みえっぱり
あっという間にシルバーウィークは終わり、忌まわしき学校は文化祭です。
中学の頃は、高校の文化祭をとても楽しみにしてたのに一体どこで間違えちゃったのだろう。
ああ憎い。過去の能天気な自分が憎くて仕方ない。
馬鹿な高校にはあっち系がいっぱいいるに決まってるじゃない!
一日でいいから過去に戻りたい。戻って、過去のわたしに違う学校を志望するよう説得してと友達に頼みたい。
高校生になって、そんなことばかり考えています。暗い理想、というのでしょうか。
先生としての思いやりが無い担任が変わらないかな、とか、一年生全員わたしより暗い子にならないかな、とか、自分の嫌いな子が恥ずかしい思いをしないかな、とか。ほんと、そんなことばっかり。
そんな自分が大嫌いです。大嫌い。
あ、話戻しますね。今日、文化祭だったんです。
インフルエンザの影響で一般公開が中止になったのに校内校内はするそうです。しかも二日間。けっ。
午前中は、ほとんど屋上に続く階段にいました。
あそこ落ち着くんです。人の目がなくて、のびのびできる。ほんとうに、のびのびできるんです。
景色も綺麗です。今日は、どこかのおじいちゃんが庭の花に水をやっていました。うらやましかったです。ああいう穏やかな生活を送りたい。一人でもびくびくしなくていい生活をわたしは送りたい。
午後はお化け屋敷のお化け役でした。裏方の方がいいよね、とクラスメイトが気を回してくれたので。
ああ疲れた。あまりの疲労に、どうしたらいいか分かりません。
こんな情けない話、知り合いにはとても聞かせられない。わたしは、こんなに考えてちゃいけない。いけないんです。そういうキャラだから。
泣きたいよう。わんわん泣いて悩みをぶちまけたい。知り合い以外なら誰でもいいから、うんうんって頷いて聞いてほしい。それだけで、わたしはきっと救われると思うんだ。
ギリギリだよわたし。ギリギリのところで保っています。
もしもわたしが、刑事ドラマのクライマックスで海岸の絶壁で包丁持って
「来ないで!」って刑事を脅す犯人だったら、海に飛び込まないで刑事の胸に飛び込むと思う。しにたいと思うけど、今は実行する気にならないんだ。
さっき、ハサミを手首に当ててみました。当てただけで、切ってはいないけど。
わたしはきっと、これからもっともっともっと嫌なことがあっても、リストカットはしないと思います。
傷痕は、情けない証拠になるからです。本気で病んでいるんだ、ってすぐ分かってしまうからです。
もし切っても傷痕がつかないなら、わたしはきっと左腕をずたずたにしてるんだろうけど。
中途半端だわたし。中途半端だから、精神がおかしくなっているのか分からない。
社会から見て、わたしはどう映っているのだろう。
わたしは正常でいたい。異常って思われたくない。でもそれ以上に、わたしの近くにいる人を異常って思わせたくない。それが一番怖い。
だから、人と話してもある程度の距離は離れていました。自分からは滅多に話しかけませんでした。
今思えば、それがいけなかったのかも。壁を感じさせちゃったのかも。
ははは失敗。
学校生活を思い出すと、ごめんなさいと呻いてしまいます。後悔がいっぱいです。
ああすればよかった、ああ反応すればよかった、ああ冗談言えばよかった。
たくさんの後悔で押し潰されそうです。
でも頑張らなきゃ。わたしは頑張らなきゃいけない。
早く三年経たないかな。
卒業したい。卒業したい。卒業したい。卒業したい。卒業したい。
ああ卒業! わたしは卒業に恋してます。
一人になりたい。
遠くにいきたい。
あんな奴らの顔なんか見たくもない。
しにたい。
でも頑張らなきゃ。
わたしは頑張らなきゃいけないの。
それがわたしだから。