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嬉しい3月



こんばんは。


やっと、やっと三月になりました。なので久々に更新します。


二月の廊下掃除、やっぱり辛かったですね。

一人きりになった空き時間、教室掃除を勝手に手伝うことの惨めさ。

一人で机を並べている時、先生は友達いないんだなと思っていないか、生徒はお邪魔虫だと煙たがっていないか、そんなことばかり考えていました。

もうとにかく、掃除の時間が長い長い。15分って、本当に長いんです。

1分過ぎるってとてもすごいことなんです。


わたしは、去年の12月にスケジュール帳を買いました。

初めてのスケジュール帳なので、ぜったい続けよう、と意気込んでいました。

だけど、それは予定を書き込むものではなく、2月の掃除がある日を斜線していくものに変わっていました。

楽しみにしていた友達との<お好み焼き屋さん>も、掃除が終わると斜線しました。



わたしね、高校生になってから人前で初めて泣きました。

泣いたのは<お好み焼き屋さん>の日です。その日は大掃除でした。

その時のわたしは、特に情けない日が続いていたので少しまいっていました。

でも、友達との<お好み焼き屋さん>は楽しみにしていたので、頑張ろうとは思っていました。

なのにショックな出来事がたくさん、本当にたくさん起きてしまいました。

どんなことがあったのかは、早く記憶から消したいので書きません。本当にごめんなさい。

そうして、わたしはSHRの時には笑う余裕も無くなっていました。


帰りはいつものように、クラスで一緒に行動する子と帰っていました。

勝手に名前つけますね。


「こっこ」


保育園から一緒で、髪の毛がさらさらな子です。


わたしは頭では分かっているのに、こっこに話しかけることができません。


「疲れたんだよー」


って一言も言えなくて、こっこの話をただ頷いているだけでした。

わたしが沈んでいる間、こっこは色んなことを話してくれました。

いつもならわたしから話題を出すのに、こっこはこうやってたくさん話す子じゃないのに、ああこっこは気をつかってくれてんだ、とぼんやり考えていました。

そしたら急に泣きたくなって、喉の奥がきゅうっとなりました。瞼も熱くなりました。

もう声を出したら終わりだってくらいに、涙がすぐそこまで来ていました。

だから、こっこに「うん」と頷くこともできませんでした。

学校からバス停まで約一キロなのですが、あと半分ってところくらいで、とうとう涙がこぼれてしまいました。

わたしは何だか吹っ切れて、こっこに


「ね、見て。泣けたよ」


と笑ってみせました。

こっこはちゃんと冗談として受け取ってくれたみたいで、嬉しかったです。


すると、後ろから高校でできた友達が駆け寄ってきました。

わたしは急いで涙を拭きました。

そこからはバス停まで三人で一緒に行くことになりました。

わたしは泣いたことがバレたくなかったので、必死に普通通りの自分でいようと勤めます。たぶんバレなかったと思います。


その友達は電車で帰るので、駅で別れました。

すると三人で話している内に、いつの間にか涙が引っ込んでいることに気付きました。

今ならこっこに黙り込んでた理由を話せるかな、と思いました。


「疲れたの」


と、わたしは言いました。

たったそれだけのことなのに、また涙がどんどん溢れてきました。

その時のわたし、かなり不細工な顔していたと思います。


だけど、これから楽しみにしてたお好み焼き屋さんなんだし、こんなことで台無しにしてはいけないと思い、バスに乗るころには泣くのを止めました。

お好み焼き、とても美味しかったです。とっても楽しかった。


こっこには心配かけたかと思います。本当にごめんね。

でももう、きっと大丈夫だよ。二月も終わったし。もう泣きません。


この前は二ヶ月ぶりにみどと会いました。

中学時代、仲良しだったみんなと集まって遊んだのです。これもすっごく楽しかった。


わたしはまだ頑張れそうです。こんな奴でも。

みんな優しいんです。すごく勇気になります。本当にありがとう。


あと少しで一年生も終わり。お疲れ様。


来年の一年生は、少しでもわたしみたいな人がいなくなりますように。




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