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創造神と愉快な仲間たち  作者: 川森 朱琳
第一章 動き出す神界
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第14話 イデスの進化②

お読み頂きありがとうございます。


イデスの能力が開花し始めます。


『さて、そろそろ次の段階に移りたいのだが…其方達のイチャイチャはその辺にしてもらえるかな?』


『っ!!すみませんでした!!

アデス、話はまた後にしような?』


『キュウ…』


アデスはプイッと横を向き不貞腐れる。


『こら、アデス!』


『……アデス。』


アンゼスがアデスの名を呼ぶと、体がピクッと跳ね直ぐ様姿勢を正しアンゼスに向き直る。


アンゼスの金色の瞳とアデスの灰色の瞳が合うと、互いの瞳の色が濃くなる。

そして、アンゼスが瞬きを一度すると両者の瞳の色は元に戻り、アデスも瞬きを一度した後イデスの髪色と同じ漆黒の羽を大きく広げた。

二本の足の右足を斜め後ろに下げ、膝を曲げると同時に羽を自身の胸の前で交差させ頭を下げる。


イデスは、その様子を何が起きたか分からないのだろう、ポカンと口を開け呆然と見ている。


アンゼスの「もういいよ」の言葉でイデスは我に返り、慌てて自分もアデスの横に並び立ち頭を下げる。


『あはは、イデスまでしなくていいよ。』


『あ、あの、これは一体……』


『う〜ん……アデスが今やったのは所謂挨拶だね。

イデスに対しての感情とは違う…何ていうか…簡単に言うと、私の事「凄いやつ」って思ったみたい。

それで思わず頭下げちゃった…感じ?』


『え?「凄いやつ」……ですか?確かにアンゼス様は凄いですけど……あ、いや、そうではなくて……いや、なくはないけど……その、アンゼス様とアデスの瞳の色が変わったと言うか、濃く?なった様に見えましたが、それは一体……』


『ああ、それね。

それは、早く次の段階に移りたいけど、アデスはまだ生まれたばかりで、力…体が出来上がってないから、少しばかり成長を早めたんだよ。

だから、簡単な言葉なら少しは話せる様になってるし、羽ばたいて飛ぶ事も多少は出来る筈。


説明するより実際に見た方が早いね♪』



アンゼスはアデスの傍に寄り


『アデス、羽を軽く動かしてごらん。』


アデスは言われた通り羽を広げ前後にゆっくり動かした。

するとフワッと「風」が起きた。


アンゼスとイデスの着ている服に、その「風」が撫でる様に触れ揺らし、同時に二人の髪も靡く。


『……うん。最初はこんなもんかな。

それじゃあ、次はもう少し強めに…何回か動かしてみて。』


アデスは指示された通りにパタパタと羽を動かす。


すると今度は先程よりも強い「風が」起き、アンゼスとイデスは風圧で体がよろめく。


『もういいよ、アデス。

いいね!体が出来上がればもっと強い「風」が起こせる様になるから、しっかり鍛えておいて。』


『はい!』


イデスはこの短時間で起きた事に、頭がついていかず暫し混乱した。

が、直ぐに復活して、目をキラキラさせ興奮気味に声をあげる。


『アンゼス様!これは、もしかして「波」ですか?「流れ」が目に見えたって事ですか?!

アデスも凄いじゃないかっ!!』


『そうだね、今のが「波」だね。

「波」は水中以外の場所でも起こせる事が立証出来たって事だね。

水中…水辺で起きるのは「波」、それ以外で起きる波は「風」と呼ぼうか。

どちらも動く事で発生するから属性としては同じだけど…目に見える現象は違う。だから、ある程度区別しないと混乱しちゃうもんね。』


『…「波」…「風」…どちらも動くから起きる…属性は同じ…動く…


……っ!!アンゼス様!

アデスより体が小さかったり、逆に大きかったりすると、その「風」?の強さも変わるのでしょうか?

それから、それから、数も増えたら小さくても大きいものと同じだけの強さになるのでしょうか?』


『そうだねぇ…一概には言えないけど、ある程度はイデスの言う通りだと思うよ。

違うとすれば、個体の能力で結果は変わる…かな。

その辺も実験してみないと確実な事は言えないけど、色々試す価値はあると思う。

どう?やってみたい?』


『はいっ!!やりたいです!!』


『いいね!

よし!じゃあ、早速…と言いたいところだけど、今日のところはこれでお終いにしよう。』


『え!!何故ですか!!』


『アデスを見てご覧?』


『…アデス?』


振り返りアデスを見ると、羽を閉じ首を下げ座り込んでいた。


『っ!!アデス!!』


『能力を急速に上げ、体を動かしたから少し疲れてしまったんだよ。だから、休ませてあげよう。』


『…アデス。ごめんな……お前の事考えてなかった…』


『今日のところはゆっくり休ませて、暫くは無理しない程度に歩かせてあげな。動くには体力も必要だからね。先ずは体づくりからだよ。』


『……はい。分かりました。

じゃあ、行こうか、アデス。立てる?』


『……はい』


イデスはアデスの体を支えながら、ゆっくり立ち上がらせるとアンゼスに頭を下げ自分の家に向かって歩き出した。


『イデス、焦らなくても大丈夫だよ。

ゆっくりで良いから……体力作りしながらアデスと沢山会話をしな。

心が通えば、能力も上がる…私達みたいにね♪』


イデスは一瞬言われた意味が分からなかったが、アンゼスとイレス、イネスとクジラ達の事が頭に浮かび、そうゆう事かと腑に落ちた。


『はい。沢山話します。では、失礼します。』


イデスはアデスを伴い歩き出した。



アンゼスはイデスとアデスを見送りながら…


『変化って面白いよね。あの子達がこれからどんな風に変わっていくのか楽しみだ。



……変化か。』



アンゼスは空を見上げ呟いた。





イデスは小さなヒントから大きな発見が出来る子です。

また、頭の回転の速さはアンゼスに似ているので、一度気付くと次から次へとアイデアが浮かんで暴走する傾向があり、そこもアンゼスに似ています。

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