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触手さんは今日も這いずる  作者: トイレの花子
序触・触手さん原始編
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触47・触手さんお掃除する

城から外へ飛び出すと、街中は大騒ぎになっていた。

建物の一部が破損したり倒壊しており、住人が逃げ惑う中、兵士達が避難誘導を行っている。

腕や足、または頭の取れた物が瓦礫に埋もれていた。

これが廃棄ゴーレムか、ウチャデ鉱脈で見た物と違って鎧は着けていない、クオが前に言ってた作業用って奴か。


クオがゴーレムの一体に近寄る。


「ふむ、大方壊れたゴーレムを海に棄てているってところか、しかしこれは酷いな」


「何時もは数体程度なのですが、今回は今までに無いほどの大量投棄です!!」


住人を避難させている兵士の一人が教えてくれた。

見ればあっちこっちにゴーレムが転がっている、ざっと見た限りでも数十体はある。


「修理もせずにそのまま廃棄か、実に人種らしい、まだ使える部分で一杯じゃないか」


モル大森林の伐採もそうだけど、人種って使い捨て思考なんだろうか?

何て考えていると、上空から何か降って来る。


「またゴーレムです!!」


兵士が叫ぶと次々にゴーレムが建物や地面に落下していく。

何つう数だ、どんだけ上で落としてんのさ!!


暫くしてゴーレムの雨がやっと止んだ、鮫映画じゃねーんだぞ、全く……

ま~しっかし酷い有り様だ、周囲の道路や建物はボロッボロ、怪我人も少なからず出ているみたい。

水質汚染のみならず、直接街に被害が及ぶとは。


しっかし、これからこれらの撤去か、こりゃ大変…………


瓦礫に埋もれてたゴーレムが、ゆっくりと動き立ち上がった。


「まずい、こいつら動力が死んでないのか!!」


クオが叫ぶと転がっていたゴーレム達が次々に動き始め、再び周囲が騒然になった。

住人達の悲鳴轟く中、ゴーレムは破壊活動を開始する。


「これは……とにかく止めなければ!!」


叫びビノセとパディカが飛び出して行く。

メアリーもスケルトン達に指示を出し、クオは急いでコンテナを持ってきて銃火器による援護を行い始めた。

私も加わり、ゴーレムの掃除が始まる。


城内からも兵士が多数駆けつけ、あちこちで対処に当たっている。

戦闘用ではないし部分的に壊れてるからか、数人がかりでも何とかなってるみたいだけど、如何せん数が多い。

街中ということもあり、風で盛大に吹き散らすって訳にもいかんし、地道に各個撃破していく事にする。

まずは手始めに手前に居る三体から。


「チェェェェェストォォォォォ!!!」


作り出した乙女汁グレードソードでゴーレムの脳天から真っ二つに斬り裂く。

そして横に凪ぎ払い二体同時に動体を切断!!

ドスンと重く倒れ伏し動かなくなる、よし次ぃ!!


左右からやってくる二体目掛けて、二本の乙女汁ロンギヌスをそれぞれに投げつける。

顔面に突き刺さると、その勢いで倒壊した建物に吹き飛ばされ串刺しになり沈黙。

まだまだぁ!!


前から突っ込んで殴りかかってきた奴の拳を乙女汁シールドで防ぐと、


「オラアァァァァ!!!」


逆にシールドでぶん殴って地面に叩き付けて木っ端微塵にする。

粉砕!!!


更に前方からやってくる集団目掛けて、土魔法で肥大化させた巨大乙女汁フィールドを射出、

直撃すると壁へ押し潰した。

一丁上がり!!


手当たり次第に片付ける、他の皆も頑張っているおかげか段々と数が減ってきているようだ。

よし次は……


……


…………


「ご協力ありがとうございます」


最後の一体も沈黙し、城に戻るとイーメが迎えてくれた。

やれやれ、何とかなって良かったが、このままだとまた同じことが起きるだろうし、とっとと片付けて来た方がいいだろう。


「さて、人種の生産工場への行軍なのですが、先程の廃棄ゴーレムのせいで街に甚大な被害が出たため、そちらに兵を優先せざるを得なく…………」


イーメの表情が曇る、まあそうだわな、クラーケンも一緒になって今外で瓦礫片付けてるし。


【OK、私達だけで行ってくるよ】


「ありがとうございます!!」


深々とイーメが頭を下げる。

まあモル大森林やウチャデ鉱脈でも自分達だけで何とかしてきたし大丈夫でしょ。


今フラグ立てた気がするけど、平気平気、はっはッは。


「それでは地上へお送りしますのでお集まり下さい」


イーメに促されて城の大きな庭に出る。

そこには上から降りてきたときと同じ球体が置いてある。


「これに乗って地上へ戻ったら、そこから海岸沿いに北上して下さい、生産工場が建っています」


私達が球体に乗り込むと少しずつ浮上していく。


「ご武運を」


イーメと複数の兵士達に見送られ、地上へ戻ると言われた通りに北上へと移動を開始した。

海底都市から戻ったせいか前よりも悪臭が鼻に突く、だが今はそんなことはどうでも良くなっていた。

あの惨状を見せつけられたせいか、私は気がつかぬうちに沸々と怒りがこみ上げているようだった。


さあ、反撃の狼煙を上げようじゃないか。

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