廃校舎のトイレ(200文字小説)
夜中の廃校のトイレには秘密があります。
200文字小説です。
真夜中。寂れた廃校の前に女の子二人。
「ここのトイレ、夜中に独りで行って、三番目の個室に入ると……出るんだってさ」
「嘘だあ」
「本当だって」
「んじゃ、出なかったらアイスおごりね」
そう言って彼女は独り廃校舎に入って行った。
暗闇の中不気味に佇む木造の校舎。
訪れる静寂。
そこへ闇を切り裂く声。
「きゃーっ! 出たぁ!」
走る彼女の目にはうっすらと涙が。
「ね、出るって言ったでしょ」
「うん、十日ぶりのお通じだったよ!」
お疲れ様です。
下品なネタでごめんくさい。
あ、物は投げないでくさい。