ちょっとした男の子だったお話第1話「俺は今日から女子高校生⁉」
リメイク第1話!ひとまず18話ぐらいまでは同じストーリーを辿ると思います。
この話は第1話です。
この話の終わりと次の話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
俺の名前は山口葵。
ついに春から男子高校生に!…なるはずでした。
春休みが半分ほど過ぎたころ、宿題はないので、昼寝でもしようかとベッドに入って昼寝をした。
起きるとすでに1時を過ぎていて、昼ご飯の時間だった。
俺は暇なので2階の自分の部屋から出て歌いながら1階に向かうと、
いつもと声色が違うことに気が付く。
鏡にうつったのは自分ではなく女の子がいた。
俺は思わず、
葵「なんだよこれ!」
と大声で言ってしまい、そのまま母さんに話すと、
葵母「せっかく女の子になったなら父さんの学校に行けばいいじゃない。」
と真剣に話してくる。俺はできるだけ否定したが、意味はなかった。
なぜなら、そんなときに、父さんが来てしまったからだ。
父さんはビックリしていたが、すぐに、
葵父「女の子になったなら父さんの学校に入ればいいじゃないか。」と言われてしまった。
なんやかんやで話が進み、父さんの女学校に入ることになった。
ちなみに母さんは山口恵。父さんは山口実だ。
さらに父さんは家の近くで、成績がいいで有名な「ミルト女学校」の校長である。
今更だが、今までなかったはずの胸が…と思っていたが、男の時とあまり変わっていないようだった。
さらに自分のベッドで確認したが、下の物がなかった。(ご想像にお任せします。)
やっぱりか…そう思いつつ、何をしようか考えて、一つの考えにたどり着いた。
まだ2時になっていないので、あいつの家に向かうことにした。
あいつというのは幼馴染の源雫。小1から今までずっと一緒だ。
雫の家は1つ家を挟んで隣。
そして徒歩20秒もない雫の家のインターフォンを押す。
雫「誰ですか?」
雫は出てきた瞬間にそう言った。まあそりゃそうか。
葵「俺だよ。わからない?当ててみてよ!」
雫「その言い方は葵だね。」
葵「さすが雫!性別が変わってもわかるものなんだね。」
雫「もう9年間一緒のクラスだったでしょ?というか学校はどうするの?あなたが目指してたのは男子校でしょ?」
葵「まあミルト女学園に入ることになったよ。」
雫「私もそこだよ!というかどうやって入るの?受験はもうないよ?」
葵「父さんが校長だから入らせてもらったよ。」
雫「葵もミルトか…楽しみね!」
葵「ただ約束してくれ。俺が元男である事をばらさないこと。」
雫「当ったり前よ!」
これがばれてしまったら学校生活が無くなる危険があるからである。