少し巻き戻そう
少し巻き戻そう
少しだけ時間を巻き戻そう。
何故、半田薫(22)は、ここで白だか黄だか分からない光に包まれて横たわっているのだろうか? 疑問に思われる方も少数人いると仮定しての、全然スキップしてもらっても構わないお話しである。
彼女は仕事の帰り同僚と参軒ほどはしごして、緑のコンビニでチキンを参枚、青のコンビニで唐揚げを参パック、白くまスティックを1箱、白のコンビニでサラダチキンとぶっといタラバカニカマカラシマヨネーズ風味を壱掴みし、参度目となるパンパンのパンダちゃん小銭入れから小銭ダイブによる床ばら撒きを敢行していた。
白のコンビニのベテランアルバイト君に小銭を掻き集めてもらいながら、お会計を火照った體で涼しい顔してすませてから、夜風に吹かれ途中ギリドンキが開いてたのでリュックと生の6缶パックビッグ焼酎を1本お持ち帰りする傍ら、ふと見上げた空にキラリと光る明るい星がひとつ瞬いていました。
初夏とはいえ、まだ夜は少しぶるっと冷え込んみます。
今日はしまっちゃったけどパンダのあったか寝巻きを引っ張りだすかな? 等と思いを巡らせながら華の金曜日を通りすぎた夜道をずっしり肩に真夜中の嗜みを感じて帰路につくのでした。
半田薫(22)の細やかな幸せで退屈な日々、どこか心の片隅に刺激を求めてなんの変哲もない何時もの週末でした。
ふと見上げた空に、コンタクトしていたとも露知らずに……。