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創造神と愉快な仲間たち  作者: 川森 朱琳
第二章 神界と箱庭の世界
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第三話 イネスの悩み③

お読み頂きありがとうございます。


イネスとイデスが無意識にイチャつきます(,,>艸<,,)


イネスはその時の事を思い出していた。


『あの時は体が温まれば徐々に戻ったけど、全身が水に浸かってしまったら…ここが固まってしまったら…』


イネスは自分の左胸に手を当て恐怖で体が震えた。


『イデス…イデス…イデス!!』


気持ちばかりが焦り全然進めない現状に、イネスはとうとう感情が爆発してしまった。


『退いてーーーーーーっ!!!!』


イネスの体から白い光が放たれ、海が震えた。

そして海の中の魚達が一瞬で止まった。


目の前の魚達をかき分ける様に進み、イデスの気配がする方へ無我夢中になって泳ぐイネス。


イネスの体は白く光り、腰から下が徐々に魚の様に鱗で覆われていく。両足の先が一枚の大きな(ひれ)に変わる。

鱗は碧がかった青色で、その一枚一枚が光に反射し虹色にも見える。

上半身は胸だけを隠す様に真っ白い布が纏う。


これまでに無い程の速度でイデスの下に泳ぎ着くイネス。視界にイデスの足らしきものを捉える。


『イデス!!』


イデスに辿り着いた時にはイネスは元の体に戻っており、二本足で駆け寄る。


イデスは先程のイネスの白い光の影響で一時停止していた為、腰の辺りまで浸かった状態で止まっていた。

逆に言えば、あのイネスの白い光がなければ心臓まで水に浸かっていた事になり、今頃は唯の塊と化していたであろう。

幸いにも、白い光の影響で波すらも立たず海面も停止していたので、イデスの上半身にかかる水の影響も最小限で済んでいた。


イネスは動かないイデスに愕然とするが、胸に耳を当てると心臓の音が聞こえて、少し安堵する。

イネスは直ぐに右手を左から右に払うと、辺りの海水が道を作るように真っ二つに分かれる。

そこへアデスも駆けつけ、二人でイデスを岸に運び寝かせる。


『イデス…イデス!起きて!イデス!!』


すると目を閉じていたイデスの瞼がピクピクと動く。そして、ゆっくり目を開けた。


イデスの視界に涙目のイネスが映り、涙を拭おうと手を上げる…が、動かない。

腰まで浸かった時点で、右腕は水飛沫を受けて固まっていた。前回の様に顔まで濡れると喋れなくなると考えたイデスは、左腕は肘を曲げ二の腕と肘下を出来るだけ密着させ左胸に当てた状態で、掌を口周りに当て濡れるのを防いでいた。


その行動が功を奏して、言葉は発する事が出来るイデスはイネスを見る。


『記録更新だ。凄いだろ……』


『バカ、バカ、バカ!!イデスのバカ!!』


『……何で泣いてんだよ…。ここは褒めるとこだろ!

相変わらずバカだな…イネスは。』


つり目気味のイデスの目尻が少しだけ下がり、口元が隠れていても笑っているのが分かる。

偶に見せるイデスの優しい眼差しに、安堵と胸を締め付ける様な痛みを覚える。


イネスは横たわるイデスの体に覆い被さる様に抱きしめた。イデスの命を確かめながら、早く体を温めたくて強く強く抱きしめる。


顔を覆っていた腕が動くようになったイデスは「バカだな…」と微笑みながら、イネスの涙を拭い頭を撫でる。二人は暫く横たわったままの状態で、互いの存在を確かめるかの様に抱き合う。


すると、二人の体から白く淡い光が浮かびイデスの固まった腰から下の表面が、ポロポロと剥がれていく。

イデスの黒く固まっていた部分が全て剥がれ落ちると、体は元の状態に戻り動ける様になった。


鱗の様な形で剥がれた黒いそれ等が、一斉にムクムクと動き出し一箇所に集まり黒い塊になる。


イネスとイデスは抱き合ったまま上体を起こし、茫然とその黒い塊を見ていた。


その塊は徐々に大きくなり、アデスと同じ位の大きさになったと思ったら塊の内側から白い光が放たれる。


イネスとイデスはあまりの眩しさに目を閉じたが、直ぐに光が収まる気配がして目を開けると、そこには黒い「何か」がいた。


岩の様に硬そうな背は黒く、白い線が網目のように広がり模様を作っている。手足はくの字に曲がった鰭の様だ。首から頭はやや長め。尻からは尖った太い針の様な尾?が出ている。瞳は金色で瞳孔は黒く、どことなくアンゼスに似ている。


『『……これは…』』


『それはね、亀って言うんだ!!』


突然二人の背後から声がして、イネスとイデスは振り返った。するとそこにはアンゼスとイレスがニコニコしながら立っていた。


『『アンゼス様!!』』


アンゼスはヒラヒラと手を振りながら、ゆっくりこちらに歩いてくる。その後ろをイレスもニコニコしながら着いてくる。


『アンゼス様、これは一体…』


イネスがアンゼスに尋ねる。イデスはイネスを護るようにイネスの腰に回した腕に力を込める。


『二人とも驚いた?驚いたよね?』


悪戯が成功したかの様にはしゃぐアンゼスだったが…


『アンゼス様。』


イレスの一言に「ごめんなさい…」と、大人しくなる。


『先ずは説明してあげて下さい。』


『そうだね。ごめん、ごめん。』


アンゼスはコホンとひとつ咳をして説明を始めた。



イネスは水の中でも体は濡れません。

逆に陸上にいる時は普通に濡れます。

何故なら……それがファンタジーだから( *´艸`)

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