能を試すためにもやってるのよね?」

「いなりは芋を食べながら言わないの」

「さすが、ダンジョンの採掘場から取った素材だけあって広がらないな」

「そう言えば…弥一郎さんは?」

「アニキは女性陣に襲わ……追われて上位飛行乗りしか行けない上空に逃げ込んでるぞ」

「襲われたって言いそうになってなかった?」

「…路地で襲われたんだと」

「ひっ」

「こういったイベントごとは必ずハメを外すのが出てくるから危ないのよね~」


いなりたちは声が聞こえた方を振り向くとりりぃが立っていた。


「りりぃさん…」

「弥一郎って結構モテてるのに本人が気付かないのよね?鈍感の具合が凄いわ。今回は襲われたらしいけど」

「あれ?他のオネェさんたちは?」

「それなら【ノースノエルランド】に行って景色と男狩りしてるんじゃないかしら?」

「えっ」

「男漁りじゃなく男狩り…」

「やべーなそれ」

「何を言ってるの武治」

「えっ」

「あなたもあと数年すれば狩の対象になるわよ」



武治が「まさか~ははっ」と言っていたら近くで。



「ギャァアア!助けてぇええ!!髭面(ひげずら)のオネェさんが追いかけてくるぅうう!!」

「待ちなさ~い!」

「何でこうなるんだよぉお!!」

「逃がさないわよ!」


こういった時って確か…砂浜でカップルが追いかけっこしてる風な画像が流れるけど…ヤバいわ。オネェさん達が猛獣の様にぼっちの男性プレイヤーやイケメンプレイヤーを追い回してる。


「ひぃい!」

「あら、目の前で狩が起きたてるわ」

「コレを見るならクリぼっちの方がまだ良いや」

「恐ろしい執念を感じるわ」

「さてアタシも狙いを定めているのがそろそろ通るから準備を始めなきゃっ!」



りりぃさんはその場で屈伸などの柔軟体操をして準備したりりぃさんを慕うオネェさんが「りりぃ姉様!そちらにターゲットが向かいましたわ!」と声がするとりりぃさんは全力疾走で走り出した。



「遂に来たわね!アタシと一緒に行きましょう!」

「ぎゃぁああああ!出たー!!」

「ひっ!オネェさんだっ!!」

「ふたりまとめてメリークリスマス!!」

「たっ助けてぇえ!お巡りさーん!」

「きっ桔梗!全速力だ!」



りりぃはイケオジ(ザイン)中学生(桔梗)を追いかけて行った。

この追いかけっこでりりぃから逃げる事に成功しザインと桔梗が東の陣営で盗賊団を作るように運営に頼まれる切っ掛け(きっかけ)となった出来事でもあった。



「りりぃさんの足元をよく見たらいつものハイヒールじゃなかったね」

「運動靴だったわね」

「ガチなのか……さっ寒気が…!」

「場合によってはあたしのロゼッタと弥一郎さんのアルタイルの背に乗ってそういった日は上空に逃げ込むのも1つの手よね?」

「はっそうだな!」

「でもその手を使うと他の女子プレイヤーからチヤホヤされないけどね」

「おれはモテるより自身を取る!」

「他の男性プレイヤーからは嫌みを言われるかもね」

「それでもおれは!」

「まっその時になって見ないとわからないわね~」

「そうだね」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


~現在のクリスマス~



「武治ちゃーん!街なさ~い!」

「待つわけないだろ!オウカ!すまないが【幻想の森】に!」

「(`―´)ゞ」

「あら!オウカちゃんたら!武治ちゃんを独り占めする気ね!」



武治はオウカの背に乗って始まりの街から抜け幻想の森に向かったのを沙葉たちと始まりの街の展望席から見ていた。



「おーやってるやってる」

「本当に追いかけっこやってるよ」

「今年も恒例の【追いかけっこ】の時期ね」

「智世さんの弟さんは?」

「あー…俊佑(しゅんすけ)?俊佑ならこの時期限定で結成される【オネェさんから逃げる会】の人たちと一足先に幻想の森に逃げ込んでるわよ」

「それも仕方ないんじゃない?東の陣営の男たちがかなり減ったから」

「今年はどっちが勝つかしら?」

「去年はドローでしたからね。りりぃさんもかなり力を入れている見たいですよ」

「ねぇそれよりもクリスマス限定の料理食べない?アタシ待ちきれないんだけど?」

「壬堵の言うとおりよ。アタシたちは優雅にディナーしながら決着が着くまで楽しみましょう」




こうしてあたしたちは夕食をとりのんびりと女子会を楽しんだ。


今年はりりぃさん側が勝ち一部の男たちは女子とのパーティーが出来なかった。




【始まりの街】


《大広場》


「武治ちゃん!次はフリルをたっぷり使ったドレス作って♡」

「負けたからな……約束どおり作るよ」

「流石ね!他に武治ちゃんに依頼したい子は並んで頼みなさい」



武治に作って欲しい服を依頼するために沢山のオネェさんが綺麗に一列に並んだ。



「ほら!他の男子たち!今年は負けたんだから潔くアタシ達をエスコートしなさーい!」



そこへ完全に女性の格好をしたりりぃが弥一郎にエスコートされながら現れた。



「悪いわね。弥一郎はやらないわよ」

「お姉様が選んだ男子が欲しいなんて言わないわ!とても素敵よ!」



他のオネェさんたちの黄色い声援を聞きながらりりぃと弥一郎は専用の席に向かい座った。



「しかし凄いな」

「そうね…武治は心配ないわよ。服作りの依頼がしたいって子が多いから危害はないわ。オウカも居るし」

「そうだな」

「弥一郎はアタシに感謝しなさいよ?」

「わかってる。け…りりぃのお陰でピンピンしてるからな」

「10時過ぎたら解放してあげるから武治を回収して持ち運び式の家で休みなさいよ?」

「おう。だか来年は勝たせて貰うぞ」

「望む所よ」



オネェさんに捕まった他の男性プレイヤーたちはオネェさんたちが満足するまでエスコートして午前12時に解放された。



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