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触手さんは今日も這いずる  作者: トイレの花子
序触・触手さん原始編
20/82

触19・触手さん絡まる

縦穴から降りてきたそいつは音も無く静かに地面に到達する。

真っ黒な蜘蛛、だがとてつもなくでかい。私の倍はあるだろうか、シューシューいいながら前足で威嚇している。

巣を燃やされて怒り心頭ってところか。


背中で寝ているピヨ彦を触手でぺちぺちして起こす、こいつを倒さないと先に進めないだろうし、そうなるとピヨ彦が巻き込まれて危ない。

目を覚ましてピヨピヨ鳴いてるピヨ彦を降ろすと後方へ離れるように仕草で示す。

理解したのか、とてとて歩いていく。これでよしっと。


そんじゃバトルといきましょうか、向こうもやる気満々でにじり寄ってくる。

そして開幕一番、蜘蛛は糸を吐き出して飛ばしてきた。並みの量じゃない、素麺かってくらい大量だ。


おっとっと、慌てず騒がず地面に生えてる鍾乳石を掴んで華麗に避ける。

が、蜘蛛は吐き出した糸を前足で掴むと軌道を変えてきた。


ぬぉぉ!!?嘘だろおい!!


蛇の様に追跡してくる糸の群れ、やっば、これは避けられん!!

触手の1本に絡み付くと蜘蛛は糸を手繰り寄せ始めた。

ぐぬぬ...ガッチリ絡んで振りほどけないし、千切れもしない、蜘蛛の糸は頑丈と聞いたことはあるけどよもやこれ程とは。


踏ん張ってはいるものの力負けしてるのか、じりじり引っ張られていく、不味いなこれは。

徐々に距離が縮まっていく、絡まった糸は取れそうにないし...だったらいっそ距離を詰める!!!


踏ん張るのを止め、向こうの引っ張る力を利用して飛びかかる!!

力の均衡が崩れ、蜘蛛目掛けてすっ飛んでいく。

必殺!!フライング触手スーパーウリアッ上!!!


真っ直ぐ横に伸ばした触手が盛大に蜘蛛の顔面を捉える、虚を突かれて耐えられ無かったのか蜘蛛が私共々吹っ飛んで壁に激突する。

いったたた...起き上がって奴を見るとまだひっくり返ったままだ、糸もほどけている、今がチャンス!!!


「うぼえぇぇぇぇ!!!」


ありったけの乙女汁をぶっけてやる、速乾性だからあっという間に固まっていく。

金属並みの固さだ動けまい、そして乙女汁槍を即席で作り...成敗!!!


大きく振り上げた槍を顔面に突き刺す。

シャァァァァ!!!と断絶魔を上げ激しく痙攣して...やがて動かなくなった、やれやれ倒せたか...もし全身を糸で絡め取られてたらこっちがヤバかったな...


ふ~やれやれと一息つくと後ろからピヨ彦が背中によじ登ってきた、お~母ちゃん勝ったぞ~

さて、これどうしようか、蜘蛛ってカニとかエビっぽいって見たことあるけど、調理しにまた戻るのもなぁ...

暫し悩んで...いいやこのまま置いて先進もう、食糧まだあるし。

っちゅ~訳で、ここ登って行かなきゃあかんのよね。縦穴を見上げるも先は暗く天井も見えない、はてさてどんだけの高さがあるか。

私は足を壁に貼り付かせるとずりずりとゆっくり這い上がって行った。


しっかり捕まってろよ~ピヨ彦~

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