ちょっとした男の子だったお話第3話「助けた女の子」
この話は第3話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
すると女の子は
???t「そうなんです。もしクラスが同じだったらお願いいたします。」
そう言って女の子は去って行ってしまった。
そうすると時間になって、体育館の舞台上に自分の父親が出てきた。
葵父「皆さん。本日は体験入学に来てくださりありがとうございます。今からこの学校について説明させていただく学校長の山口実と申します。この学校では部活などはありませんので自由に過ごしてください。今から学校に関する資料をお配りします。」
それから30分ぐらいたって説明が終わり、帰ることになった。
そこで助けた女の子が来て、話しかけられた。
???t「あなたの名前を聞いてもよろしいでしょうか?」
葵「お…私は山口葵。あなたは?」
月宮「私は月宮楓。よろしくね。」
と言って去ってしまった。
雫「何話してたの?」
葵「自己紹介してただけだよ。あの子月宮さんっていうみたい。」
そして校門を出て帰ろうとしているとき、父さんに声をかけられた。
葵父「おお二人で帰るのか?気をつけてな。」
というだけ言って自転車で去っていった。
家から学校まで歩きで3分ぐらいですぐに帰れてしまうので、あまり帰りに雫と話せないのが少し欠点だと思うが、まあ遠いよりかはマシだろう。
そして家に帰って、夕食をとる。
今日は苦手なトマトスープだった。
食べ終わるとすぐに自分の部屋に行き、いつも通りメッセージアプリが欲しいと思いつつゲームをして時間をつぶし、時間になったら寝る。これが俺の暇な時の1日の過ごし方である。
翌日
今日3月29日は俺の誕生日。
誕生日になると朝7時ぐらいに毎年来るやつがいるので待っていると、予想通りインターフォンが鳴った。
玄関を開けると、毎年のように雫が、
雫「お誕生日おめでとう!はいプレゼント。食べてね!」
とだけ言って帰った。紙袋の中には、手作りのクッキーが入っていた。
毎年雫はチョコクッキーを持ってきてくれるが、今年はチョコチップクッキーだった。
でも雫のクッキーは、毎回おいしいからもらえたらうれしい。
そして俺は、また今年もお菓子を送るか。と思いつつ買い物に出かけた。
なぜなら、雫はホワイトチョコが好きなのでホワイトチョコを買いに来ている。
ホワイトチョコとチョコチップを買って家に帰り、
ホワイトチョコを溶かし、型に流し込み、チョコチップをまぶして、冷やして完成。
あとは明日持っていくだけ。
俺は今更気づいた。朝ご飯を食べ忘れた。
急いでパンと牛乳を食べて自分の部屋に戻り、しばらくゲームをしていると、時刻が12時になりそうだった。もう昼ご飯かと思って1階に降りると母さんが、
葵母「ちょうどいいところに来たね。昼ご飯の準備を手伝って。葵。」
葵「わかったよ。」
と言って準備を始めた。
お皿を出して、家族の分の箸を出して、準備が整ったので父さんを呼び、家族全員で食事をする。今日はシチューだった。