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「愛故に独り」  作者: 浅野月愛
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裏切り

アオイにカバンの中身を指摘されて慌てて中を見てみると、なぜかブレスレットが入っている。


アオイの店のものだ。


「な……んで……」


少女はまだ自分が騙されていることに気がついていない。


ただ、自分が入れてないことくらいはわかる。


「わ、たし、知らない…

取って、ないよ」


「じゃあなんで入ってるんだよ」


「それがわかれば苦労しないって」


味方をしてくれそうなアイルマロアは黙ったままだ。


「アイルマロア…違うって言って…」


「リラ、お前がこんなやつだなんて思ってなかったよ」


「…っ」


そして少女は何が起こったのかわからないまま起訴された。

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