ちょっとした男の子だったお話第20話「仲間」
この話は第20話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
葵「あぁ…もう罪悪感がすごい。」
雫「仕方ないじゃん。いずれこうなるんだから。女子高に通う限り。」
葵「まあそうか…」
俺らはサッカーを終わらせ、早く着替え、教室に戻ってきているところだった。
他には誰もいない。
葵「とりあえず服部さんと仲良くなろうかな。」
そういうと服部さんが教室に来た。
服部「ちょっと来てくれない?」
そう言われて俺は屋上に向かった。
葵「どうしたの?」
服部「葵ちゃんって元男だったりしない?」
葵「どういうこと?」
服部「私の友達が言っててさ。出雲奏って男の子知ってる?」
葵「出雲…もしかしてあいつか!一緒の小学校だった奏か!」
葵「それがどうかしたのか?」
服部「奏は、今奏っていう名前なんだ。」
葵「え…奏っていう子私のクラスにいなかった?」
服部「奏は元男で、ここの校長先生と奏のお父さんが知り合いだったから入らせてもらったんだ。」
葵「俺も元男なんだ。雫はそのことを知ってて、楓もそのことを知ってる。」
服部「やっぱりそうだったんだね。奏には伝えておくから。」
葵「分かった。」
そうして同じ境遇にある人が案外すぐ見つかった。
その日の放課後、奏に話しかけた。
葵「久しぶり。奏。」
奏「まさかとは思ったけどホンマやったんやな。葵。」
葵「まさか男二人が女子高で二人とも性転換して再会とはね。」
奏「ホンマびっくりするわ。で女子になってどうや?楽しいか?」
葵「お前はいまだ関西弁が抜けてないな。」
奏「まあせやな。元大阪人やからな!」
葵「ちなみにあんまり楽しくないよ。」
奏「いやめっちゃ楽しいやん!どこが嫌なんよ。」
葵「すごい着替えの時間とか…見てしまった時の罪悪感とか…まだ慣れないね。」
奏「そんなん気にせんでええやん!」
葵「お前は妹がいるからだろ。というかどんな感じで女になったの?奏は。」
奏「俺は…春休みに夜寝て、朝起きたらこれや。まあ美少女に生まれ変わったからな。」
葵「まあ仲間がいてよかったよ。というか服部さんとはどんな関係なの?」
奏「服部は…中学でできた彼女や。」
葵「そうなんか………はい⁉」
奏「普通に1年の時告白したら成功したわ。」
葵「普通ってなんだろうな…」
奏「それこそお前は彼女おらんのか?」
葵「中学とかで女子にいじられまくって女の子とはあまりかかわってないんだよ。」
奏「まあ女子高に来た以上関わらなあかんけどな。」
葵「もうそろそろ帰るよ。じゃあね。奏。」
奏「いや私はもう奏や!ほなまたな。」
みんなの会話コーナー葵・奏
葵「ここは本編には関係ないから自由に話していいよ。」
奏「じゃあ、ちょっと女の子になった俺を見た母さんの話でもする?」
葵「ちょっと気になる。」
奏「まず起きた時、違和感に気づいて鏡を見るやろ?んでそしたら女の子になってて、母さんのとこに行くやろ。」
葵「それで?」
奏「そしたら母さんに「あなた誰ですか!」って言われて追い出されたわ。」
葵「それはご愁傷さま。」
奏「でもゲームのプレイ時間3つぐらい答えたらわかってもらえたわ。」
葵「そうだったんだ…」




