ムカムカ
ああもう!
むかむかします!
ここまでムカムカしたのは久々ですよ。むかむか。
なんなの?
なんでバスの中でわたしの名前を出すの?
わたし、何かした?
何かあなたにした?
何もしてないでしょう。
あなたと話したことないし、あなたの話題出したこともない。なんにも、なんにもしてないんだよ。
なのになんでわたしの名前を言ったの?
わたしの名前を出すまで、なんの話してたの?
〇〇〇〇(わたしの名前)は、なに? なんて言おうとしたの? 続きは?
わたしの名前出した後、
「やべ」
って言ったよね。
わたしの存在に気付いてなかったんでしょう。
しかもわたしに気付いても、本当にわたしなのか分からなくて、何度も確認してたよね。
「え、マジ?」
「え、だよね、うわやべぇ」
寝たふりしてたけどさ、わたし、起きてたんだよ。
起きてた。
そこにいたんだよ。
気づいてよ。
わたしの存在に気づいてよ。
わたしの名前出さないでよ。
話題にしないでよ。
お笑い草にしないでよ。
すっごく傷ついた。
久々に腹が立った。
気づかなかったあなたと、気づいても何も言うことのできないわたし。
どっちにも腹が立った。ムカムカした。
こういうことがあると、大抵いやなことが続くんですよね、わたし。
もうチマチマした不運か出来事が今日いっぱいありすぎて、なんかもう、いや。
なにもかも、いやになった。
明日はテストです。
でもなんか、どうでもいい。
がんばらなきゃいけないのに、やる気の出ない自分に腹が立つばかりです。
ほんとにこれどうしよう。
思い出したらまた腹が立ってきた。もういや。
枕ばんばんしてこよう。
うんそうしよう。
さようなら。