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呪い94-冷やかし

代は皇が汗を拭いて呟くのを聞く。


「待っていてくれ……プリンセスライトリア……邪王デーモンを倒し君を次こそは必ず救おう」

「キャアアアアアアアアアアアアアア! 遠距離恋愛だわ!」

「違うわ! 世界を超えての最大の愛よ!」

「いいえ! 次元よ!」

「どっちにしろ遠いじゃねえか……」

「「「五月蠅い! 四二杉!」」」


ファンの女子達は代を黙らせる。


「ここまで自分の世界に入れる人間ってある意味多いよな……この頃特有の力だ……だからこそ今この瞬間鍛えて強くなる絶好のチャンスなのに……」

「俺達はあそこまで熱病に侵されることは無かった……ああいうのを天性と言うのだろうな」

「転生だけに?」

「「うるせえよ……四二杉」」


部員達は代を黙らせる。


代は嗤いながら


「でもよお? こいつがいつまでその熱病に侵され続けるかだよなあ? それが冷めた瞬間よ~力も半減するんじゃね?」


と思いっきり空気の読めないことを言い出す。


「そんなの分ってるが……だが前世の記憶を持って生まれたという奴だって現実に実在すると言われてるんだ! こいつの言葉が嘘とは限らねえだろ? 熱病じゃねえかもしれねえじゃん!」

「そうよ! あんたがそれを言うの!」

「あんたが言う事じゃないでしょ!」


冷やかしを言って皆の青春を潰そうとする。

何故なら自分には完全には味わえない事を僻んでの憂さ晴らしをしているのである。


「おい! そんなことを言って楽しいか? そうやって人の邪魔をするのは楽しいか?」


我慢出来なかったのか、顧問が代に怒鳴る。


「ああ? 何? 何か文句あるの?」

「あああるな! お前はそういう事が出来ないのは分かるがそんなことをして何の意味があるんだ!」

「もともとそういう性格なので意味の問題ではないよ? あるとすれば俺の性格かな?」


顧問は呆れながら


「出て行ってくれるか?」


と消しい表情で怒るが、


「いい、そいつはそういう奴だ……それでこそこいつなんだ……こいつは最終的にはプリンセスを助けるのに必要だ……絶対にな……」

「皇……お前……」


皆、皇の心の広さに感服した。


代は


「ああ? 俺が必要? 何? ダブルマッチ? ウケる」

「お前もいずれ分かる……混沌を救うべくお前の運命もいずれ決まる」

「うわあ……」


あまりの中二病に


「じゃあ俺も帰るは」


飽きたのと、時間になったので代はそのまま帰路につく。




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