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触手さんは今日も這いずる  作者: トイレの花子
一触・触手さん魔大陸編
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触68・触手さん魔王と謁見する

「我は魔大陸を納める魔王、サタニルシア・ヤマダ・ルージワールじゃ、サターニャと呼んでもよいぞ、我名前が長いからのぅ」


 はいはいサターニャちゃんね、サターニャちゃん、っつーか名前が厨二っぽいな……サタンとルシファー、ルージュとノワールだろそれ、後山田……?


「魔王様……軽々しく略称を使わせるのは如何なものかと」


 サターニャちゃんの横に居る黒スーツの女性が眼鏡をクイッと右人指し指と中指で上げる。あ、これ絶対参謀とか側近だ。


「まあ良いではないかその様な細かいことは、我は堅苦しいのは嫌いなのじゃ、爺上も母上もそうであったろ?」


 ワハハと笑いながら玉座にサターニャちゃんが座る、何か魔王っぽくないというか、すっげーお爺さん感するなこやつ、好好爺こうこうや的な。


「さて話は大体聞いておるぞ、人種からルーデ海を解放し、新たな力を求めておるとな。人種含めデヴィルスはこの世界、いや全宇宙において絶対的な驚異じゃ、我々も進んで力を貸そう。爺上や母上、父上からも御子が来たら助力せよと言われておったからの」


 どうやら此方ではデヴィルスの認知があるようだ、大精霊やキードですら詳細は知らなかったんだが。


「ではそなた達の今後の事についてじゃな、人種とデヴィルスに関してはこの魔大陸では安心して良いぞ。人種は見つけ次第駆除しておっての、魔人種大戦以降、ここ300年は安定しておる、この都市を見ても実感出来るじゃろうて」


 確かに此処は物凄く発展している、私達が居た所とは大違いだ。


「この魔大陸以外でも我々で駆除を行いたかったんじゃがルーデ海があの様でのう、彼方の人種共の抵抗でままならかったでな、今後は此方からも逐次戦力を投入しよう」


 おー、そりゃありがたい、戦力アップすれば人種駆除も捗るってもんだ。


「次に力についてじゃが……そうじゃな、此処より東に有る原始の迷宮に行くがよい、その最奥には地下神殿が有り神の力の断片が残されていると爺上がよく話してくれたのう。ちなみにこの迷宮、変わった物がよく出土するんじゃがの、例えばコレじゃ」


 言うとサターニャちゃんが懐から何かを取りだし……おい、ちょっと待て、それ見たことあるぞ。


「げー●ぼーい、と爺上が言っておったのう、コレ玩具なんじゃが、この沢山あるボタンを押すと何と絵が変わって遊べるのじゃ!!これでも凄いんじゃが、これに挿せるかーどりっじを取り替えると別の絵でも遊べてしまうのじゃ。我のお勧めは、てと●すと、ろっく●んわー●どじゃよ」


 右手にゲー●ボーイ、左手にソフトを持って魔王が見せてきて私は盛大に吹き出した、まんまじゃねーかよ!!創造神お前限度考えろや、やり過ぎだよ!!!


 魔王がゲー●ボーイのスイッチをオンにすると、あの音がして、親より聴いたBGMが聞こえてきた。うわぁぁぁぁぁぁ…………うっそだろお前…………マジでテト●スやん…………


「おっと、うっかり遊ぶところじゃった、このかーどりっじを見つけたら我に持って来るが良い、報酬も出そう」


 え、マジで?つかまだゲームソフト出てくるのかその迷宮、ちょっと楽しそうじゃん、レトロゲーム拾えるとか。


「このかーどりっじ、爺上が凄く詳しくてのう……というか出土以前から知っておったようじゃが……献上される度何か懐かしんでおったしの」


 ……あ~、サターニャちゃんの爺ちゃん、ぜってー元日本人だ。車道とか完全に日本のだったし。


「という訳で原始の迷宮に向かうのじゃ、彼処は冒険者も一攫千金や腕試しに通っておるでな、結構賑わっておるぞ。それと、我が都を観光すると良い、この大陸で一番栄えておるからの。ああそれから宿も手配しておいたんで、好きに使うがええぞ、迷宮と宿の案内はそこの衛兵がしてくれるからの」


 玉座の左側に居る衛兵が右手を胸に敬礼をする。


「では行くが良い、かーどりっじも宜しくの」


「魔王様、あまり遊び呆けられては困ります」


「ぬ、ぬぐ!す、少しだけじゃ少しだけ……」


「昨晩は夜中まで遊び続けていたようですが……?」


 唐突に始まったお小言を他所に玉座の間を後にし衛兵に付いていく、城を出て中央通りを数分歩くと彼は一軒の宿前で立ち止まる。


「此方が皆様の宿泊される宿で御座います、宿泊料は無料としてあるのでご自由にお使いください、迷宮は東門を出て街道を進むと直ぐの場所にあります、冒険者も絶え間なく出入りしていますし看板もあるので分かりやすいかと、それではこれにて失礼します」


 敬礼をすると衛兵は城に帰って行った、コンテナを宿の荷馬車置場に停めて宿の中に入ると受付でクオが手続きをする。かなり豪華な宿で王城に負けず劣らず、クラシックみたいな音楽が流れている、高級ホテルって感じ。

 部屋の案内係がやって来て中を通され、各員それぞれに宛がわれた個室に入っていく。


 室内は豪華の一言、客船も立派だったが此方も負けていない、広さだけなら上えある、まあ向こうは船だから限界あるしな。

 大きな窓にのんびりしたベランダ付き、十階建て最上階で其処からは街並みが一望出来る、良い見晴らしだ。椅子とテーブルも置いてあるから街を見下ろしながら食事も出来そう。


 今日はゆっくり寛いで明日迷宮に行こうかねぇ。

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