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触手さんは今日も這いずる  作者: トイレの花子
一触・触手さん魔大陸編
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触69・触手さん迷宮に入る

 くあ~良く寝たわ~、ふかふかベッドからノソノソ這い出して欠伸しつつベランダに出る。お天道様も昇り始め街を照らしていて、気持ちの良い朝である、下を見れば住人達が行き来したり店の準備で看板を道に出している光景が眼に映る、正に朝って感じ。


 客室に有るキッチンへ行きポットで湯を沸かして、インスタントコーヒーパックをマグカップにセットし湯を注ぎ入れる。あーコーヒーの香りが広がるわ~新鮮なコーヒーって甘い匂いするんだよな~堪りませんわ~

 神殿でもコーヒー飲んでたけど流石にインスタントは無かったからなあ、豆もそんなに無いからたまにだったし。何時でも飲めるのって素晴らしい!!

 砂糖とミルク多目で朝のコーヒーをベランダに持って行って啜る。街を見下ろしながら飲むコーヒー、何かハードボイルドだろう?探偵物みたいな。


 飲み終えて部屋に戻って呼鈴を鳴らすと部屋の扉がノックされて、宿の従業員が入って来た。部屋毎で朝食を持って来てくれるってんで、頼んでみようかなと。

 モーニングセットを注文するとメモを取り従業員が部屋を出ていく、そして数分後、黒いシックなロングスカートのメイドが配膳用のカートに料理を運んできてテーブルに一式並べて行った。


 いやー至せり尽くせりだなー、神殿でもメアリーが身の回り色々してくれるんだけど、流石にここまでじゃないんだよな。たまにメアリーさん厳しいし、食事の内容とか自室の掃除とか、部屋散らかすと小言飛んでくるからな。

 テーブルに並べられた料理はトーストが二枚とジャムが複数とマーガリン、大きいソーセージが三本とポテトサラダ、んでほうれん草のソテーにコンソメスープ付き。


 そこそこボリュームもあって美味しそうである。まずはトーストに莓ジャムとマーガリンを塗って一口、甘酸っぱいジャムと塩が効いてるマーガリンが甘じょっぱくなってサクサクのトーストと混じり合う。甘じょっぱいのってやたら旨いんだよな~

 ジャムは今の莓にブルーベリー、アプリコット、マーマレードが小さい小瓶に入ってて何れも使いきりサイズでトースト二枚に丁度いい分量になっている。マーガリンも同様、無駄がないのが良いね。


 んじゃソーセージを一本、皮はパリッと音がして中はとてもジューシー、肉汁が溢れる、一旦ボイルして焼いてあるな、この焼き方が一番旨いのだ。

 コンソメスープで脂を流してポテトサラダに、ジャガイモのホクホク甘く、マヨネーズでしっとり酸味が加えられキュウリでサッパリ。ポテサラは幾らでも食べられるな、業●スーパーのデッカイ奴良く食ってたわ。

 ほうれん草のソテーはバターが効いててほんのり甘い、醤油少し垂らしたら白飯と合いそう、このままでも充分過ぎるくらい旨いが。付け合わせといったらやはりこのほうれん草のバターソテーと人参のグラッセである、ハンバーグだったらグラッセ付いてきてたかも。


 交互に食べていって全部平らげコンソメスープで一息、ご馳走さまでした。いやー旨かった、多分素材も一級なんだろう、うちの食材はまだまだだからな~品種改良も必要かもしれん。


 モーニングセットを食い終えて、集合時間になったので宿の受付カウンター前にあるホールに赴くと、もう皆集合していた。ほんじゃ行きますか、全員宿から出て東門を抜けて街道を歩いていく、近場らしいんでコンテナは取り敢えず置いてきた。場合によっては迷宮行くとき使うかもしれんが。


 街道は人の往来が多く、鎧を着たり剣を携えているのが結構いるんだが冒険者か。魔法使いっぽいのも居る、集団で歩いてるのはパーティ組んでるんだろう、色んな種族が混ざっている。流石にドラゴン連れてるのは居なくて、イーラがちらちら見られている、後私も。まあ触手だし普通こんなとこ移動せんわな。


 露天とかも増えてきて、迷宮が有る場所は縁日かってくらい並んでおり人でごった返していた、迷宮はどうも人気スポットのようである。売ってるのはポーションとか装備類に雑貨や携帯食か、飲食店も有るな、焼きそばとかもあるでやんの。


 一先ずは携帯食とポーションを幾つか。パディカは回復魔法が使えるってんで魔力ポーションを多目に購入、カジノで稼いだお金が役に立った、五十ゴールドスタートだったらこんなに買えなかったな。

 ちなみに通貨は小銅貨、銅貨、銀貨、金貨、それ以上らしい。通常は金貨までしか使わないぽい、そっから先は銀行間とかで使うのが殆どとの事。

 100倍毎に小銅貨から繰り上っていって、小銅貨数枚で野菜が買えるくらい、ここでの一般的な都民の月収入が銀貨二枚から四枚って話、宿の受付担当が教えてくれた。


 さて、迷宮の入口に行くと引っ切り無しに冒険者が出入りをしていて、衛兵が両脇に立っている、単なる見張りっぽくて、何かしてるって訳でもなく通行は自由みたいだ。

 他の冒険者に習って入ろうとしたが、馬の顔をした衛兵に声を掛けられた。


「ちょっと待った、ドラゴンに魔物とスケルトンか……おっと失礼、見慣れない顔だがここは初めてかな?であれば簡単な説明をさせて頂きたいのだが宜しいかな」


 このパーティーのリーダーと思われたのか、ビノセと話始める。


「宜しく頼む」


「では手短に、まずこの迷宮は幾つかの層になっていて、下層に行けば行く程魔物や魔獣が強くなっていくし罠も増えるので無理はしないように、命を絶たれる冒険者も結構居るんでな。一応死体の回収はしているんだが最下層付近は専用の特殊部隊が潜らねばならんし金も掛かる、あまりに深い層は基本放置とされるから充分気を付けるように。

 で、もし帰還が困難になったらこの「戻りの宝珠」を頭上に掲げるといい、発生した魔方陣内部の者を即座に地上へと戻してくれるぞ。使えるのは1回だけだしそこそこ値が張るんでな、緊急時に使うといい、今回は初潜入ということで無料で差し上げよう」


 衛兵から宝珠をビノセが受けとる、まあ帰還魔法あるし、あまり使わない気もすっけどな、まあ頂いておこう。


「感謝する」


 掌サイズの宝珠を貰って仕舞い込むと迷宮の中へ、さて何が待ち受けているのやら。

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