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触手さんは今日も這いずる  作者: トイレの花子
序触・触手さん原始編
32/82

触31・触手さん外に出る

数日後のこと、自室のベッドの上でゴロゴロしていると扉がコンコンコンとノックされメアリーが入ってきた、ん?何だろうね、ご飯にはまだ早すぎるし。


【御子様、結界が破壊出来たとのことです、さあ外へ参りましょう】


お、マジで!?遂に外に出れるのか!!

テンション上がるな~


ベッドから起き上がり身支度を済ませるとメアリーに着いていって神殿の外に出て、庭で遊んでたピヨ彦を背中に乗せ神殿の裏へ回っていく。

そしてそこにある魔方陣に乗って下層の小屋まで飛んだ。


ゴブリン村を通過し洞窟内を進んでいく。

あ~ここも久しぶりだな~あの拠点どうなったかね、もう使わないだろうけど、ずっと放置してるし。


道中特に何事もなく、坂道を登っていき、あの出口に辿り着いた。

……ソロモンよ私は帰ってきた!

さて、結界は破壊出来てるそうだけど。


恐る恐る触手を伸ばし……通った。


あの壁の感触は無い、見事に無くなっているようだ。

そして出口を抜ける。


……やったど~!!遂に外に出たぞー!!ヒャッハー!!

思わず小躍りする。


少し落ち着いて、周囲を見ると薄暗い森の中、細い道が一本向こう側に続いている。

さて、モル大森林だっけ?そこへはどうやって行けば良いのやら?


【問題なく出られましたね、ゴブリン達によるとこの道を進んで森を抜け、その先に亀岩と呼ばれる巨大な岩、そして更に東へ向かうとモル大森林があるそうです】

【ここから歩いて二、三日程度とのことですのでそこまでかからないでしょう】


ふむ、そんなに離れてはいないのか、でも野宿確定かね。

うっしそれでは行きますか~


メアリーと一緒に森の中を進み始める。

あ~空気がうめ~


神殿の方も下の溶岩地帯のせいかそこまで空気いい方じゃなかったからな~

森林の匂いが堪らんね。


所々畑が有るんだけどこれはゴブリン達のかな、色々野菜が実っている。

あの料理の材料はここで作ってたのか。

ふむ、農業ね……そういやスケルトン達が畑耕してたよな、何作るんだろ。


時折小鳥の囀ずりやカラスの鳴き声が聞こえる中、熊さん等に遭遇したりもなく、私達は森を抜けた、結構歩いたな~。

目の前には広大な草原地帯、遠くに見える岩、あれが亀岩か。ここから見ると小さいな。


日は頂点を過ぎやや西に傾きかけたところか、今日中にあの岩まで行けるかね?

微弱な風が凪いでいく草原を歩いていく。

草を啄んでる動物がちらほら見受けられる、何か見たこともないのばっかりだけど。

針ネズミぽいけど額に細長いドリル状の角あるのとか、羽生えてる牛とか、足六本の兎等々。


そんな中、やたら元気に走り回ってるのが居る。

鳥っぽいんだが……脚がやたら長い、ダチョウの比ではないくらい長い、倍くらいないか?

んでもって嘴もでっかい。

それが豪快に走ってんだけど……なんかこっちに向かって来てない?


そいつは首をブンブン振り回しながら口からなんか盛大にオロロロ吐き出しつつ、

オエーッ!オエーッ!と叫けんでガニ股でドタバタと突っ込んでくる。


子供が見たら泣くぞ、何だよこの奇行種。


【グラスランナーですか、発情期のようですね。普段は大人しいのですが繁殖の時期になると興奮して、メスを探しにあの様に走り回るのです】


それメス逃げたりせんの?


【もしかしたら私達をメスと勘違いしているのかもしれません、手当たり次第に突っ込んでくるそうなので】


見境なしかよ!!なんつーはた迷惑な……


【仕方ありませんね、あれと交尾なんて御免被りますし、食材になって頂きましょう】


メアリーが右手を前につき出す、次の瞬間空気を切り裂くような風切り音がして、鳥の首がずるりと切れ落ちた。


え、何今の?もしかして魔法か?


【これでよし、少し過ぎてしまいましたがここで食事と致しましょう】


メアリーは鳥の横に歩いて行くと右手を振り上げた、するとその手に金属のような刃物が現れ解体し始める。

そして解体が終わると刃物が消えて代わりに水が吹き出す。


その後もテキパキと作業を進め、あっという間に鳥は焼肉へ変身したのだった。

どこから取り出したか分からんが布のシートを地面に敷き、焼肉を木の皿に盛って並び終える。


【では頂きましょう】


いや~魔法ってスゲーなー

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