悲劇の天狗
「はっ!」
「起きたです?嘉帆ちゃん」
「あれ?」
「どうかしましたか?」
「機関銃やガトリング砲を撃ちまくってた?」
「へ?そんな事してませんですよ」
「えっ?」
「きっと胞子を浴びて寝てましたから変な夢を見たのですよ」
……夢でロケットランチャーを打った時に体のバランスを崩して倒れて打った後ろの方の頭が現実でも痛いのだが…。
「そういえば蜘蛛型ロボットはどうなりました」
「それならスパルナ君とスライムポット君と壬堵のマルエスがやっつけましたよ」
「壬堵さんを助けられたって事ですか?」
「はい、だから今は弥一郎君と壬堵が天狗をす巻きにして尋問してますよ」
「倒さず捕まえられたんですね」
「えぇ、嘉帆ちゃんはキノコの胞子の毒にやられてますので休むなら休んでいてくださいね」
「…そうします(キノコの胞子を推しまくってくるね。……今回のアレは見なかった事にしろと言う重圧だ。長いものには巻かれろか……うん、そうしよう)」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「弥一郎君、壬堵どうなってますか?」
「嘉帆ちゃんはどうしてる?」
「目を覚ましたましたがキノコの胞子の毒にやられてますので休ませてます」
「あの巨大なキノコの胞子にど」
「壬堵」
「ソウデスネ。巨大きのこノ胞子ニハ毒ガ含マレテマスネ」
「(女性怖っ)……この天狗なかなか情報を吐かなくてな」
「弥一郎君の事だからてっきりヤチヨ教官様から教わってるであろう尋問してるかと思いましたがしないんですね」
「そんな尋問術教わってない…」
「そうなんですか?天狗の鼻をへし折れば話してくれますかね?」
『その辺で止して貰えぬか?』
「ん?どこから声が聞こえるんだ?」
『ワシはここじゃよ。他よりも巨大なキノコの上に居るじゃろう』
3人は紫色の巨大なキノコの上を見ると見たことがある人物にイケメンおじ様天狗が抱き抱えられて居た。
『すまぬが助けてくれぬか?』
「「「無理」」」
『えっ』
「イケオジ、ゲットよっ!」
「健吉!やはり無事だったか」
「あらやだ、弥一郎じゃないの。イヤーね健吉じゃないわ。りりぃと呼びなさいよ」
「良く蜘蛛型ロボットに捕まりませんでしたね」
「それならあたしのオゼリウスちゃんが霧を発生させて姿を隠したの…あなた達が戦ってくれている間に隙を見せたイケオジを捕まえたの。そこは感謝してるわ!」
『父上!貴様ら放せ!あの化け物から父上を救わなければ!』
りりぃ様は捕まえたイケオジ天狗を横に抱えたまま若い天狗の元に来た。
「化け物って誰のことかしら?」
『貴様!父上を放せ!』
「マナーがなってないわね」
『息子よ!この者に逆らうな』
『ですが!』
「大人しくさせるためにアレをするわ」
「まっまさか!ねねさん達!目を閉じろ!汚い映像を見ることになる!」
『きっ貴様!なっ何をするつもりだ!やっ止めろぉおお!!』
~暫くお待ち下さい~
『息子よ…』
「んー…ご馳走さま♡」
「ひぇ…」
「はわわ…」
「御愁傷様」
「…グロテスク」
「復活したか」
いつの間にか嘉帆は弥一郎たちの側に居た。
「さてこの森から出るわよ!」
健吉の両脇には生気のない天狗の親子か抱き抱えられて居た。




