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触手さんは今日も這いずる  作者: トイレの花子
序触・触手さん原始編
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触5・触手さん死体を見つける

洞窟をずりずり移動していると、ちょいちょいスライムを発見出来た。

その都度美味しく頂いておいたが、これなら食べ物はそんなに困らないかもしれない。

ただ、もっとマシな物食べたいけどね...毎食ゼリー飲料もどきは流石に...


腹も膨れて洞窟内を探索する、内部がどうなっているかは把握しておくべきだろうし、魔物がスライムだけってこともあるまい。

何かヤバいのが居たっておかしくはない、調査は大事だし逃げ道とかの確保も必要だろう。


移動速度が遅いのであまり進んではいないのだが、暫くして道の曲がり角に何か歩いているのが見えた。岩越しだけどサーモアイ(適当に名前つけた)ではっきり分かる。

見た感じ人間のようだ、人と遭遇出来るとは何とラッキー、洞窟の外に連れて行ってくれるかもしれない。


と、思ったのだが...いや待て今の私は触手の魔物、こんな姿見られたら逃げられてしまうに決まっている。

う~ん、よし、後ろからこっそり着いて行こう、そうすりゃ出口まで行ってくれるはずだ。


というわけで尾行開始だ。


...にしても、この人何かふらふらしてるんだが大丈夫かね?サーモアイだと詳細には分かんないんだよな...


一応様子見ておくか、普通に見える方でそーっと岩陰から向こうを覗きこむと...何か随分と着ている服がボロボロじゃありませんこと?

いや、服どころか身体もボロボロで...骨出てるところも...


...ああ、分かった


ゾンビだこれー!!

まあ、スライムが居るくらいだしゾンビ居てもおかしくないか。


ん~、外出れるかな~思ったんだけど多分こりゃ駄目か~、恐らく洞窟の中さ迷ってるだけだな。


仕方ない、放っといて探索続けるか...


そう思いふと後ろを振り替えると


「ぐるるるる」


至近距離にゾンビが立ってた。

いつの間にか別のゾンビが寄って来てたっぽい。


「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!?」


ぐぼぼぼぼぼぼーと思わず絶叫を上げる、やばいやばい、逃げないと!!

一目散に逃げようとするも私は移動速度がやたら遅い、逃げれるのか!?


が、遅いのは向こうも同じようで、どっこいどっこい、一定の距離から詰まりも離れもしない追いかけっこが始まったのだった。

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