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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
最後の戦の準備期間
112/139

やはりこうなった撮影

【撮影事務所】


《撮影スタジオ》



「キリキリ働けー!」



アリサは楽しそうに鞭を振るっている。



「こんなのサンタじゃない…子どもの夢が壊れる」

「1と……一匹でソリを引ける?」



嘉帆がトナカイの着ぐるみを着て露出度が高いサンタ服を着たアリササンタが乗ったソリを引いていた。トナカイの服(ほんの少し露出がある)を着た沙葉が嘉帆の介護をしていた。



「………どうしてこうなった」

「えっ?」

「おれたちが着替えてる間に」



男性陣がサンタ等の格好をしてスタジオに来るとカオス空間になっている。



「いなり、アレは一体どの様なシチュエーションなのか教えて貰っても良いか?」

「今撮影してるサンタとトナカイのシチュエーションはね【怪我をしているトナカイを容赦なく使うドSサンタとそれを容認し怪我しているトナカイを介抱する先輩トナカイの図】だよ」

「ヤバすぎるだろそれ!」

「夢を運ぶサンタがやっちゃダメだろ!」

「全く、アリサも最近とんでもなのを思い付くようになったわねー」

「健吉は止めろよ、やらせちゃダメだろ」

「アリサは素が出るとややアブノーマルなのよ」

「もはやアレはややアブノーマルじゃないから。完全にアブノーマルだからな!」

「カメラマンとか止めろよっ」

「弥一郎さん、コレが人間の狂気って奴でっさ」

「誰かが止められないとアリサちゃんがアブノーマルの沼に嵌まったまま戻って来れなくなるぞ」

「まぁ少し待ってなさい」



りりぃが暴走機関になっているアリサの傍に近寄ると耳打ちした。するとアリサはガタガタと震えだし大人しくなった。



「さすがりりぃさんね。アリサさんの暴走が止まったわ」

「一体何があの二人にはあるんだろうな?」

「その辺は突っ込まないでやろう」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ふたりともゴメンね」

「大丈夫です…着ぐるみがクッションになってくれてたので」

「アリサさんもなんかいなり化してません?」

「沙葉の心配はないわ。さてちゃんとした撮影するわよ」

「ちゃんとしたって…」

「武治、あなたがデザインしたお洋服持ってきてるわね?」

「それなら常にけ…りりぃさんに出会っても良いように持ち歩いてますよ」

「アリサとねねと壬堵と夢穂はアタシと一緒に武治とオウカがデザインした服を着て撮影に挑むわよ。いなりちゃんたちも撮影に入れたら入ってちょうだいな」

「はいはーい!」

「仕方ない。師匠、その代わりたんまり貰いますからね」

「おれも参加するか」

「どうせ俺は強制参加だろうな」

「わたしは…い「嘉帆も一緒に撮りましょうよ!」

「いなりちゃんのパーティーは良い素材が揃ってるからねぇー」

「…………(終わった、わたしの日陰生活が)」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇






【始まりの街】



《育成センター》



「おっ!モデル雑誌の最新作でてるじゃん!」

「えっ何処だよ~」

「ほら!」

「あっ!今回はチャンピオンのパーティーも撮影に入ったのか!今の内に買わないと直ぐに売り切れるな」

「うぉお!幼女様たちも撮影に入られてるぞ!」

「もう幼女様たちじゃないから」

「あっ!スライムポット使いちゃんもチャンピオンのチームに遂に入ったんだ…良かったね。チャンピオン」

「公言してたからなー…眼鏡っ子になっとるがな!」

「あっホントだ。前髪も長いからそこまで素顔を見たことないけど……なんか安心する素顔だな」

「チャンピオンパーティーはかなりの美形が多いからなー」

「えっと今はシムルグ使いさんもかなりの美女になったよな」

「モデルの真弥さんの妹だと頷けるけどまた違った美女だな」

「真弥様は見た目と性格がもうキツいですだけど。シムルグ使いさんの方は目元はキツい雰囲気があるけど性格を知っている我々からすとね」

「うん」

「サイコーだよねニッコリ笑った時なんてさ」

「買っていくの?」

「そりゃね!」



この光景を見ているふたりは…



「だそうだよ。沙葉さん」

「…姉さんは本当にキツい性格してるのよねぇ。さてそろそろスカイエデンに戻りましょうか」

「他に買うものは?」

「終わってるわ」

「素直に帰ろっか」






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