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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
最後の戦の準備期間
119/139

絶望と希望

【夜空の聖域】


《聖星の古代樹…前》


「センリュオン…本当に良いのか?」

『構いはしません。我々の悲願を達成させるためにはどんな犠牲でも払って見せましょう…!』

「来たな」

『やはりこの地にやって来た者たちでは止められませんでしたか…』



大天使竜と青年は【聖星の古代樹】の前で仁王立ちをしていると【ソウルスピリット】がボロクソになりながらやって来た。



『ぜぇ…はぁ…!我はまた!我はまたこの地に帰ってきたぞぉおお!』

「センリュオン」

『分かっています。我らが同胞の悲願を果たさん!【エナジーブラスト】!!』



虹色のビームがセンリュオの口から放たれソウルスピリットに直撃した。



『我にそんな技は喰らわんぞぉおーー!』


ソウルスピリットは全身で受け止めるつもりで立ち上がった…だが。


『貴様!この力は一体!』

『【絶望(・・)】という表示されない【隠れスキル】を持つモンスターを育てている者に協力して頂きこの段階まで能力を引き出したのですよ』

『きっ貴様!その力は【大天使竜センチュリオドラゴン】が使っても良い物か堕ちるぞ!どれだけのモンスターを犠牲に!』

『知った事ですか!父様たちの希望に道溢れていた進化では貴方をこの世界から消せなかった。だったら何だってやります!ルクス、最期の呪文を!』

「あぁ、センリュオンだけには背よわせない。例えどこに堕ちようがオレは共について行く。【イリュージョンディアビス】!」



すると東陣営の全てのプレイヤーに向けてのアナウンスがなった。


【【隠れクエスト:心を染める深淵】の条件が達成されました!】絶望の感情に囚われていた【モンスター】が完全に希望を信じられなくなり絶望に染まり次の進化を向かえます!】


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【夜空の聖域】


《上空》



「えっえっ!なに!何なの!もしかして間に合わなかったの!?」

「(>_<)」

「ロゼッタ!高度を下げるわよ!空の様子が変だわ!」

「Σ( ̄□ ̄;)」



キラキラと美しい星空から1つまた1つと星が消え真っ黒く染まった。そして美しい筈の【聖星の古代樹】も黒く染まり美しい飾りが消え失せ古代樹の場所から真っ黒い柱が発生した。



「ロゼッタ!近付ける距離まで行くわよ!」

「(・_・ゞ」



ロゼッタはスピードを上げて【聖星の古代樹】まで向かったそこには【センリュオンドラゴン】だった筈のモンスターが真っ黒く染まりソウルスピリットを攻撃していたがソウルスピリットには効いていなかった。

ソウルスピリットはセンチュリオドラゴンだったドラゴンの首と青年の首を掴んだ。



『一事はどうなるかと焦ったが…拍子抜けたぞ』

『くっ……どうして……』

『我が取り込んだ者より貴様は絶望していなかったからだろう』

「くっクソ…!」

『今のこの聖域だった場所は我にはとても居心地が良い。貴様をこの良から消し去りこの地を我の居住区にしよう』

「待ちなさい、そうはさせないわよ!ロゼッタ【蒼天の白き焔】!」



ソウルスピリットはさっきまで効いていた焔が効かなくなっていた。その様子を見たロゼッタはいなりを背中から地上に下ろした。



『ほう…随分と賢いドラゴンではないか。良いな…我の下僕となるなら貴様の大切にしている人間を手を出さずに見逃してやろう』

「断るわ!あたしの大切な相棒に手出しさせないわ!」

「( ̄^ ̄)」

『そうか。なら逝ね』

「ロゼッタ!【蒼天空の剣舞】」


ソウルスピリットはセンリュオンと青年を放り投げると灰色の短剣を作り出しいなりに向けて投げつけた。

ロゼッタは無数の風の剣を作り出し応戦したが向こうの方がパワーアップしていたのか数本の短剣がいなりの元に向かったがロゼッタは前に出て主人を守った。



「(>д<)」

「ロゼッタ!」

『ほぅ…我の攻撃を受けても消えぬか』

「ロゼッタ!大丈夫なの!」

「(ー_ー)」

「ギリギリなのね」

『我の技を食らっても消滅しなかっただと……我の技を食らったものは回復アイテムを使っても回復せん……コレで終わりしよう!」



ソウルスピリットは灰色の短剣をまた作り出しいなりたちの方に投げた。しかしそこへ3人の厳つい男たちがやって来た。


「そうはさせないわよ~!」

「えぇい!」

「ペティちゃんたち!防壁を張るのよん♪」



いなりたちの前に現れたのは行方知らずのオカマ3人組であったが。



「えっ」



防壁を張ったがオカマの3人組は次々に短剣が刺さりその場で倒れた。人間の盾となりいなりとロゼッタはダメージを食らわなかった。



「えっ…何しに来たの?」

『………………ちっ珍妙な…』



さすがのソウルスピリットも引いていた。その隙を見逃さなかったロゼッタは風の剣に光を纏わせソウルスピリットの心臓に突き刺した。



『!』

「ロゼッタ!」



だがソウルスピリットはものともせず剣を抜き去った。



『小細工してあるみたいだな…だが我には効かぬぞ。我の物にならぬのであれば消え去れ!』


黒く染まった空から巨大な剣が現れた。その剣が黒く染まった古代樹を貫きいなりたちに迫ってくると藪から突然避難した筈の5人のプレイヤーが現れた。



「まさかアタシ達がやらさせていたのはセンチュリオドラゴンを闇に染めるためだったみたいね」

「最悪だな。もうそう言ったものから足を洗ったんだが…」

「…アレをさせるだけで黒く染まるんですか?ヤバくないですか?」

「本当だよね」

「我々が原因を作ってしまったのですかね?ならせめてチャンピオンたちの肉壁になるぐらいはさせていただきましょう」



すると5人のプレイヤーと相棒が剣の先に向かい速度と威力を落とすために犠牲になって行った。

最後はイルゼで防御力が高いためか剣を通さず防いで見せたがソウルスピリットの本当の狙いはいなり自信で剣に気を取られていた為にロゼッタは反応に遅れた。



「隙ありだ小娘!!」

「!?」



グシャっとその場にショッキングな音が響いた。


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