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第21話〜23話

 第21話

 思わぬ方向へ


 「石原刑事。君は高瀬恵美が過失ではないと思うんだね?」

 「はい、乃木署長。私は故意的な殺人だと思います。」

 「理由を聞かせてくれたまえ。」

 「立証できるものは何もありませんが、彼女の過去の経歴や、先ほど事情聴取した際、いささか不審な点が見られまして。。」

 「わかってるだろうが、いささかでは何の根拠にもならんぞ。」

 「はい、わかってます。」

 「では君が彼女を不審だと思う点は何だ?」

 「まず、気になるのは彼女が数年前にも事件を起こしていることです。」

 「ホホゥ( ̄。 ̄*)それは?」

 「はい、殺人事件です。でも彼女はそのとき正当防衛が認められました。」

 「どういった経緯でそうなった?」

 「普段から彼女は、当時同棲していた被害者の暴力に苛まれていました。被害者は極端な酒乱で、事件当日は刃物まで乱用して暴れていたそうです。」

 「それで?」

 「それで被害者はかなりな泥酔状態のため、彼女の恐怖の叫びに思わず驚いて体のバランスを失い転倒した。。」

 「そこで刃物を落としたわけだな?」

 「はい。そして再び被害者が彼女に飛びかかろうとしたとき、彼女はとっさに落ちていた刃物を握って刺した。。というわけです。」

 「うむ。それでそのことと、今回のことと、どう関係あるんだ?」

 「直接的な関係はありませんが、刃物と薬の違いこそあれ、人間一生のうちで、同じようなことがこう何回もあるものでしょうか?」

 「というと、君は今回の事件は最初から殺意のあった殺人だと?」

 「私はそう睨んでいます。更に言うと昔の正当防衛事件も、ひょっとしたらそうだったかもしれません。」

 「おいおい、うかつなことは言うなよ石原刑事。終った事件を掘り起こすと厄介なことになるからな。」

 「はぁ・・」

 「で、さっきの取調べで不審に思ったことは何だ?」

 「はい、説明致します。」


         

          ☆1時間前。西南部署取調室☆


 「ということは、あなたが自分で飲むために、そのコーヒーに安定剤を入れたというわけですか?」

 「はい。もうそのときは自分なんかどうなったっていいと思ってましたから。。」

 「どのくらい入れたんですか?」

 「・・わかりません。何だか無意識にボーッとカップを眺めながらいくつもいくつも・・」

 「つまり死ぬつもりだったんですね?」

 「死ぬというよりも・・とにかく楽になりたいと思ってました。。」

 「そこに福永良太がやって来たと?」

 「はい。。新しくコーヒーを入れてあげようと思ったんですが、そのコーヒーでいいからって・・いきなりあたしのコーヒーを取って一気に。。」

 「そして彼はどのように倒れましたか?」

 「・・うつ伏せに。。急に眠るように崩れました。。」

 恵美は再び体をこわばらせた。

 

 「で、これからが大事なんですが、あなたはすぐに119番しなったのはなぜですか?」

 「それは・・あたしも動転してましたし、ご近所の方があたしの悲鳴に驚いて来てくれて・・それから連絡していただきました。」

 「それはおかしい。。」

 「え?なぜですか?」

 「福永さんの体を調べてわかったことです。コーヒーを飲んでからの消化が早すぎます。あなたの話が本当だとすると、ご近所の方がすぐ来て救急車を呼べば、福永さんは助かっていました。」

 「そんなこと言われても・・あたし。。」

 恵美の表情は緊張と恐怖でいっぱいになった。


 「手法解剖の結果から推測するとですね、福永さんがコーヒーを飲んでから救急車が来るまで、つまりご近所の方があなたの部屋に来るまで、少なくとも2時間は経過しているんですよ。」

 「。。。。。」

 「何か反論は?ありませんか?あなたはわざと連絡を遅らせて、彼を死なせようとしたのではないですか?」

 「そんな・・あたしは・・あたしはただ・・呆然としてしまって・・ショックで気を失ったのかもしれません。」

 「2時間も気を失っていたということですか?」

 「はい。。きっとそうだと思います。。今思い出しました。あたしが気がつくと福永さんの目が・・目が・・見開いて倒れているのに驚いて・・大声で叫んでしまったんです。。。」



 「乃木課長。いかがですか?」

 「興味深いな。」

 「はい。最初の彼女の証言では、福永良太は眠るようにして崩れていったとあります。」

 「しかし2回目の発言は・・」

 「そうです。彼は目が開いていた。」

 「そんなことがあり得るとすれば。。」

 「死因の結果から2つの可能性があると言われました。」

 「うむ。ひとつは薬によるものだろう。」

 「はい。多量に摂取した上に時間の経過がありますから。」

 「そしてもうひとつの可能性は?」

 

 「・・窒息死です!つまり・・絞殺した跡はないのですが、薬で意識のない人間の鼻と口を手でふさげば可能です。」

 「証明はできるのか?」

 「それは・・自白がない限り難しいと思われます。」




 第22話

              事件の代償


 数ヵ月後、恵美には執行猶予がついた。過失が認められたのである。

 つまり、福永良太が飲んだコーヒーカップは、恵美愛用のカップであったために、恵美自身が自殺を図ろうとして飲もうとしていたことが裁判官に理解されたこと。

 故意に飲ませたと思われる証明ができなかったこと。

 動機が証拠不十分であったこと。などがこの結果に至った経緯である。


 雄介はホッと胸を撫で下ろした。

 「良かったですね。恵美さん。」

 「えぇ・・まぁ・・」

 「これから僕が時間のあるときに必ず会いに行きますから。」

 「ありがとう雄介さん。でも・・もう今の家にはいられないわ・・」

 「・・そうですか。。引越しや家探しなら僕も手伝います。」

 「それに今の仕事も・・数日前に職場から連絡があって・・もう来なくてもいいって。。」

 「・・・・」

 「また前と同じになっちゃった。。世間てこういうものよね。。」

 「でもこれからは僕がついています。」

 「ありがとう。それがあたしの唯一の救いです。雄介さんに感謝しています。まだほんの少しだけど、前向きに考えられそうです。」

 「それを聞いて僕も安心しました。」



 週末、恵美と雄介は連れ立って不動産屋めぐりをしているときだった。

 ちょうど3件目から出てきたところで石原刑事と出くわした。

 言わずと知れた今回の事件の担当刑事だった。


 「ホホゥ( ̄。 ̄*)引越しするんですか?家が決まったらちゃんと警察に報告して下さいよ。あなたは監視下に置かれてるんですから。」

 「はい、わかってます刑事さん。」

 「高瀬さん、随分表情が明るくなりましたね?罪が軽くなったからですか?」

 「・・・・」

 「刑事さん、それは失礼な質問じゃないですか?」

 雄介が割って入る。

 それにはおかまいなく、石原刑事は話続ける。

 「判決には私も従いますが、私は個人的に、あなたが故意に被害者を死なせたと今でも思ってますよ。」

 「。。。」

 「どうして彼女をそんなに虐めるんですか?もう結果は出たことです!」

 「いいの雄介さん。あたしに言わせて。」

 「え?う、うん。。」

 

 恵美はややうつむき加源で石原刑事に返答した。

 「刑事さん、私は・・どんな判決が出てもそれに従順するつもりでした。たとえ執行猶予がつかなくても構わないと思ってました。」

 「あなたは心から被害者にすまないと思ってますか?」

 「もちろんです。それで今までも随分苦しんできました。」

 「では被害者の家族に対してはそれなりの償いはしてきましたか?」

 「え・・・?」

 「幸い被害者の福永さんには身寄りがありませんでした。彼は孤児院育ちでしたからね。」

 「・・・」

 「でも家族がいたとしたら、身内にとって怒りのぶつけようがないんですよ。わかりますか?」

 「う・・」

 「あなたが服役してるならともかく、こうして外を歩いてると特にね!」

 「ちょっと刑事さん、彼女だってずっと苦しんできたんだ!そんな言い方ってないんじゃありませんか?」

 雄介は怒り心頭していた。


 「刑事さん、あたし・・どうしたらいいんですか?普通に生活してはいけないんですか?刑務所に行けと言われるのならあたし行きます!」

 「いや・・さっきも言いましたが、私は判決に異を唱えるつもりはありませんから。」

 「それじゃなんで彼女にイヤミばかり言うんですか?」と雄介。

 「ただ私はね、いくら過失でも罪を犯した人間が平然として幸せに生きているのが我慢ならんのです。・・ではこれで失礼します。」


 恵美は目に涙をいっぱいためて立ちつくしていた。

 そっとハンカチを差し出す雄介。


 「あの刑事、何か人に恨みでもあるのか?ふざけやがって!」

 「恨み。。。あたし、過去の事件のときにも相手の親族に随分なじられたわ。。」

 「恵美さん・・」

 「以前の彼のご両親はすでに他界されてたんだけど、親戚やいとこの方たちがたくさんいて・・謝っても謝っても罵声を浴びせられ続けたわ・・そしてあたしは耐えられなくなってこの街に来たの。」

 「もうよしましょう恵美さん。」

 「いえ、あたし・・まだそのときに謝っていない人がいるの。」

 「え?」

 「あたしが刺してしまった彼の・・お兄さん。」

 「。。。」

 「会ったことはないんだけど、話には聞いてたの。幼いころ養子に出されたお兄さんがいるはずなの。でも・・彼の葬儀のときには来なかったみたい・・・」

 「ということは音信不通なんですよ。普段から付き合いもなかったってことです。そんなこともう考えなくってもいいんじゃないですか?恵美さん。」

 「でもあたし・・その人にも知ってもらって謝りたい!今まであたし逃げてた。そうよ、そうすることがあたしの義務だわ。」

 「恵美さん・・」

 「人として、それを知っていながらしなかったこと。その罪が今のあたしをこんな目に合わせているんだわ。罪が軽減された分だけ、人からの非難も素直に受け止めて背負って行かなくては。。」

 「恵美さん、それはよっぽど強い人にしかできないよ。。」

 「ええ、わかってる。でも・・コソコソ生きるのはもっと辛いわ。雄介さん、あたし今までちゃんと受け止めてなかった。刑事さんの言ったことがわかったような気がする。」

 「そう・・ですか。。」


          その夜。恵美のアパート


 「もしもし、彼のお兄さんの連絡先わかりませんか?」

 恵美は以前の正当防衛事件の被害者でもある元彼の親族へ電話していた。

 「あんたどのツラしてうちに電話して来たんだ?」

 元彼の叔父にあたる人で結構、短気な性格の人だ。


 「すみません。でもお兄さんにどうしてもお詫びしたくて。。」

 「何を今頃になって言ってるんだ!勝手によそに引っ越して逃げてったくせに!」

 「はい、その通りです。だから今、改めて謝りたいんです。」

 「でもなぁ・・会ってくれるかどうかわからんぞ?」

 「あのときの事件のことは・・お兄さんは知ってるんでしょうか?」

 「そりゃ当然だろが!」

 「でも・・彼の葬儀のときにはいらっしゃらなかったって・・」

 「あぁ、あいつはそのとき仕事で怪我してね。入院してたんだ。」

 「そうだったんですか。。」

 「そうとも。病室で腹わた煮えくり返ってたようだ。」

 「。。。。あの・・そのお兄さんのお名前教えていただけませんか?」

 「そんなことも知らんのか?あそっか・・やつは養子に行ったからな。苗字が変わってるか・・何だったっけなぁ。。」

 「お願いします。」

 「たしか年賀状来てたなぁ。。あ、これこれ。いいか?よく聞け!」

 「はい。」

 「石原大介だ。」

 「石原さん・・ですか?」

 「そうだ。当時入院してたのは、担当していた事件で犯人に銃で足を撃たれたからだ。今は南西部署の刑事だ。」

 「!!!」




 第23話

              ピュアな気持ち


 「えぇっ?あの石原刑事が!?・・なるほど、それでだったのか。」

 雄介は石原の素性を知るやいなや、叫ぶと同時に納得もした。


 「あの刑事さんがあたしを恨むのも無理ないわ。」

 「いや、それは逆恨みですよ。でなきゃ恵美さんが殺されてたかもしれないんですよ!」

 「今考えると・・あの人がほんとにそこまでしたのかしら?って思うの。」

 「泥酔状態で刃物を持っていたら、その気がなくたって勢いに任せて振り回してしまうものです。そしてそういう奴に限って酔いが覚めてからこう言うんです。『こんなことするつもりじゃなかった』ってね。」

 「でも刑事さんはそう思ってないわ。肉親ですもの。自分の弟を信じるのが自然でしょ。」

 「でも刑事なら特に、冷静に判断しなけりゃならない仕事なのに!」

 「みんな人間なのよ。。冷静になってるつもりでも感情を抑えることなんてできないわ。抑えれば抑えるほど思いが募るのよ。恨みだって大きくなるわ。」

 「恵美さん、ほんとに謝りに行くつもりですか?」

 「ええ、相手が刑事さんならなおさらね。こんな形であの人のお兄さんに会えるなんて、偶然というよりは運命。。あたしに行動を起こしやすいように仕向けていただいたのかもしれない。。」

 「誰にですか?」

 「それは・・神様かもしれないし、何か目に見えない力が働いているのかもしれない。」

 「恵美さん、あなたの決意は堅いみたいですね。僕も一緒に行きましょうか?」

 「雄介さんには関係ないわ。あたしの問題。巻き込みたくないの。」

 「しかし・・」

 「それにあたしは仮にも福永さんと付き合ってたの。彼が亡くなられてすぐ、雄介さんとこうしてる姿ばかり見られては余計に相手の感情を逆撫ですると思うの。」

 「それは・・・確かにそうですね。。」

 「あたしはもう大丈夫。お兄さんに正式に謝罪して気持ちをすっきりさせたいの。なじられることなんかもう平気。亡くなった人に比べれば・・命があるんだから。。」


           石原の自宅・玄関前


 「あの・・今日は非番だと署で聞いたのでこちらに伺いました。」

 「・・・珍しいですね。こんなとこまで来るなんて。何か私に白状しに来たんですか?」

 「はい・・実は昔の事件のことでお詫びに参りました。」

 「・・・・ホホゥ( ̄。 ̄*)」

 「今更こんなに月日が経ってから言うのもおこがましいのですが・・」

 「ということは、私が誰かもうわかってるんですね?」

 「はい。幼いころ別離れ離れになった彼のお兄さんですよね。。」

 「でもどうして今頃詫びなんか言いに来るんですか?」

 「すみません。あたし今まで怖くて怖くて。。とにかくあたしを知ってる世間の人から逃げたくて。。お兄さんに謝ることもできずに。。」

 「それはあなたがしたことの報いだ。仕方ないでしょう。」

 「はい。。」

 「弟はね、心の優しい純粋な奴だったんだ。純粋過ぎるだけに曲がったことが大嫌いで、それを人にはっきり指摘するたびにまわりからも疎外されていった。」

 「はい。。そういう人でした。。」

 「離れて暮らしていたとはいえ、弟はよく俺に人間関係について相談してきたよ。俺は奴に『もっと柔軟になれ』と何度も言ったが、性格上どうにもならなかった。結局ストレスで精神的にもかなり参ってたようだった。」

 「。。。。」

 「酒に溺れてきたのもその辺からだろう。極度のストレスを少しでも発散するのは酒しかなかったんだ。」

 「あたしは・・それをわかっていながら何も助けてあげられなかった。逆にだんだん彼が怖くなって行きました。」

 恵美の声が震えていた。


 「そこがダメなんだ!苦しんでる弟にもっと共感して欲しかった。酒も一緒に酌み交わして何でも話を聞いて欲しかった。」

 「はい。。。」

 涙ぐむ恵美。

 「確かに、酒乱になった弟も悪い!暴れるのも良くない。でもそうなる前に君が弟を居たわってくれていたらと思うと。。悪いが私は君を恨まざるを得ない。弟もバカじゃない。刃物を持ったってそれはパフォーマンスにすぎない。本当に人を傷つけるもんか!」

 「ごめんなさい。。ごめんなさい。。」

 恵美は玄関に崩れ落ちた。そして地面に頭をこすりつけて何度も何度も泣きながら謝罪した。

 「ごめんなさい。。ごめんなさい。。」


 恵美はとにかく土下座のままで謝り続けた。

 石原は玄関に立ったまま無言でそれをじっと見ていた。ただじっと。。


 十数分が経過した・・・


 声にならないくらいに泣きじゃくりながら謝罪し続けている恵美を、ただひたすら見ている石原であった。

 だが、ついに彼は動いた。

 「顔をあげなさい。高瀬さん。」

 それでも地面に頭をこすりつけている恵美。

 石原がしゃがみ込んでそっと手で恵美の顔を持ち上げた。

 目は泣き腫らして真っ赤に充血している。

 鼻水も止まらずに出っぱなし。

 地面こすりつけた額はすり切れている。


 『この涙はウソじゃない。。』石原はそう思った。


 「高瀬さん。もういいですよ。。あなたの気持ちは充分わかりました。」

 「でも・・うっ・・うっ・・」

 「私はね、あなたが逃げて、他の土地で悠々と暮らしていると思うと非常にハラワタが煮え返る思いでした。1度でいいから謝罪しに来てくれていたら許すつもりでいたのに。」

 「はい・・うっ・・うっ・・」

 「今のあなたにウソ偽りはないと判断します。私自身でもあなたの生活ぶりを調べていました。あの事件以来あなたは職も失い、精神的不安定になり、カウンセラーの指導も受けていましたね。」

 「はい。。」

 「それなりに苦労はしてきたようだ。そして今日、こうしてやっと謝罪しに来てくれた。もう忘れましょう。恨みも何もかも。」

 「お兄さん。。ありがとうございます。ありがとうございます。。」


 恵美の目から大粒の涙が溢れた。

 「よく涙が枯れませんね。さ、少し休んでから帰りなさい。」

 石原は恵美を抱きかかえるようにして立たせ、リビングまで連れて行きソファに座らせた。


 「あなたも運が悪いというか・・同じような事件が続くなんてね。。」

 「。。。。」

 「今回も判決は出ていることだし、私はもうきっぱりこの件から身を引くよ。これからも頑張って生きて行きなさい。」

 「こんなあたしに・・なんてお礼を言っていいのか。。」

 「こんなあたしって言うもんじゃない!災いというのは人の心の隙間に入ってくるものです。引け目を感じたり、人に譲ってばかりいるといいように利用されてしまうものです。あなたの性格は優しい。でも優し過ぎるから事件に巻き込まれたり、人に勘違いされたりもするんですよ。」

 「はい。。私・・頑張ります。一生懸命生きます!」

 「うむ。それでいい。」

             (続く)


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