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創造神と愉快な仲間たち  作者: 川森 朱琳
第一章 動き出す神界
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第10話 イデスの能力②

お読み頂きありがとうございます。


前回の続き…イデスのお悩み相談からの色んな成長のお話です。


勝手に気まずさを覚え視線を川面に向けると、俺とアンゼス様の前を流れる川に一枚の花弁が流れてきた。

ゆっくり流れてくるそれが俺達二人の視界に入り、後から二枚三枚と花弁が続いて流れてくる。



『何か、こうゆうの良いですね。ゆったりしてて…。

水の中にもゆっくり動くものとかあれば、ぼーっと眺めるだけでも楽しそうなのに……』



何気ない、ホントに無意識の言葉だった……。



『イデスっ!!それ良いね!!面白そうっ!!』


そう言って、アンゼス様は目をキラキラさせ…目を閉じてしまった……。


アンゼス様の体がキラキラと光り出した。

暫くすると、虹色の光がアンゼス様の体から滲み出てくる。


何て綺麗な光景なんだろう。

よく見ると、アンゼス様を包む虹色の光は微妙に揺れている…と言うより、強まったり弱まったりしている様に見える。

それをぼんやり見ていると、虹色の光が強まったと同時に「ポンッ」と音がした事に気が付いた。

そしてそのすぐ後、川の方で「ポチャンッ」と水が跳ねるような音がする。


どうやら、創造が終わるとアンゼス様の脳内から放たれ、そのタイミングで光が強くなる様だ。


これが「創造」の瞬間なんだ……



と、感動に浸っている間もポンポンと川の中に「何か」が創り出される。

それはもう、大小様々、形も色も様々…。


創造中のアンゼス様を起こせるのはイレス様しかいないので、次から次へと創られる「何か」を止める術は俺にはない。


あぁ……イレス様、ごめんなさい!!俺のせいで…


俺は腹から精一杯の声を出した。


『イレス様ーーーーーーーーーっ!!

止めて下さーーーーーーーーーいっ!!』




直ぐ様駆けつけたイレス様にアンゼス様を起こしてもらい、俺の声を聞いて駆けつけたイネスにはドヤされた。


水の中を彷徨う「何か」の回収作業…。

当然、水に関わるものだからイネスの管轄になる。

怒って当然か…すまん。わざとじゃないんだ……。



ギャーギャー喚くイネスと、アンゼス様にお小言を言うイレス様、創ったばかりの「何か」を見て大はしゃぎするアンゼス様。

その姿を見て「楽しい」と思う自分に少し驚き、同時に胸の奥が温かくなる。





『何かいいな……こうゆうの。』




流れる「何か」の回収作業は、それはそれは大変でした。止まっているものを拾うのとは訳が違う。

お陰でイネスの文句は増える一方。


『イデス!!アンタ何してくれてんのよ!!』


『悪かったよ!けど、俺もわざとじゃないんだから、そんなに言わなくてもいいだろ!!』


『わざとじゃなくても迂闊だって言ってんの!!』


『しょうがないだろ!あの時はホントに独り言だったんだから!』


『バッカじゃないの?一人の時に言うから独り言なんでしょ!アンゼス様がいる時に言ったら、それは独り言じゃないでしょう!!』


『悪かったな!!』


普段軽率なイネスに正論を投げ掛けられ悔しくなるも、今回は自分に非がある為あまり強く言い返せないイデス。


そんな二人を微笑ましく思う、イレスとアンゼス。

姉弟喧嘩を見つめる父母の如く、ほのぼのした雰囲気に包まれる。



ギャーギャー喚くイネスの相手に疲れてきたイデスは、早く終わらせられないかと思案した。

そして、ふと思ってしまった。


うーーーってやってバンッ!!


何故かイケる!!と思ってしまったイデス。


『うーーーってやってバンッ!!』


やってしまった……




ドッカーーーーッン!!




川が吹っ飛んだ…。

それはもう見事に吹っ飛んだのだった。



『『『『……え…』』』』




全員固まった……。




『『『イデスーーーッ!!』』』


『ごめんなさーーーーーーいっ!!』





大爆発を起こしたその場に、ぽっかりと大きな穴が出来てしまった。


しかし、その穴に川の水が流れ込み徐々に溜まっていく。みるみるうちに溜まり、大きな湖が出来た。


湖に回収から逃れた「何か」も流れ込み、その先に流れ出る事がなかったので、その隙に回収作業を進め何とか全ての回収が終わった。


結果オーライである。


その後、イレスに大目玉を食らったものの、出来上がった湖は意外にも綺麗でアンゼス自身も気に入る事で、お咎めなしとなった。


それから暫くして、湖の周りはイネスが浄化と再生を施し、緑の木々や草花に囲まれた癒しの場となり、アンゼスの休息地の一つとなる。


いつの間にか湖の中に様々な生き物が生息していたのは言うまでもない…。


今日もアンゼスは最近のお気に入りのこの湖で、あれこれ思案する。


『もっと大きいの創れないかなぁ……。

あっ!あそこがあるじゃん!

今度はあそこで試してみようかな…ふふふ』


ニヤニヤ笑うアンゼスの様子を、木陰から覗き見るイネス。


『……あの顔は何か思いついた時の顔だわ。

大変!イレス様に報告しなきゃ!!』


直感型タイプのイネスは勘が鋭いのです。

直ぐ様イレスの元へ走って行くのでした。




一方イデスはと言うと、湖の原因となった大爆発…


うーーーってやってバンッ!!


これに手応えを感じており、日々の作業で実践を繰り返しその精度を上げていくのでした。


やれば出来る子なんです。



イネスは直感9:1思案で直感型タイプ

イデスは思案9:1直感思案型タイプ

イレスは思案8:2直感で思案型タイプ

アンゼスは思案2:8直感で直感型タイプ

※アンゼスは2:8の直感型ですが、その2の思案がずば抜けている…規格外なんです。

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