呪い100-テスト勉強
「代君自頭だけは良いよねえ……教えれば取り敢えずは覚えていくって感じだし」
「ふーん……取り敢えずはここはさっきの応用か? まあ取り敢えずやってみる」
代はいつも基礎を疎かにする。
取り敢えずノートは写すがほとんど覚えていない。
理由としては授業中眠いが一番の理由である。
父親である誠の頭の良さは取り敢えずは受け継いでいるが頭良いだけでは女とそういう事は出来ない。
コミュニケ―ションは多少できるが正直上手いわけではない。
父親にはそれがあったが息子はそれの劣化版が受け継がれている。
そして、やる気の出るモチベーションがあまりなく勉強より別のモチベーションが上がる事に夢中になってしまう。
その為、いつも成績はギリギリであった。
しかし、時折成績優秀である彩夢の教鞭で巻き返す事が出来ておりそこに関しては意外と誰も心配していない。
しかも、無遅刻を目指し、朝早くから起きて学校にも通うだけの根性があり、それは四二杉代が掛った呪いの事による精神負荷による部分で成長している事が理由でもある。
そして、
「さてと、これぐらいで良いでしょ? そう言えばテストって」
「だから今日勉強教えて貰ったんだよ……明日だから」
「マジでギリギリね……因みにこのまま教えなければどうなってたの?」
「まあ……50点ぐらいはあるんじゃない?」
そう言って伸びをして寝床へと向かう。
「全く……仕方ないわねえ」
彩夢はノートを閉じると彼女もまた寝床へと着く。
「ま……アイツの為だし……仕方ないわね」
そして、背中を摩りながら眠りに落ちた。
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「……がああ! て……ええ! ける」
聞こえる声はいつも怖い。
いつも怒声。
いつも恐怖。
しかし、
どさ!
誰かが倒れる音がする。
その後、怖い事はなくなった。
そして、
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「うーん……もう朝か……私も学校行こう……」
そして、彩夢は車に乗った。
「坂野さん、いつもありがとうございます」
「いいえ、代君はどう? 確か今日テストですよね?」
「ええ、……私は昨日知ったばかりで大変だったよ……」
「まあ仕方ないわよねえ……」
そう言って車を運転させる。
バコオオオ!
「うわ!」
「何!」
後部から大きな音が鳴った。
見ると代が後ろで血まみれになっていた。
「ううぐぐぐ!! ゆるさああああああああああああん! お前の様なゴミが! こんな可愛い彩夢ちゃんにいいいいいい!」
そこに怒鳴っているのは少しイケメン風の男であった。
「お前の様な気色悪い奴が! あんな綺麗なアイドル彩夢ちゃんがあああ! 許さない!」
代は引き摺られていた。




