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触手さんは今日も這いずる  作者: トイレの花子
序触・触手さん原始編
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触53・触手さん初ピンチ

第一補給拠点制圧後、第一前線基地、第二補給拠点と次々に制圧をして行き、残す所は第三前線基地だけとなった。制圧した箇所はスケルトン達が常駐し人種達のエシータスク山脈への増援を妨害している。これで少しは楽になるだろう、とはいえ先に進めば進む程守りが強固になってきていて、戦闘用のゴーレムも数を増している。あいつらクッソ固いから私じゃないと対処難しいんだよな……しかもキマイラもちょいちょい混じりだしてる始末。正直面倒臭すぎる。


その為、この前救助したハーピー達が偵察してくれるようになったのは非常に大きかった。どうも遠目が効くようで、上空から向こうの様子が分かるとのことなんで偵察を申し出てくれた。これで予め敵の状況がある程度把握可能になったのだ。


で、ハーピーの斥候からの報告によると、最低でも戦闘用ゴーレムが50体、兵士が300人位は居るらしい。恐らく、これ以上は居るはずである、となると正面突破はかなり厳しい。って~訳で触手さん良いことを思い付いた、地上から攻める必要は無い、地下から攻める!!


どういう風にするかって~と、土の魔法で地中を掘り進める。この魔法、土自体を操作出来るので掘削にも使えるのだ、この前何となく魔法で土弄りしてたら気が付いた。


敵陣の真下まで掘ったら地面に穴を開けて中から殲滅開始、自軍をどんどん送り込むのだ。

という訳で数日かけて巨大なトンネルを掘ってスケルトン達を大量に待機、総勢500体の軍勢が地下に集結した。いや~随分増えたね、神殿周辺は団地みたいになってるよ、スケルトン団地。木造マンションが結構建った。


一から作り上げたスケルトンも成長が順調のようで、サブコマンダークラスになったのも幾つか居る、どうも成長に個体差があるらしくて、自我形成速度が疎ららしい。サブコマンダーは元エルフのスケルトンコマンダーと一緒に行動している。


さ~て、それでは皆様そろそろ行くとしましょうか、突撃ー!!

斜め上に向けて巨大な穴を開けるとそこからスケルトン達がワラワラと飛び出して行く、出やすいように傾斜は緩め。


「な、何だこいつらは!?」


「穴からスケルトンの群れが……ぐわっ!!」


「て、敵襲ー!!敵襲ー!!」


地上は蜂の巣を突いたように大騒ぎ、いきなり地面から這い出してきたスケルトンの大軍勢に奇襲を受けて大混乱だ。コマンダーとサブコマンダー達からの指示の下、スケルトンファイターが先陣を切り、アーチャーとメイジが援護する。

綺麗な連携により瞬く間に基地を蹂躙して行く。


「くそ!!ゴーレムを全部出撃させろ!!」


隊長と思わしき兵がそう叫ぶとゴーレムがワラワラと集まって来た、"()"ってたぜェ!!この瞬間(とき)をよォ!!


ゴーレム全部が集まった、今だ!!

地表に出てきた私の合図でスケルトン達が待避すると、ゴゴゴゴゴと地鳴りが辺りに響き大地が揺れる。


「な、何だ!?何事だ!!」


向こうの隊長が叫ぶや否や、ゴーレム達が地面に沈んでいく。


「なっ!ゴーレムが!?」


瞬く間にゴーレムは泥沼へと落ちて消えて行った。

ゴーレム達が集まった瞬間を狙って足元を深い泥沼へと魔法で変えたのだ、そして私は泥を元に戻す。

これで邪魔なゴーレムは全て地中の奥底、這い上がってもこれまい。


「ば……馬鹿な!!あの数のゴーレムが一瞬でやられるとは……」


あまりの事に隊長が驚愕している、まあ無理もない、大量に用意した最新兵器一撃でやられちゃ~な、鎧タイプも結構混じってたし?

ただこちらとしてはあんな固いの数十体も一々相手にしてらんないんで、平安京エイリアンが如く埋めさせて貰った。平安京エイリアンを知らないって?ググれ。

若しくはドラ●もん迷宮大作戦だ。


さて、ゴーレムも片付いたし、何かキマイラは出してくる気配無さそうだしこれで終わらせ……てはくれなかった。


「こうなったらまだ試作段階だがアレを使うぞ!!出せ!!」


隊長が右手を挙げるとサイレンが鳴り響く、まだ何かあるのか。後……やっぱり恐怖の発動が遅いな……個人差、って感じじゃないなこれ……何らか耐性付けてるのか?


等と考えていると奥にある大きな鉄扉が開き何かが出てきた。鎧ゴーレム何だが……二回りくらいデカイくて色は黒い、特別タイプか?ズシンズシンと重い音を立てて歩いて来る。


「行け、ゴーレム試作一号機!!今までのゴーレムとの違いを見せてやれ!!」


命令されたゴーレムが右手を振り上げ殴り掛かってくる、今までのよりも速度が速い、触手を二本クロスさせて防ぐも……パンチが重い、殴られて後ろに大きく身体が押される。こいつ明らかに強いな、出力が段違いだ。

こちらも負けじと他の触手で殴るが……やっぱり硬い、打撃が通ってる様子は見られない。ならば今まで同様、風魔法によるドリル攻撃で……と思った次の瞬間だった。


「ゴーレム、動きを封じろ!!」


ゴーレムが数歩下がると右掌から何かを飛ばして来た、それは私をすっぽりと覆う。これは……網?

網に包まれ身動きが取れなくなる、どうやら細い金属製のようで、引き千切る事が出来ない、相当頑丈だなこれ……捕まえるつもりか?

ジタバタもがいてると隊長が次の指示をゴーレムに下した。


「逃がすな、放電開始!!」


ゴーレムの右腕がバチバチと音を上げ始める、そして光ったと思うと、網を伝って電流が(ほと)る!!


あだだだだだだだー!!!


全身を電流が駆け巡り激痛が走る、クッソ痛えぇぇぇぇぇ!!!

ちっくしょお、網取れないし激しく痛いし!!どうしろってんだこれ……!!

電撃網から逃れようと痛みに耐えながら必死こいて外そうとしていると……更に追撃が飛んできた。


「よし、今だ止めを刺せ、火炎放射!!」


放電を続けながら左掌をこちらに構えると、ゴーレムはそこから勢い良く炎を噴射してきた。


ぎゃあぁぁぁぁぁ、うおおおおあっちいぃぃー!!!


電撃に加え火炎で火ダルマにされる、やっべえ、これマジであかんぞ……ゴーレムの攻撃から逃れられず、私は全身を炎に包まれた。


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