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⑷『絶望の淵で、笑っている』

⑷『絶望の淵で、笑っている』



小説家、とはいったい、どういう職業かなんて、考えたこともなかったが、要は、小説を書くことを仕事にしている、ということだろうが、俺は、小説を書くことで、仕事にはなっていないことが、俺を絶望の淵に立たせる要因だ。



どうだろう、ただ、小説を書いている、『小説神髄』の現代版でも書けば、俺は小説家と言えるだろうか。難しいな、何者にもなれない俺は、ただ、笑っているという、小説を書くことで、訳の分からない現実というものを、描写しているに過ぎないのだから。



絶望の淵で、笑っている、のであるからして、俺は地獄に居る訳ではない。寧ろ、享楽的な気分だ。笑っているということは、小説を書くのが苦痛でも、その苦痛を放棄しない自分の態度を、自己を自己で滑稽に思っているという、パラドックスに居る現在の、現在位置で、笑っている。

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