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第七章 今と過去の再会
「あ……やべっ………」
「雄……あなた……まさか…………」
「へへっ……バレちゃったか……」
幼き顔が残る顔でバツが悪そうに笑った。
「どーして……どーして言ってくれなかったの?」
「言ったら……終わりになっちまうからな……幸か不幸か、思い出したのは俺だけだったし。」
「でも……もうこの嘘もここで終わり………」
「え?」
「ほら……」
そういって彼は私に手を差し出した。
「……………!!」
彼の手は……
透けて……下の………地面が見えていた。
「じゃ俺は先に行くな。」
「ま、待って……まだ話したいことはたくさん……!」
「だったら……また俺を好きになってくれよ……。」
「え?」
「きっと俺も優奈のこと、忘れない……。たとえ生まれ変わっても、俺はもう一度優奈に恋する。」
「私も……雄が大好きだよ……!」
「ありがとう……!」
「じゃお互い、よい生まれ変わりを。」
「うん……!」
「またね、雄……………」