異世界に来たけどコミュ障のままなんだが!!
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目が覚めたら薄い光がカーテン越しに
部屋の中に入ってきている
僕は何もせずただ部屋を見ていた
僕の息すら聞こえないくらい静的だった
このまま僕が息絶えて消えて無くなったら
とても綺麗だと思った
何秒か何時間か何日か分からない後に僕は起き上がった
自分がこれから何をするのか
足下に視線を落として考えてみる
脳に意識を向ける
頭の中から音が聞こえてきた
『チッチッチッチッチ......』
ハッと目を開く
だがよく分からない
僕はアクリルで出来たドアの外が気になった
フローリングの床にペタペタと足跡をつけてく
音もなくドアノブが回る
『カチャ』
外の光は眩しく僕の視界を遮る
ゆっくりと目が慣れてくる
僕の目に映ったのは僕の家と同じ形をした家が
ずらりと道の両側に建てられてある街並みだった
僕の他の人間と僕は初めて出会った気がした
人々が道を行き交っていた
何か聞こえる
どうやら僕に話しかけて来た人がいるようだ
『&#’%(’#&”&(!0』
聞き取れない
僕は言葉を返してみる
『もう一度言ってください』
相手が首をかしげる
何も言わずに相手は去っていった
僕は気にせず周りを見渡す
何か手がかりのある場所に行きたい
そう、ここは一体どこで僕は誰なのかを知るために